【新宿本店】 ※受付終了※ 紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫 Readers Club読書会 #60 「偶然こそ真実! 金に群がり、偶然に賭け、運命に翻弄される人間を描いた『賭博者』の魅力」 訳者・亀山郁夫さんを迎えて 2020/1/24

舞台はドイツの架空の町ルーレッテンブルグ。ルーレット賭博にのめり込んでいく登場人物たちの人間模様を描いた作品が、今回取り上げる『賭博者』です。
ドストエフスキー自身の体験が色濃く反映されている「自伝的」作品とも言われています。主人公のアレクセイ青年をはじめ、美人で金の亡者のマドモワゼル・ブランシュ、妙なフランス人など、それぞれが強烈な個性をもっていて、とくに皆に遺産を狙われている大金持ちの「おばあさん」がルーレットに狂い、全財産を失う場面は圧巻です。赤か黒か、それともゼロか? まさに「偶然こそが真実であり、人生である」とでもいうべき、「カーニバル(祝祭)的熱狂」を孕(はら)んだこの作品の魅力を、訳者の亀山先生に熱く語っていただきます。
*なお、今回は都合によりサイン会はありません。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)
○日時:2020年1月24日(金)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 9階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料○参加方法:2020年1月3日(金)午前10:00より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
【亀山郁夫さんプロフィール】
1949年生まれ。名古屋外国語大学学長。東京外国語大学名誉教授。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『新カラマーゾフの兄弟』『謎とき「悪霊」』『ドストエフスキー父殺しの文学』『大審問官スターリン』『ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光』ほか多数。訳書に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『白痴』(以上、ドストエフスキー)などがある。
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