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ビジュアル数学全史 ―人類誕生前から多次元宇宙まで― 数学のおもしろさのすべてが1冊で体感できる

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ビジュアル数学全史
―人類誕生前から多次元宇宙まで―

クリスフォード・ピックオーバー
根上生也,水原文[訳]

B5判・上製オールカラー 272頁
本体価格:4,200円+税
岩波書店


人類共通の美しい文化,それが数学です。
数学史上の重要な250のできごとや発見を年代順に並べ,オールカラーの美しい写真と簡潔な解説で紹介します。1億5000万年前のアリから最新の宇宙理論まで,また,欧米だけでなくアフリカ,インド,日本の数学も含め,地球上ではぐくまれてきたさまざまな数学を年代順に見ていきます。まさにこの1冊で数学を体感できます。

特色
・一つのトピックを1ページにまとめた,細部にとらわれず本質をつかみやすい説明。
・他では見られない貴重な写真も多数掲載,目で見る直感的な理解を助けます。
・囲碁やルービック・キューブなど,数学に関係するパズルも紹介。
・ユニークな視点,美しい図解で,専門知識の有無にかかわらず,読者を飽きさせません。
・「数学図鑑」としてもお楽しみいただける,高校生にもおすすめの一冊。

サハラサバクアリは食物をさがしまわって見つけたあと、来た道を戻るのではなく、最短経路を通って巣に帰ることができる。巣からどこまで離れたのか、距離を計算しているのだ!
*実際の書籍とは一部内容が異なる場合があります。

セミは、北米大陸で氷河が消長を繰り返していた約180 万年前の更新世に進化した、羽根のある昆虫だ。素数ゼミの仲間のセミは植物の根から樹液を摂取しながら一生の大部分を地中で過ごし、その後地上に現れてつがい<br />を見つけ、すぐに死んでしまう。この生物は、通常は13 と17 という素数の年数の周期で発生するという、驚くべきふるまいを示す。(素数とは、11, 13, 17 のように、それ自身と1 の2つしか正の約数を持たない整数を言う。)13 年目<br />または17 年目の春に、これらの周期ゼミは脱出用トンネルを掘って地上へ出てくる。時には1 エーカー(40 アール)に150 万匹を超える個体が出現することもある。この膨大な個体数は、鳥などの捕食者を数の上で圧倒し、すぐに食べられてしまわないようにするという生き残りのための戦略なのかもしれない。
*実際の書籍とは一部内容が異なる場合があります。

結び目は、現代の人類が登場する前から使われていたのかもしれない。例えば、オーカー(酸化鉄を含む黄土)で彩色され、穴が開けられた8 万2000 年前の貝殻が、モロッコの洞窟で発見されている。穴が開いていることから、ひもが通されていたこと、そしてネックレスのような装身具に貝殻を固定するために結び目が使われたことが推定<br />される。
*実際の書籍とは一部内容が異なる場合があります。

9784000063272-6.jpgこれはベンジャミン・フランクリンの考案した魔方陣だ。8行と8列の和はすべて260になるだけでなく,驚くべき対称性に満ちている。はたしてフランクリンもすべてに気づいていただろうか?






収録トピックの例
・1億5000万年前 アリの体内距離計
・紀元前530年 ピタゴラス教団の誕生
・415年 ヒュパティアの死
・650年 ゼロ
・1637年 フェルマーの最終定理
・1736年 ケーニヒスベルクの橋渡り
・1789年 算額の幾何学
・1829年 非ユークリッド幾何学
・1858年 メビウスの帯
・1859年 リーマン予想
・1935年 秘密結社ブルバキ
・1900年 ヒルベルトの23の問題
・1931年 ゲーデルの定理
・1950年 囚人のジレンマ
・1974年 ルービック・キューブ
・1980年 マンデルブロー集合
・1985年 ABC予想
・1999年 四次元完全魔方陣
・2002年 テトリスはNP完全
・2007年 数学的宇宙仮説

著訳者紹介
クリフォード・ピックオーバー(Clifford Pickover)IBMワトソン研究所で研究開発に従事。
根上生也(ねがみ せいや):横浜国立大学大学院教授,理学博士。専門:位相幾何学的グラフ理論。『トポロジカル宇宙』など著書多数。
水原文(みずはら ぶん):翻訳者。『おいしい数学』など理工系書籍の訳書多数。

2017.04.21 注目の本