【新宿本店】 ピクベス2013 ~紀伊國屋書店ピクウィック・クラブが去年盛り上がった30冊~(~2013年2月20日)


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ピクベス2013

紀伊國屋書店ピクウィック・クラブが去年盛り上がった30冊


お久しぶりです、紀伊國屋書店ピクウィック・クラブです。紀伊國屋書店新宿本店の文学好きサークルとして2009年に誕生しつつも、『対決!共鳴し合う作家たち』『ワールド文学カップ』、そして『ぶんぱく'11』も今は昔、最近は大きなフェアを立ち上げることもできずすっかりご無沙汰ですが、年始の恒例行事『ピクベス』だけはやらせていただきますよ! えっ、3人の魔女に唆されて破滅した将軍? あ~、シェイクスピアの四大悲劇で有名な......って違いますそれはマクベスです。「マ」ではありません、トマス・ピンチョンの「ピ」です。あとキノベスとも違います。あちらは全国の紀伊國屋書店従業員の総力を結集した大規模ランキングですが、こちらは有志数人でやっているインディペンデントでフリーな、それゆえ刺激的でエキセントリックなランキングです。もちろん単なる遊びではなく、一定の志向をもった少人数の個性が発揮されることによって、かえって一部の層への強い求心力と説得力が生まれることを狙っているという非常にシリアスかつ意識の高い企画であります。

すみません能書きが長くなりました。我々ピクウィック・クラブが2012年に読んで盛り上がった30冊、その栄えある第一位に輝いた本はこちらです!!!!








第1位



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ウラジ-ミル・ソロ-キン 『青い脂』
(望月哲男・松下隆志訳 河出書房新社)

ロシアから襲来した、エロ・グロ・ナンセンス・SF・歴史・文学! 
ここまで目茶苦茶なことをやらなければ、暴力の歴史は語れないのか!

青い脂

青い脂

ウラジ-ミル・ソロ-キン、望月哲男 / 河出書房新社
2012/08出版
ISBN : 9784309206011
価格:¥3,780(本体¥3,500)

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2068年、雪に埋もれた東シベリアの遺伝子研究所。
トルストイ4号、ドストエフスキー2号、ナボコフ7号など、7体の文学クローンが作品を執筆したのち体内に蓄積される不思議な物質「青脂」。
母なるロシアの大地と交合する謎の教団がタイムマシンでこの物質を送りこんだのは、スターリンとヒトラーがヨーロッパを二分する1954年のモスクワだった。
スターリン、フルシチョフ、ベリヤ、アフマートワ、マンデリシュターム、ブロツキー、ヒトラー、ヘス、ゲーリング、リーフェンシュタール...。
20世紀の巨頭たちが「青脂」をめぐって繰りひろげる大争奪戦。
マルチセックス、拷問、ドラッグ、正体不明な造語が詰めこまれた奇想天外な物語は、やがてオーバーザルツベルクのヒトラーの牙城で究極の大団円を迎えることとなる。
現代文学の怪物ソローキンの代表作、ついに翻訳刊行。[Bookweb書誌より]


おめでとうございます! 2012年のガイブン界を代表する怪作、ソローキンの『青い脂』がピクベス2013のベスト1に輝きました!! 本の内容に関しましては、とりあえず上記の公式書誌情報をご覧になれば、これがいかにものすごい小説なのかが多少なりともわかっていただけるのではないかと思います。なお、受賞を記念して翻訳者のひとり望月哲男さんに特別エッセイを寄稿いただきました。こちらのエッセイは店頭フェアコーナーおよび店頭配布の小冊子にて掲載させていただきます。皆様ぜひご来店のうえ、望月さんの特別エッセイをお楽しみください!

店頭フェアの概要は以下になります。

場  所|紀伊國屋書店新宿本店2Fフェア台
会  期|2013年1月21日(月)~2月20日(木)
お問合せ|紀伊國屋書店新宿本店2F直通 03-3354-5702


さて、まだまだこれからが本番です。これより、第1位のソローキンにいずれ劣らぬ、第2位から第30位までの錚々たるランキングを紹介いたします。
ジャンルは問わず、ピクウィック・クラブが本気で面白いと思った本だけが選ばれておりますので、皆様腰を据えてご覧くださいませ!


第2位 フリオ・リャマサーレス 『無声映画のシーン』

積み重ねられていくひとつひとつのエピソード、写真と言葉の緩やかなつながりに、自分のなかの深い記憶が揺り起こされる。
いつ何時読んでも浸ることのできる、時空を超えた物語の断片たち。

無声映画のシ-ン

無声映画のシ-ン

フリオ・リャマサ-レス、木村栄一 / ヴィレッジブックス
2012/08出版
ISBN : 9784864910057
価格:¥2,160(本体¥2,000)

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この30枚の写真は、ぼくが切なく楽しい少年時代に帰る招待状だった。
『狼たちの月』『黄色い雨』の天才作家が贈る、故郷の小さな鉱山町をめぐる大切な、宝石のような思い出たち。
誰もがくぐり抜けてきた甘く切ない子ども時代の記憶を、磨き抜かれた絶品の文章で綴る短篇集。
[Bookweb書誌より]

第3位 ロベルト・ボラ-ニョ 『2666』

2012年を席巻した超弩級小説。
メキシコ、愛と文学と犯罪が渦巻く混沌の迷宮、800ページ。これが21世紀の南米文学か!

2666

2666

ロベルト・ボラ-ニョ、野谷文昭 / 白水社
2012/10出版
ISBN : 9784560092613
価格:¥7,560(本体¥7,000)

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謎の作家アルチンボルディを研究する四人の文学教授、メキシコ北部の国境の街に暮らすチリ人哲学教授、ボクシングの試合を取材するアフリカ系アメリカ人記者、女性連続殺人事件を追う捜査官たち...彼らが行き着く先は?そしてアルチンボルディの正体とは?2008年度全米批評家協会賞受賞。
[Bookweb書誌より]

第4位 スーザン・ソンタグ 『夢の賜物』

夢小説というと幻想的なものをイメージしがちだが、これはまったく違う。夢を解釈するのでも、妖しく描き出そうとするのでもなく、実生活に反映させてしまうというラディカルかつ真摯な思想。こういう夢小説を、心から待っていたのです。

夢の賜物

夢の賜物

スザン・ソンタグ、木幡和枝 / 河出書房新社
2012/01出版
ISBN : 9784309205816
価格:¥2,700(本体¥2,500)

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あの夢は、私の初めての過激な行為だった―ささやかな野望と、清冽な真摯さ。
大反響を呼んだ『私は生まれなおしている』執筆時に書かれたデビュー小説、半世紀の時を経てついに刊行。
[Bookweb書誌より]

第5位 ボフミル・フラバル 『厳重に監視された列車』

文章・・・いや、文体が強烈。
よくある「愛」や「死」がこれほど切迫したものになるのだろうか。ラズベリージュースが流れ込む。

厳重に監視された列車

厳重に監視された列車

ボフミル・フラバル、飯島周 / 松籟社
2012/09出版
ISBN : 9784879843081
価格:¥1,404(本体¥1,300)

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1945年、ナチス支配下のチェコスロヴァキア。
若き鉄道員ミロシュは、ある失敗を苦にして自殺を図り、未遂に終わって命をとりとめた後もなお、そのことに悩み続けている...滑稽さと猥褻さ、深刻さと軽妙さが一体となった独特の文体で愛と死の相克を描くフラバルの佳品。
イジー・メンツェル監督による同名映画の原作小説。
[Bookweb書誌より]

第6位 陳雪 『橋の上の子ども』

セクシャル・マイノリティ文学とヘンに分類する必要もないほど、自然にある。思い出すこと、考えすぎて躓いてしまう、くどくどと逡巡する性質(たち)なら、じわじわと胸くるしく、切なく、親愛のわく一冊になるのではないかと思います。

橋の上の子ども

橋の上の子ども

陳雪、白水紀子 / 現代企画室
2011/11出版
ISBN : 9784773811155
価格:¥2,376(本体¥2,200)

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自伝的小説。レズビアンのヒロインは、幼いころから辛酸をなめ尽くすような人生を送ってきた。両親ともども夜市に露店を出したり、家出した母に代わって兄弟の面倒を見たり、夜逃げしたり、と。さらに、内面を深く傷つける語り得ぬ出来事もあって。そんな過去から逃げることばかり考えていた彼女は、やがて、書くという行為を通して、空白の過去の記憶を取り戻し、自らのアイデンティティの根源にたどり着こうとする。[出版元webより]

第7位 ミハイル・ブルガーコフ 『犬の心臓 復刻新版』

革命という名のもとに巣食う病。
その不気味さ不条理さを一匹の野良犬が暴き出す。

犬の心臓

犬の心臓

ミハイル・アファナ-シエヴィチ・ブルガ-、水野忠夫 / 河出書房新社
2012/01出版
ISBN : 9784309205878
価格:¥2,376(本体¥2,200)

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吹雪の夜、病院の匂いを身にまとった優雅な紳士と出くわした野良犬は、満ち足りた生活を送ることになるが...。
奇怪な想像力が炸裂するアンチユートピア小説、復刊。[Bookweb書誌より]

第8位 阿部和重 『クエーサーと13番目の柱』

スピーディーで冷静な狂気、これぞアベカズ!
いまどきの題材を、誰にもマネできない手際で料理するさすがの新作。絶好調。

クエ-サ-と13番目の柱

クエ-サ-と13番目の柱

阿部和重 / 講談社
2012/07出版
ISBN : 9784062177696
価格:¥1,620(本体¥1,500)

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元写真週刊誌の記者・タカツキリクオは、謎の雇い主カキオカの依頼のもと「Q」と呼ばれるアイドルのパパラッチを行う、モニタリングチームの一員。
最新機器を駆使し、綿密なチームプレイで最新のターゲット、EDのミカを追い詰めてゆく。
ところが、新たにメンバーに加わったニナイケントという男が少しずつ不審な動きを見せてきたのと同時に、チームのメンバーたちが次々と何者かの襲撃を受け始める。
敵の正体もわからないまま、一転して追われる側になったタカツキが取った行動とは―。
[Bookweb書誌より]

第9位 リチャード・パワーズ 『エコー・メイカー』

「記憶」についての話が身に染みすぎて、何度も天を仰いだ。
人と人との関係性を無理に言葉で規定しすぎず、そのままを描いていてとても切実だ。さまざまな要素の絡み合っていくさまにも引き込まれ、素晴らしい読み応え。

エコ-・メイカ-

エコ-・メイカ-

リチャ-ド・パワ-ズ、黒原敏行 / 新潮社
2012/09出版
ISBN : 9784105058739
価格:¥4,320(本体¥4,000)

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マークが、事故に遭った。
カリン・シュルーターはこの世に残ったたった一人の肉親の急を知らせる深夜の電話に、駆り立てられるように故郷へと戻る。
カーニー。
ネブラスカ州の鶴の町。
繁殖地へと渡る無数の鳥たちが羽を休めるプラット川を望む小さな田舎町へと。
頭部に損傷を受け、生死の境を彷徨うマーク。
だが、奇跡的な生還を歓び、言葉を失ったマークの長い長いリハビリにキャリアをなげうって献身したカリンを待っていたのは、自分を姉と認めぬ弟の言葉だった。
「あんた俺の姉貴のつもりなのか?姉貴のつもりでいるんなら、頭がおかしいぜ」カプグラ症候群と呼ばれる、脳が作り出した出口のない迷宮に翻弄される姉弟。
事故の、あからさまな不審さ。
そして、病室に残されていた謎の紙片―。
幾多の織り糸を巧緻に、そして力強く編み上げた天才パワーズの驚異の代表作にして全米図書賞受賞作。
[Bookweb書誌より]

第10位 穂村弘/山田航 『世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密』

歌人・山田航が穂村弘の短歌を読み解き、それに対して穂村弘本人がコメントするという対話形式の評論集。読んで感じたことをそういう風に言い表すのか...という発見もたのしく、短歌だけでなく、すべて言葉を読む、ということに対する極めて真摯で正しい姿をみた気がする。

世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密

世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密

穂村弘、山田航 / 新潮社
2012/06出版
ISBN : 9784104574025
価格:¥1,728(本体¥1,600)

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穂村弘の「共感と驚異の短歌ワールド」を、新鋭歌人・山田航が解き明かし、穂村弘が応えて語る。
瞬間凍結された120首を、言葉の面白さがわかるあなたへ。
[Bookweb書誌より]

第11位 岡田温司 『アガンベン読解』

怖いくらいにアガンベンがわかる!
文学・芸術好きにもぜひ読んでほしい、美学から出発した思想家アガンベンを読み解く美しい一冊。

アガンベン読解

アガンベン読解

岡田温司 / 平凡社
2011/11出版
ISBN : 9784582703412
価格:¥2,592(本体¥2,400)

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特有の思考スタイルを大胆かつ繊細に分析しながら、政治と言語の両極を綜合的に論じる冒険的な試み。
イタリア現代思想への恰好の入門書。
[Bookweb書誌より]

第12位 マリオ・バルガス・リョサ 『悪い娘の悪戯』

足かけ四十年間のふたりの関係、その気力と体力はほとんど超人的で、しかもとんでもなく理想的な大スペクタクル恋愛である。ちょっと本気で、憧れてしまう。

悪い娘の悪戯

悪い娘の悪戯

マリオ・バルガス・リョサ、八重樫克彦 / 作品社
2012/01出版
ISBN : 9784861823619
価格:¥3,024(本体¥2,800)

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50年代ペルー、60年代パリ、70年代ロンドン、80年代マドリッド、そして東京...。
世界各地の大都市を舞台に、ひとりの男がひとりの女に捧げた、40年に及ぶ濃密かつ凄絶な愛の軌跡。
ノーベル文学賞受賞作家が描き出す、あまりにも壮大な恋愛小説。
[Bookweb書誌より]

第13位 澁澤龍子 『澁澤龍彦との旅』

例えば、お金を下せないとか、切符も買えないとか。
本人の文章からは想像できない少年ぽさや幼稚さに親しみが湧きます。

澁澤龍彦との旅

澁澤龍彦との旅

澁澤龍子 / 白水社
2012/04出版
ISBN : 9784560081976
価格:¥2,160(本体¥2,000)

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偉才がたどった「確認の旅」から「発見の旅」へ。
そのとき共にした夫人が貼り重ねた、「最後の旅」と「幻の旅」に至るモザイクの片々。
[Bookweb書誌より]

第14位 マリオ・ペルニオーラ 『無機的なもののセックス・アピール』

タイトルにピンと来たら読んで損なし!
ちょっと歯ごたえのある哲学書ですが、アートやファッション、ロックや建築の中から「無機物のセクシーさ」を拾い上げていく様にはゾクゾクします!

無機的なもののセックス・アピ-ル

無機的なもののセックス・アピ-ル

マリオ・ペルニオ-ラ、岡田温司 / 平凡社
2012/08出版
ISBN : 9784582703436
価格:¥3,132(本体¥2,900)

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人間がどこまでもモノに近づいていく「ポスト・ヒューマン」状況。
そこでは、中性的‐無機的‐人工的な文化現象が支配的になるが、ベンヤミンの顰にならい、この「モノ性」の感覚論を打ち立てたのが本書。
同時にそれは、哲学をセクシュアル化するとともに、快楽を脱セクシュアル化する危険な試みでもある。
シリーズ第二弾。
[Bookweb書誌より]

第15位 柴崎友香 『わたしがいなかった街で』

ネットを通して「つながる」こと、自分とは遠くにある時代や国のこと、考えれば考えるほどもやもやとしてしまう心を、何とも言えない形で差し出してくれる。
「今」という気分は、こういうものなのではないかと思う。

わたしがいなかった街で

わたしがいなかった街で

柴崎友香 / 新潮社
2012/06出版
ISBN : 9784103018322
価格:¥1,512(本体¥1,400)

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2010年の世田谷から、1992年のユーゴスラヴィアで、そして1945年8月14日の大阪で―。
1945年に広島にいた祖父。
大阪で生まれ育ち、2010年の東京で一人で暮らす36歳のわたし。
無職生活を続ける友人の中井、行方不明の「クズイ」...。
戦争や震災など過去の記憶と、65年前に書かれた作家の日記が交錯し、現実の時間が動き始める。
読むものを深い思索へ誘う傑作小説。
[Bookweb書誌より]

第16位 マリオ・バルガス・リョサ 『継母礼讃』

悪意かと思えるような少年の無邪気さが引き起こす家庭崩壊。
続きは『ドン・リゴベルトの手帖』にて。

継母礼讃

継母礼讃

マリオ・バルガス・リョサ、西村英一郎 / 中央公論新社
2012/10出版
ISBN : 9784122056886
価格:¥781(本体¥724)

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あどけない美少年フォンチートに翻弄される継母ルクレシア、妻を女神のように崇拝する夫のリゴベルト。
密やかに、優雅に進行する危険な三人の関係と、神話や絵画から紡がれる幻想が重なり合い、思いもよらぬ結末へと導かれていく。
ノーベル賞作家が描く、香りと色彩に充ちた華麗なエロス的世界。
[Bookweb書誌より]

第17位 若桑みどり 『イメージの歴史』

戦慄! 容赦の無いメスが美術史をひっくり返す!
読んだら最後、残念ながら今までのようには画集が見れません。震えながら痺れろ!

イメ-ジの歴史

イメ-ジの歴史

若桑みどり / 筑摩書房
2012/03出版
ISBN : 9784480094322
価格:¥1,620(本体¥1,500)

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有名芸術家の名作はもとより、版画や挿絵、広告や記念碑に至るまで、美術作品が、何のために、どのように描かれてきたか―それが「イメージの歴史」だ。
ここではさまざまな学問領域を自由に往来し、ポスト・コロニアル的かつジェンダー的な視線で従来の美術史を書き換える。
絵画と社会のかかわりや画像の解釈方法などの理論を踏まえ、さらに西欧文化が繰り返し描いてきたイメージにメスを入れ、その精神的・社会的な背景を明らかにする。
レイプを描き続けたのはなぜか、新しい政治形態はどのような画像を生んだか―人間の想像力に新たな光を当てる美術史の誕生。
[Bookweb書誌より]

第18位 バーゴ・パートリッジ 『乱交の文化史』

人間の、底無しの欲望に唖然とします。
今後の人生が明るいものになる希望の書。

乱交の文化史

乱交の文化史

バ-ゴ・パ-トリッジ、山本規雄 / 作品社
2012/10出版
ISBN : 9784861822322
価格:¥2,808(本体¥2,600)

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ローマ法王からパリの淑女までが愛した"博愛的行為"の図説・文化史。
第1章 古代ギリシア―神々とともに享楽した慾望と快楽
第2章 古代ローマ―倒錯と退廃、そして残虐性の快楽
第3章 中世の闇からルネサンスの放埒へ
第4章 ピューリタンの禁慾主義の裏側で
第5章 一八世紀イギリスの秘密クラブ―紳士たちの夜の顔
第6章 ヨーロッパの性の探検家たち
第7章 一九世紀、ヴィクトリア時代―抑圧された淫らな慾望は、どこで解放されたか?
第8章 二〇世紀―性の解放と求められるさらなる刺激
日本語版解説 日本における乱交の文化と歴史(下川耿史)
[Bookweb書誌より]

第19位 マイケル・ラルゴ 『図説死因百科』

よくぞここまで調べたものだと驚嘆。
正直ネタかと思うような死因もありますが、そっちのほうが断然興味深い。

図説死因百科

図説死因百科

マイケル・ラルゴ、橘明美 / 紀伊國屋書店
2012/07出版
ISBN : 9784314010764
価格:¥2,376(本体¥2,200)

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膨大な死亡記録を渉猟した著者による、いっぷう変わった死にかた事典。
245項目の死因を50音順に解説し、関連するミニコラムや図版を多数収録。
「死」の断面から読むアメリカ文化史。
[Bookweb書誌より]

第20位 檜垣立哉 『ヴィータ・テクニカ 生命と技術の哲学』

「自然」と「技術」が相反するなんて誰が言った? 
生きることの受動性を肯定するための技術の哲学。

ヴィ-タ・テクニカ生命と技術の哲学

ヴィ-タ・テクニカ生命と技術の哲学

檜垣立哉 / 青土社
2012/03出版
ISBN : 9784791766475
価格:¥3,888(本体¥3,600)

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臓器移植、遺伝子操作、脳科学からiPS細胞...。
生命科学における「技術」の進歩は、私たちの「生命」の捉え方を大きく変貌させた。
「生」のありようを考察しつづけてきた著者の集大成にして、あたらしい時代の生命哲学。
[Bookweb書誌より]

第21位 『精選女性随筆集 第3巻 倉橋由美子』

倉橋由美子の物事をきっぱりと言い切る姿をみると、誰に、何に向けてかわからないが、「ざまあみろ」という気持ちになる。徹底した思考であることの強さ、そしてそのうしろにある繊細さ。そこがすこし悲しく、そこが、いい。

精選女性随筆集 第3巻

精選女性随筆集 第3巻

/ 文藝春秋
2012/04出版
ISBN : 9784166402304
価格:¥1,944(本体¥1,800)

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二十代で鮮烈な文壇デビューを飾った頃から晩年まで、氷のように美しい文章で毒薬のように効くエッセイを書いた人。
透徹した思考の痕跡を辿る三十一篇。[Bookweb書誌より]

第22位 カルロス・フエンテス 『誕生日』

読みながら平衡感覚が失われていくような錯覚を覚えます。
真っ暗で狭い迷路に迷い込んだような壮大な物語。

誕生日

誕生日

カルロス・フエンテス、八重樫克彦 / 作品社
2012/09出版
ISBN : 9784861824036
価格:¥1,944(本体¥1,800)

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過去でありながら、未来でもある混沌の現在―螺旋状の時間。
家であり、町であり、一つの世界である場所―流転する空間。
自分自身であり、同時に他の誰もである存在―互換しうる私。
目眩めく迷宮の小説。
『アウラ』をも凌駕する、メキシコの文豪による神妙の傑作。
[Bookweb書誌より]

第23位 鳩山郁子 『ゆきしろ、ばらべに 少年傑作集』

超名作『カストラチュラ』(乞う復刊!)の作家が描く美しくて残酷な短編集。特にグリム童話が主題の表題作は必読。

ゆきしろ、ばらべに 少年傑作集

ゆきしろ、ばらべに 少年傑作集

鳩山郁子 / 太田出版
2012/07出版
ISBN : 9784778321680
価格:¥1,296(本体¥1,200)

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「美しい世界は表裏一体。
恐ろしいことが起こらぬように起こらぬようにと
願いながらもページを繰る手が止まりません。」
                    ―中村明日美子
少年作品の名手・鳩山郁子、待望の傑作集。
描き下ろし「ゆきしろ、ばらべに」に加え、「ニオラの黒い騎士」「ルケッタ」「すみれとピッケルハウベ」「白い金平糖の島」など珠玉の小・中篇と、1987年発表の貴重な未収録初期作品「少年ロンド」を特別収録。
刹那にのみ許された「少年の季節」を封じ込めた、宝石のような傑作集、ついに登場です。
[出版元webより]

第24位 ポール・ヴァレリー/アンドレ・ブルトン 『思考の表裏』

近年でいちばん心を鷲掴みにされた輝かしい装丁。ラメでスクエアなフォルムが最高に素敵、可愛くて仕方ない。しかも中身がヴァレリーだなんて...!天は二物を与えたもうたな一冊。

思考の表裏

思考の表裏

ポ-ル・ヴァレリ-、アンドレ・ブルトン / 閏月社
2011/12出版
ISBN : 9784904194027
価格:¥3,024(本体¥2,800)

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1920年代、パリ。
象徴主義の泰斗と超現実主義の領袖が、思考とレトリックの極北で相まみえる。
両者の著作から、知の旅人・堀口大學が紡ぎ出すベル・レトルの精髄。
[Bookweb書誌より]

第25位 東雅夫 『幻想文学入門』

ただのアンソロジーとは違います。欲しい本がみるみる増えていく悪魔の書。
メモと付箋のご用意を。

幻想文学入門

幻想文学入門

東雅夫 / 筑摩書房
2012/11出版
ISBN : 9784480430113
価格:¥885(本体¥820)

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古代から現代に至る幻想文学の全貌を全3巻に凝縮させた画期的アンソロジーの本書は「ガイダンス」篇。
伝説の雑誌「幻想文学」の編集長である東雅夫が、澁澤龍彦、中井英夫、倉橋由美子、ラヴクラフト、カイヨワほか名だたる作家・批評家による必読の幻想文学論や名エッセイを精選・展覧しつつ、妖しい魅惑に満ちた怪奇幻想文学世界を案内する。
入門/再入門に最適な必携のハンドブック。
[Bookweb書誌より]

第26位 篠原雅武 『全-生活論 転形期の公共空間』

J.G.バラードを引用しながら語られる「生活の荒廃」とは?
様々な思想や運動を辿りながら、我々をとりまくぼんやりとした苦しさに形を与える論考。

全-生活論 転形期の公共空間

全-生活論 転形期の公共空間

篠原雅武 / 以文社
2012/04出版
ISBN : 9784753103027
価格:¥2,592(本体¥2,400)

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私たちはなぜ自らの"痛み"を言葉にするのをやめてしまったのか?新進気鋭の思想家が、自身の感覚を研ぎ澄まし、「生活の哲学」の蘇生に賭けた、渾身の書き下ろし。
生活という組織体が壊れ、失調し、荒んでいくということを、全体性の死滅という観点から、論じていく。
[Bookweb書誌より]

第27位 イタロ・カルヴィーノ 『なぜ古典を読むのか』

カルヴィーノの文学評論はいつもどこかポップで、やっぱりわくわくするほど面白い。「古典」がテーマでもそれは変わらない。『アメリカ講義』に引き続いて、マストアイテムです。

なぜ古典を読むのか

なぜ古典を読むのか

イタロ・カルヴィ-ノ、須賀敦子 / 河出書房新社
2012/04出版
ISBN : 9784309463728
価格:¥1,296(本体¥1,200)

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卓越した文学案内人のカルヴィーノによる、最高の世界文学ガイド。
"古典とは、ふつう、「いま、読み返しているのですが」とはいっても、「いま、読んでいるところです」とはあまりいわない本である"との古典の定義にはじまり、ホメロス、スタンダール、ディケンズ、トルストイ、ヘミングウェイ、ボルヘス等の古典的名作を斬新な切り口で紹介する。
[Bookweb書誌より]

第28位 柳下毅一郎 『新世紀読書大全 書評1990-2010』

こんなブックガイドを待っていた! 世界のあらゆる魅惑と闇を網羅した、教養として持っておきたい1冊です。

新世紀読書大全 書評1990-2010

新世紀読書大全 書評1990-2010

柳下毅一郎 / 洋泉社
2012/09出版
ISBN : 9784862489470
価格:¥4,104(本体¥3,800)

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映画、SF、コミック、宗教、悪趣味、セックス、スポーツ、殺人、来るべき未来...20年間にわたって書かれた書物の百鬼夜行。
ラジカルな読書人のための超弩級最強書評集。
[Bookweb書誌より]

第29位 佐藤弓生 『うたう百物語 StrangeShortSongs』

ページをめくると期待以上のむらむら感に、にやにやが止まらない。
妖しさで胸いっぱい...この熱いときめき...!短歌の魅力をみせつけてくれる、素晴らしいアンソロジー。

うたう百物語 Strange Short Songs

うたう百物語 Strange Short Songs

佐藤弓生 / メディアファクトリー
2012/08出版
ISBN : 9784840146692
価格:¥1,728(本体¥1,600)

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名短歌&百の掌篇。
短歌から生まれる不思議で怖い小さなおはなし。
怪談専門誌『幽』の人気連載「短歌百物語」に大幅な書き下ろしを加え単行本化。
[Bookweb書誌より]

第30位 ジョージ・ソーンダ-ス 『短くて恐ろしいフィルの時代』

ステキな装丁、ほどよい短かさ、洒落た文体、ひねったユーモア......プレゼントに最適かも!
(ジェノサイドの話です。)

短くて恐ろしいフィルの時代

短くて恐ろしいフィルの時代

ジョ-ジ・ソウンダ-ス、岸本佐知子 / 角川書店
2011/12出版
ISBN : 9784047916449
価格:¥1,404(本体¥1,300)

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小さな小さな"内ホーナー国"とそれを取り囲む"外ホーナー国"。
国境を巡り次第にエスカレートする迫害がいつしか国家の転覆につながって...?!「天才賞」として名高いマッカーサー賞受賞の鬼才ソーンダーズが放つ、前代未聞の"ジェノサイドにまつわるおとぎ話"。
[Bookweb書誌より]


以上がピクウィック・クラブの2012年ベスト30となります。いかがでしたか? もう読んだ本は、これから読みたくなった本はありましたでしょうか?
紀伊國屋書店新宿本店2階で開催しております『ピクベス2013』フェアではこの30冊が一同に会しています。ぜひ皆様、これらのとんでもない本たちを、手に取り、装丁を愛で、ページをめくり、書き出しを読んだりしてじっくりお選びください。お待ちしております!

紀伊國屋書店ピクウィック・クラブ
(新宿本店 藤本・木村・梅﨑)


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フェアコーナー横には、フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』刊行を記念した
フェルナンド・ペソア等身大POPが。(ベスト30とは関係ありません)


★ピクベス2013小冊子★
 こちらに掲載しておりますピクベス2013ベスト30と推薦コメントに加え、第1位に輝いたソローキン『青い脂』の翻訳者の一人、望月哲男さんに頂いた特別エッセイを収録した小冊子をフェア会場で配布しております。フリペ好き、小冊子好きの皆様はぜひお見逃しなく!

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紙モノに目がないあなたにぴったりのA4四つ折りペーパー。


★番外編・ピクベス2013MVP★
 一般書籍ではないものの、昨年読書界に大きなインパクトを残した『国書刊行会40周年記念小冊子 私が選ぶ国書刊行会の3冊』をピクベス2013のMVPとさせていただきます! 昨年全国で開催された国書刊行会40周年記念フェアで配布されたこの小冊子を、今回は特別にピクベス店頭フェア会場で配布させていただくことになりました! ゲットしそびれていたあなたに大きなチャンスです!

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60名の豪華執筆陣が国書の本を推薦する衝撃の無料小冊子。

 

2013.01.17 イベントに行こう  人文 文学