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ファンタジーの源泉が読みやすい新訳で蘇る!『ガラン版 千一夜物語 全6冊』


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1001shoei.jpg著:アントワーヌ・ガラン/西尾哲夫訳

仕様:四六判・上製函入 平均320ページ

出版社:岩波書店



第1冊

7月18日発売 本体3,500円

ISBN:9784000287739



第2冊

9月発売 本体3,500円

ISBN:9784000287746


第3冊

11月発売 本体3,500円

ISBN:9784000287753


1~3冊のご注文はこちらから


*お支払いは各配本毎となります。



※1~3冊までになります。4冊以降は詳細未定、決まり次第サイトで掲載します。




●特色●

・18世紀初頭,フランス人アントワーヌ・ガランによって最初にヨーロッパに紹介されたガラン版「千一夜」(仏語)をもとに、最新の研究成果を踏まえて読みやすい現代の日本語に翻訳。

・19世紀に仏語・英語に編訳されたマルドリュス版・バートン版などと異なり、オリエンタリズムに彩られた脚色がなく、より原形に近いシンプルな内容構成。

・ガランの仏訳の元になったアラビア語写本(ガラン写本)とも照合し、日本人読者にわかりやすいよう訳注を付けた。

・各冊に中東言語文化研究の専門家でもある訳者による、千一夜物語の成立史・時代背景がわかる解説付き。



●刊行のことば●

「王さまが明日もわたしを生かしてくださるのなら、もっとおもしろいお話をお聞かせできるでしょう」
こうしてシェヘラザードはお話を語り続け、千と一つの夜がすぎていきました。
『千一夜』、別名『アラビアンナイト』は、十八世紀のフランス人東洋学者アントワーヌ・ガランによってはじめてヨーロッパに紹介されました。ガラン版『千一夜』は、アンデルセン、グリム、ゲーテ、デュマといった作家たちの愛読書となり、「アラジン」や「アリババ」はだれもが知る話になったのです。九世紀のバグダードで誕生したささやかな物語集は世界文学となり、人類の文化遺産へと生まれ変わりました。その扉を開いたのがガラン版『千一夜』だったのです。

訳者:西尾哲夫


●推薦のことば●


父が古本市で買ってきた十三冊の『千一夜物語』、それが千一夜との出逢いである。延々と続く物語の連鎖と、天空を飛翔するがごとき自由奔放な展開。まるで頭の天窓が開かれたような爽快感を覚えた。それこそが物語の魔力だ。十七世紀末、『千一夜物語』と出逢ったアントワーヌ・ガラン氏も同じ魔力に導かれたにちがいない。千一夜の世界へ誘ってくれた御礼として、私はこのガラン版を揃えて父に贈りたいと思っている。

森見登美彦


●内容紹介●

【第一冊(ガラン版第一巻・第二巻)】


古代ペルシアの王シャフリヤールは、弟王の訪問を受けたことがきっかけで王妃の不倫現場を目撃。以来、女性不信にかられた王は、一夜限りの妻を迎えては翌朝に殺す、という掟をつくる。国中の若い娘がいなくなる事態に、賢く勇気ある宰相の娘シェヘラザードが自ら王の花嫁に志願する。夜明け前に妹ディナールザードの最後の願いにこたえ、シェヘラザードはそらんじている物語を語り聞かせる。そのあまりの面白さに続きを聞きたくなった王は、次の晩まで彼女を生かしておくことにする。 こうして千と一夜の物語が語り始められる......。

「枠物語―シャフリヤール王とシャフゼナーン王」「商人とジン」「漁夫の話」「王子である三人の遊行僧とバグダードの五人の娘の話」など


【第二冊(ガラン版第三巻・第四巻)】

第二冊目は、いまや大金持ちとなった船乗りシンドバードが貧しい荷担ぎ屋ヒンドバードに世にも不思議な七つの航海の話を語って聞かせる話、林檎のせいで夫に殺されたある女性の一件に関わった奴隷に恩赦を与えるため宰相がカリフに語った「三つの林檎の話」、骨を喉につまらせて死んだ道化の殺人の罪をきせられたキリスト教徒の商人が死刑にされかけたとき、下手人として名乗り出たカシュガルの御用商人、ユダヤ教徒の医師、仕立屋がそれぞれ面白い話を披露して罪を免れようとする話が語られる。

「船乗りシンドバードの話」「三つの林檎の話」「せむしの話」など


【第三冊(ガラン版第五巻・第六巻)】

第三冊目の前半は、第二冊目の話の続きで、仕立屋が語る物語の中に出てくるおしゃべりな床屋と、彼が語る六人の兄たちの話。仕立屋の話の面白さに満足したスルタンは、その床屋を呼び寄せ、現れた床屋が喉元の骨を取り除くと死んだはずの道化が蘇る。後半には、ベルシア王族につらなる名家の貴公子とカリフのお気に入りの後宮の美女との許されざる恋の物語、なかなか結婚しない王子と王女が妖精のいたずらで出会う不思議な話、さまざまな冒険を経てようやく結ばれたこの二人の間の王子たちの話などが語られる。

「ベカルとカリフ、ハールーン・アッラシードのお気に入りシャムスンナハールの話」「島の王子カマルッザマーンと中国の王女バドゥールの愛の話」など


【第四冊(ガラン版第七巻・第八巻)】

第四冊目からは、何夜という区切りがなくなる。バスラの王の命で宰相が買った美しい女奴隷と宰相の息子ヌールッディーンの物語、ペルシア王と海の王女の間に生まれた王子とサマンダル国の王女の縁談をめぐる物語、ダマスカスのある商人の息子がカリフのお気に入りの貴婦人を助け出す物語、バスラの王子が父王の死後、夢に見た老人の導きでジンの王に出会い、さまざまな冒険をする話などが語られる。

「ヌールッディーンとペルシアの美姫の話」「ペルシアの王子ペデルとサマンダル国の王女ジャウハルの話」「愛の奴隷、アブー・アイユーブの息子ガネムの話」「ザイヌルアスナームとジンの王の話」など


【第五冊(ガラン版第九巻・第十巻・第十一巻冒頭)】

第五冊目は、旅人に身をやつしたカリフのハールーン・ アッラシードに出会った商人が、目が覚めたら一日限りのカリフにされてしまうという「目覚めて眠る者の話」、貧しい少年アラジンが魔法のランプの精のおかげでスルタンの姫と富を手に入れる「アラジンと魔法のランプ」の話、お忍びで夜のバグダードの街を歩くカリフが出会った三人の人物、盲人のババ・アブダッラー、雌馬を責め続ける若者シーディー・ヌウマーン、一夜にして貧乏人から大富豪になったコギア・ハサン・アルハバルの不思議な物語が語られる。

「目覚めて眠る者の話」「アラジン、もしくは魔法のランブの話」「カリフ、ハールーン・アッラシードの冒険」 など


【第六冊(ガラン版第十一巻・第十二巻)】

第六冊目は、「開け、ゴマ」の呪文で有名な「アリババと女奴隷に殺された四十人の盗賊の話」、魔法の木馬で空を飛んでベンガルの王女に巡りあったペルシアの王子の話、美しい妖精パリバヌーと結婚したアフメッド王子の話、スルタンと結婚した妹を妬んだ二人の姉が捨てた妹の三人の子どもたちが、御苑長官に拾われて大切に育てられ、三つの宝を探す冒険に出る話などが語られる。

「アリババと女奴隷に殺された四十人の盗賊の話」「魔法の馬」「アフメッド王子と妖精パリバヌーの話」「妹に嫉妬した二人の姉の話」など


*作品中には、今日の観点から見た場合、不適切な表現がありますが、時代性を考慮して原文通りに訳出しました。
*物語名は変更されることがあります。



●著者・訳者紹介●

アントワーヌ・ガラン (Antoine Galland, 1646-1715)
フランスの東洋学者、パリ近郊ロロに生まれる。フランスの外交使節の随員として中東に渡り見聞を広める。ヨーロッパ最初の本格的東洋百科事典「東方全書」(Bibliotheque Orientale, 1697)の編集に参加。1704年、ヨーロッパで最初に「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」(千一夜)をアラビア語の古写本からフランス語に翻訳、出版。

西尾哲夫(にしお・てつお)
1958年香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(京都大学)。 現在、人間文化研究機構国立民族学博物館教授,総合研究大学院大学教授。主な著書に「アラビアンナイト-文明のはざまに生まれた物語」(岩波新書、2007年)「世界史の中のアラビアンナイト」(NHK出版,2011年)『ヴェニスの商人の異人論―人肉一ポンドと他者認の民族学」(みすず書房、2013年)他。



2019.07.04 注目の本  エンタメ 文学