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第162回 芥川賞・直木賞の受賞作が決定! 芥川賞は古川 真人さん『背高泡立草』、直木賞は川越宗一さん『熱源』

2020年1月15日、第162回 芥川龍之介賞・直木三十五賞の選考会が行われ、受賞作が発表されました。
おめでとうございます!

《芥川賞》

背高泡立草

背高泡立草

古川真人 / 集英社
2020/01出版
ISBN : 9784087717105
価格:¥1,540(本体¥1,400)

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草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。
記億と歴史が結びついた、著者新境地。

大村奈美は、母の実家・吉川家の納屋の草刈りをするために、母、伯母、従姉妹とともに福岡から長崎の島に向かう。吉川家には<古か家>と<新しい方の家>があるが、祖母が亡くなり、いずれも空き家になっていた。奈美は二つの家に関して、伯父や祖母の姉に話を聞く。吉川家は<新しい方の家>が建っている場所で戦前は酒屋をしていたが、戦中に統制が厳しくなって廃業し、満州に行く同じ集落の者から家を買って移り住んだという。それが<古か家>だった。島にはいつの時代も、海の向こうに出ていく者や、海からやってくる者があった。江戸時代には捕鯨が盛んで蝦夷でも漁をした者がおり、戦後には故郷の朝鮮に帰ろうとして船が難破し島の漁師に救助された人々がいた。時代が下って、カヌーに乗って鹿児島からやってきたという少年が現れたこともあった。草に埋もれた納屋を見ながら奈美は、吉川の者たちと二つの家に流れた時間、これから流れるだろう時間を思うのだった。
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《直木賞》

熱源

熱源

川越宗一 / 文藝春秋
2019/08出版
ISBN : 9784163910413
価格:¥2,035(本体¥1,850)

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故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。
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2020.01.15 注目の本  文学 受賞作品