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最新の研究成果が語る、一歩先の〈面白さ〉!『シリーズ 古代史をひらく 全6冊』


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kodaishi-2.jpg吉村武彦・吉川真司・川尻秋生 編
仕様:四六判・並製カバー 平均312ページ
出版社:岩波書店

第1回 前方後円墳-巨大古墳はなぜ造られたか
5月10日発売 本体2,600円
ISBN:9784000284950

第2回 古代の都-なぜ都は動いたのか
7月発売 本体2,600円
ISBN:9784000284967

第3回 古代寺院- 新たに見えてきた生活と文化
9月発売

※第3冊以降は詳細が分かり次第追加・掲載します。

第1~2冊のご注文はこちらから
*お支払いは各配本毎となります。

古代史から未来へ-最新の研究成果が語る、一歩先の〈面白さ〉!


特色

●「問題群」=テーマ別にシリーズを構成。「モノ」に即した具体的な記述から「古代」の姿を考えていきます。

●歴史学・考古学に加え、文学、日本語学、美術史、建築史など幅広い分野から、今もっとも注目の書き手が登場。最先端の研究成果をわかりやすく伝えます。

●各冊に1~2名、海外の研究者が参加。「古代日本」はどう見られているか、国際的な視野からの新しい研究動向を紹介します。

●各冊に執筆者による「座談会」を収録。それぞれのテーマの面白さ、現段階での争点、今後の方向性などを、専門分野を横断しつつ語りあいます。

●脚注、コラム、図版なども充実。基礎的な知識を確かめつつ読み進められます。


●刊行にあたって

歴史を知ること、古代史を知ることの「面白さ」を伝えたい。本シリーズは、私たち編集委員のそうした思いからスタートしました。

幸い日本の古代史に関心を持つ人は多く、各地の遺跡や博物館は訪問者で賑わい、古代史をテーマとする書籍や情報も巷にあふれています。いっぽうで最新の研究の進展はめざましく、より精緻なものとなっているために、その成果を専門家以外の方と共有することが難しくなっていることも事実です。
しかし、新しくわかってきた歴史の実像を知ることの興奮や喜びは、他の何にも替えがたいものです。私たち研究者が日々味わっているこの「面白さ」を、親しみやすい歴史叙述によってさまざまに「ひらく」ことを通じて、読者の皆さんにお伝えしたいと考えました。

これまでにない古代史のシリーズを創り上げ、未来に向けて 「古代史をひらく」ことをめざします。

編集委員 吉村武彦・吉川真司・川尻秋生




●編集委員プロフィール


吉村武彦(よしむらたけひこ)
1945年生。明治大学名誉教授。日本古代史専攻。著書に『日本古代の社会と国家』(岩波書店)、「聖徳太子」「女帝の古代日本」「蘇我氏の古代」「大化改新を考える」(以上岩波新書)など。

吉川真司(よしかわ・しんじ)
1960年生。京都大学教授、日本古代史専攻。著書に『律令官僚制の研究」(塙書房)、「聖武天皇と仏都平城京」(講談社)、「飛鳥の都」(岩波新書)など。

川尻秋生(かわじりあきお)
1961年生。早稲田大学教授、日本古代史専攻。著書に「古代東国史の基礎的研究』(塙書房)、
「平安京遷都」(岩波新書)、『坂東の成立」(吉川弘文館)など。



●各冊解説

[編集]吉村武彦
前方後円墳
―巨大古墳はなぜ造られたかー


日本列島では、三世紀半ば以降に、驚くほど巨大な前方後円墳がいくつも生まれた。なぜこの時期に、この形状で造られたのか。列島各地にさまざまな形で出現するこれらの古墳が持つ意味とは何か。文献史科が稀少な時代の社会のありようを、さまざまな手がかりを用いて解明していく。

前方後円墳とは何か 和田清吾(兵庫県立考古博物館)
古墳と政治秩序 下垣仁志(京都大学)
国の形成と戦い 松木武彦(国立歴史民俗博物館)
歴史学から見た古墳時代 吉村武彦
加耶の情勢変動と倭 甲敬澈(釜山大学校名誉教授)
前方後円墳が語る古代の日韓関係 兎在柄(忠南大学校)


[編集]川尻秋生
古代の都
ーなぜ都は動いたのかー

飛鳥の宮に始まり、日本の「古都」として今も親しまれる平城京 (奈良)、そして平安京(京都)へ。古代国家の中心たる「都」は、推古朝以降、何度も所在場所を変えた。それはなぜだったのか。近年のめざましい発掘成果や、出土文字資料・文献史料を駆使し、「都」の実態や移り変わりを丁寧に追う。

躍動する飛鳥時代の都 市大樹(大阪大学)
平城京を探る 馬場基(奈良文化財研究所)
長岡京から平安京へ 網伸也(近畿大学)
百済・新羅からみた倭国の都城 李柄鍋(韓国・国立中央博物館)


[編集]吉川真司
古代寺院
ー新たに見えてきた生活と文化ー

寺院は、古代日本の社会・国家そして文化を考えるための豊かな歴史情報の宝庫だ。六世紀末の飛鳥寺の創建に始まり、奈良・平安時代へと独自の展開をとげていった古代寺院の実態と特質を、文献史学・歴史考古学・美術史学・建築史学の専門家が連携して明らかにし、日本史上におけるその意義を論じる。

古代寺院の生態 吉川真司
遺跡・遺物からみた古代寺院 菱田哲郎(京都府立大学)
古代寺院の美術 藤岡穣(大阪大学)
寺院建築と古代社会 海野聡(東京大学)
古代寺院のネットワーク プライアン・ロウ(プリンストン大学)*2019年7月より


[編集]吉村武彦
渡来系移住民
―半島・大陸との往来―

日本列島の文明化に果たした朝鮮半島からの移住民の役割はきわめて大きい。考古学研究の成果を踏まえて彼ら・彼女らがもたらした産業技術や文化の様相を探るとともに、律令制国家における渡来系官人の役割や古代文化への影響を解明する。「往来」という視点から、半島・大陸へ渡った人々の動向にも注目。

ヤマト王権と半島・大陸との往来 吉村武彦
渡来系移住民がもたらした産業技術 千賀久(葛城市歴史博物館)
列島各地の渡来系文化・渡来人 亀田修一(岡山理科大学)
律令制国家の政治・文化と渡来系移住民 田中史生(早稲田大学)
半島と列島との相互往来 朴天秀(慶北大学校)


[編集]川尻秋生
文字とことば
ー文字文化の始まりー

「口頭から文字へ」という図式で語られてきた文字とことばの関係をめぐっては、近年、木簡など出土文字資料や金石文の研究が日本のみならず韓国や中国でも盛んになってきたことにより、新たな局面をみせつつある。歴史学・国語学など幅広い視点からわかりやすく解き明かす、文字文化研究の最前線。

文字の定着と東アジア 鍵江宏之(学習院大学)
文字文化の変容と仮名 川尻秋生
日本のことばと漢字との出会い 犬飼隆
世界の文字・リテラシーの歴史と古代日本 デイヴィッド・ルーリー(コロンビア大学)


[編集]吉川真司
国風文化
ー貴族社会のなかの「唐」と「和」―

遣唐使の廃止によって唐文化の影響が薄れ、日本独自の文化が醸成された―こうした従来の「国風文化」の考え方は、すでに過去のものとなりつつある。学際的に新たな知見を持ち寄ることで時間的・空間的に視野を広げ、「日本文化史上における平安時代」を新たに位置づけることを試みる。

国風文化の構造 佐藤全敏(東京女子大学)
東アジアのなかの国風文化 河上麻由子(奈良女子大学)
国風文化成立の前提 皿井舞(東京国立博物館)
王朝物語の創始と継承 金光桂子(京都大学)
漢詩文における国風文化 ブライアン・スタイニンガー(プリンストン大学)





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