日本語のこのタイトルはこの本の誤解を生じさせている。英語のタイトル「Data for the People」を直訳する方が好ましかったと思われる。アマゾンのレコメンデーション機能の詳細を解説しているものだと思って手にしたが全く別の内容だった。アマゾンの事例はほとんどない。むしろフェースブックやリンクトインの事例の方が豊富だ。ソーシャルデータという領域においてプライバシーという概念を取り入れ、データが取り扱われる理想論が語られている。データに対する考え方を整理させてくれ、新たな気づきやヒントを与えてくれる内容だった。