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ロシア革命とソ連の世紀 全5巻(岩波書店) 現代史最大の実験は私たちに何を告げるのか

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rossia_revolution170513-2.jpgロシア革命とソ連の世紀 全5巻

岩波書店

編集委員:松井康浩・中嶋毅・宇山智彦・池田嘉郎
・浅岡善治・松戸清裕

A5判・上製カバー
平均336頁

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*お支払いは各配本毎となります。



理念と現実、歴史と現在をみすえ全世界に拡がる影響を考察する
特色
・活躍中の歴史家・地域研究者が総結集
・歴史3巻テーマ2巻での立体的巻構成
・総説・論文・コラムによる概観と論究
・歴史叙述と現代的関心との関連に配慮
・一国を越えた世界的影響関係への着目
・索引と関連年表によってさらに便利に

第1回第1巻
世界戦争から革命へ
本体:3,700円+税
6月15日発売予定

第2回第2巻
スターリニズムという文明
本体:3,700円+税
7月19日発売予定

第3回第3巻
冷戦と平和共存
本体:3,700円+税
8月10日発売予定

第4回第4巻
人間と文化の革新
本体:3,700円+税(予価)
9月頃発売予定

第5回第5巻
越境する革命と民族
本体:3,700円+税(予価)
10月頃発売予定

各巻の内容
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第1巻
世界戦争から革命へ
責任編集 池田嘉郎

20世紀初頭、旧体制と近代化の岐路にあったロシア帝国を世界戦争の大渦が飲みこんだ。第1巻では帝政末期からソ連初頭にいたる変動の全体像を明らかにする。1917年がもつ分水嶺としての意味、帝政期からソ連への引き継がれた諸課題にも目配りする。

・刊行にあたって
・総説 ロシア革命とは何だったのか   池田嘉郎

Ⅰ 岐路に立つロシア帝国
1.経済のグローバル化とロシア帝国   左近幸村(新潟大)
2.日露戦争とロシア帝国のネイション・ビルディング   土屋好吉(日本大)
3.総力戦社会再訪―第1次世界大戦とロシア帝政の崩壊   松里公孝(東京大)

Ⅱ 動乱と再生
4.二月革命―帝政エリートの反乱   アンドレイ・ニコラーエフ(ロシア国立教育大)
5.赤い動乱―十月革命とは何だったのか   ウラジーミル・ブルダコーフ(ロシア史研究家)
6.ボリシェヴィキ政権の制度と言説   池田嘉郎
7.ロシア革命と極東の国際政治   ヤロスラブ・シュラトフ(広島市立大)

Ⅲ 新しい社会の模索
8.ソヴィエト政権と農民―「労農同盟」理念とネップの運命   浅岡善治
9.社会刷新の思想としての計画化   鈴木義一(東京外大)
10.ネップのソ連と亡命ロシア   中嶋毅

コラム
a.帝政末期の社会とツァーリの表象   巽由樹子(東京外大)
b.革命ロシアと世界のユダヤ人   鶴見太郎(東京大)
c.ユーラシア主義とソ連   浜由樹子(津田塾大)
d.ハンガリー革命   辻河典子(近畿大)
e.シベリア出兵と極東共和国   井竿冨雄(山口県立大)
関係略年表/索引

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第2巻 
スターリニズムという文明
責任編集 松井康浩・中嶋毅

1920年代末にはじまるスターリンによる「上からの革命」は、資本主義に対抗する新しい秩序構築の画期となった。第2巻では、文明としてのスターリニズムを生み出した、自然と人間社会のトータルな変革プロジェクトの実態、その世界的インパクトを描く。

・刊行にあたって
・総説 スターリン体制の確立と膨張   松井康浩

Ⅰ 社会主義的近代化
1.社会主義的工業化―理念・実績・評価   上垣彰(西南学院大)
2.農業集団化―コルホーズ体制下の農村   日臺健雄(和光大)
3.国民意識の形成―ソ連国家の発展と自国史像の構築   立石洋子(成蹊大)

Ⅱ 統治のメカニズム
4.スターリン独裁下の社会と個人   松井康浩
5.テロルと民主主義   ウェンディ・ゴールドマン(カーネギーメロン大)
6.大祖国戦争と戦後スターリニズム   長尾広視(在ロシア日本大使館)

Ⅲ 国境を越えるスターリニズム
7.コミンテルンから中国革命・中ソ対立へ   石川禎浩(京都大)
8.スターリンと石原莞爾―満ソ国境をめぐる攻防   麻田雅文(岩手大)
9.日ソ戦争   井潤裕(北海道大)
10.ソ連による東欧「解放」と「人民民主主義」   吉岡潤(津田塾大)

コラム
a.収容所労働はソ連工業化に貢献したのか   上垣彰
b.ソ連の「文化革命」   新井正紀(国立公文書館)
c.シベリア拘留と研究の現在   富田武(成蹊大学名誉教授)
d.東ドイツ―ソ連と西ドイツの間での選択   熊野直樹(九州大)
e.現代ロシアにおけるスターリン   溝口修平(中京大)
関係略年表/索引

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第3巻
冷戦と平和共存
責任編集 松戸清裕

冷戦は軍事的な対立であると同時に、資本主義と社会主義との平和競争でもあった。第3巻ではこの側面に注目し、ソ連における国民の生活水準向上の取り組みやソ連型民主主義の模索、米ソの交流などを描くことで、ソ連と冷戦に関するステレオタイプの修正を試みる。

・刊行にあたって   
・総説 冷戦と平和共存・平和競争   松戸清裕

Ⅰ 経済発展と近代化の光と影
1.農村の近代化と生活水準の向上   野部公一(専修大)
2.経済開発と公害・環境問題   徳永昌弘(関西大)
3.ペレストロイカの下での経済改革―その成果と限界   浅川あや子(千葉商科大)

Ⅱ 社会主義・民主主義・自由
4.利益の同質性の中の齟齬―スターリン後のソヴィエト民主主義理念   河本和子(中央大)
5.統制下の「自由」―スターリン後のソ連における社会生活の一面   松戸清裕
6.ペレストロイカと共産党体制の終焉   大串敦(慶応義塾大)
7.ポスト冷戦時代のリベラル・デモクラシー   油本真理(北海道大)

Ⅲ 東西冷戦とその帰結
8.東西冷戦下の経済関係―ソ連・コメコンと西欧   藤沢潤(神戸大)
9.アメリカ合衆国にとっての冷戦―軍事的対抗と国際交流   佐々木卓也(立教大)
10.ポスト・ソ連空間と周辺世界―冷戦終結から国際テロの時代の中で   湯浅剛(広島市立大)

コラム
a.ヤミ経済―計画経済のなかの「市場経済」   志田仁完(一橋大)
b.チェルノブイリ原発事故とヨーロッパの脱原発運動   本田宏(北海道学院大)
c.大砲から生まれた民主主義―エリツィン大統領の議会砲撃   溝口修平
d.社会民主主義と福祉国家―北欧諸国を例に   五月女律子(神戸市外大)
e.カストロとゲバラ、そしてミイラについて   田沼幸子(首都大)
関係略年表/索引

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第4巻
人間と文化の革新
責任編集 浅岡善治・中嶋毅
第4巻では、思想、文化、芸術など、人間および広義の社会の観点からロシアとソ連の歴史に再接近する。社会と人間の革新を志向する政治権力と、それに向き合う社会との相互関係を軸に、革命とそれが生み出した新たな世界の変転を描き出す。

・刊行にあたって
・総説 社会主義革命と社会・文化・学知   浅岡善治・中嶋毅

Ⅰ 変革の構想と実態
1.ポリシェヴィズムの世界像と人間像   佐藤正則(九州大)
2.ロシア革命とジェンダー   広岡直子(早稲田大)
3.ロシア・アヴァンギャルド―その理想と変移   中村唯史(京都大)

Ⅱ 政治化と動員
4.スターリニズムの政治文化と社会動員   瀧口順也(龍谷大)
5.「政治化」と学知―物理学哲学論争   金山浩司(東海大)
6.科学―"強大なソヴィエト連邦"の背後に   市川浩(広島大)

Ⅲ 葛藤と自律
7.芸術音楽から見たソ連―雪どけ期のショスタコーヴィチを中心に   梅津紀雄(工学院大)
8.テロルから日常へ―ポスト・スターリン期の文学と社会   平松潤奈(金沢大)
9.ソ連時代後半の娯楽映画―リャザーノフの挑戦   田中まさき(早稲田大)
10.グラースノスチ下のメディアと新たな「公共圏」   阿曽正浩(北里工業大)
 
コラム
a.反宗教宣伝と対教会政策   赤松道子(早稲田大)
b.ルィセンコ論争の世界的広がり   藤岡毅(同志社大)
c.革命とバレエ―古典的舞台芸術の危機と再生   斎藤慶子(早稲田大)
d.ソヴィエト演劇への憧憬―演出家佐野硯のモスクワ行   武田清(明治大)
e.ヘルシンキ宣言とソ連東欧諸国の異論派たち   松井康浩
関係略年表/索引

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第5巻 越境する革命と民族
責任編集 宇山智彦

ロシア革命とソ連が同時代の世界に対して持ったアピール力の源泉は、社会主義だけでなく民族解放のスローガンにもあった。第5巻ではソ連を「多民族帝国」の一つとして位置づけ、その実験的政策の展開と国際的な影響、そしてソ連解体を経てロシアに残した遺産を論じる。

・刊行にあたって
・総説 ユーラシア多民族帝国史の中でのソ連   宇山智彦

Ⅰ 民族解放の夢と現実
1.ロシア・ムスリムの革命と「反革命」―自治の魅惑と政治闘争   宇山智彦
2.ソ連の民族政策の多面性―「民族自決」から強制移住まで   半谷史郎(愛知県立大)
3.ユダヤ人自治と反ユダヤ主義―国内外の政治的文脈の交差   高尾千津子(東京医科歯科大)

Ⅱ 世界の民族運動に広がる影響
4.ロシア革命と朝鮮独立運動―現代韓国・北朝鮮の淵源   小野容照(京都大)5.カフカスの革命―オスマン帝国・イラン・西欧との越境現象   吉村貴之(早稲田大)
6.反帝国主義の帝国―イスラーム世界に連なるソヴィエト・ロシア   長縄宣博(北海道大)

Ⅲ ソ連解体と民族問題
7.プレジネフ期連邦構成共和国の政治と民族の問題   地田徹朗(名古屋外大)
8.ペレストロイカと民族紛争―ナゴルノ=カラパフ紛争の事例   塩川伸明(東京大学名誉教授)
9.バルト三国の独立再考―ソ連解体の意味   小森宏美(早稲田大)
10.ロシア先住少数民族の権利と資源環境問題   高倉浩樹(東京大)

コラム
a.ロシア革命期ウクライナ人民共和国の指導者たち   光吉淑江(西南学院大)
b.ルスクロフ―中央アジアとモンゴルを股にかけた革命家   青木雅浩(東京外大)
c.ベトナム「解放」とソ連   平山陽洋(名古屋外大)
d.ソ連ノスタルジーと「ロシア世界」―ウクライナ紛争の一背景   宇山智彦

関係略年表/索引
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2017.05.16 注目の本