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宮沢賢治コレクション 全10巻(筑摩書房)

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miyazwakenji_book20161215.jpg宮沢賢治コレクション 全10巻
造本・体裁
四六判・上製・カバー装/平均352頁/組み方13Q43字詰×18行
/スピン付き装丁:アルビレオ/装画:千海博美
各巻定価 本体2,500円+税/全巻セット定価 本体25,000円+税

第一回配本/1『銀河鉄道の夜―童話Ⅰ・少年小説ほか』
2016年12月 発売予定
ISBN:978-4-480-70621-8 本体2500円+税

第二回配本/2『注文の多い料理店―童話Ⅱ・劇ほか』
2017年1月 発売予定
ISBN:978-4-480-70622-5 本体2500円+税

全巻のご注文はこちらから
*お支払いは各配本毎となります。

本コレクションの特色
・童話・少年小説・短篇等〈散文〉が101作品、詩が500編以上、さらに戯曲・論考まで、独立した作品の最終形をほぼ全て網羅する作品集
・文語詩・短歌以外は「常用漢字体・現代仮名遣い」を使用し、ルビ等読みやすさに配慮した構成
・第1巻~第5巻は、童話作品を中心に、劇・短篇その他を収録
・第6巻~第10巻は、詩集『春と修羅』を中心に、口語詩・文語詩・短歌等も収録
・各巻の巻末には編者書下ろしによる「本文について」を付す。『新校本 宮澤賢治全集』を基にしたテキストの決定の経緯等を記載
・巻末に著名作家によるエッセイ「賢治を楽しむために」を収録予定

宮沢賢治コレクション 全巻内容
1.銀河鉄道の夜 ―童話Ⅰ・少年小説ほか
・ポラーノの広場・銀河鉄道の夜
・風の又三郎・グスコーブドリの伝記(少年小説)
・ひのきとひなげし・セロ弾きのゴーシュ
・北守将軍と三人兄弟の医者(童話)
・農民芸術概論 〔銀河鉄道の夜 初期形第三次稿〕

2.注文の多い料理店 ―童話Ⅱ・劇ほか
・『注文の多い料理店』序・初版本目次
・どんぐりと山猫・狼森と笊森、盗森
・注文の多い料理店・烏の北斗七星
・水仙月の四日・山男の四月
・かしわばやしの夜・月夜のでんしんばしら
・鹿踊りのはじまり 
・雪渡り(手入形)・やまなし・氷河鼠の毛皮
・シグナルとシグナレス・オツベルと象
・ざしき童子のはなし・寓話猫の事務所
・朝に就ての童話的構図(童話)
・花壇工作・大礼服の例外的効果・家長制度
・泉ある家・十六日・竜と詩人
・疑獄元兇(短篇梗概)
・手紙一〜四
・饑餓陣営・植物医師・種山ヶ原の夜(劇)

3.よだかの星 ―童話Ⅲ・初期短篇
・蜘蛛となめくじと狸・双子の星・貝の火
・いちょうの実・よだかの星・さるのこしかけ
・めくらぶどうと虹・気のいい火山弾
・「ツェ」ねずみ・鳥箱先生とフゥねずみ
・クンねずみ・十力の金剛石・若い木霊
・カイロ団長・とっこべとら子
・よく利く薬とえらい薬
・十月の末・ひかりの素足
・ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記 (童話)
・電車・図書館幻想(初期短篇)

4.雁の童子 ―童話Ⅳ
・風野又三郎・谷・二人の役人・鳥をとるやなぎ
・化物丁場・茨海小学校・二十六夜
・革トランク・おきなぐさ・黄いろのトマト
・チュウリップの幻術・ビジテリアン大祭
・土神ときつね・林の底・マグノリアの木
・インドラの網・雁の童子
・学者アラムハラドの見た着物
・ガドルフの百合・葡萄水

5.なめとこ山の熊 ―童話Ⅴ
・楢の木大学士の野宿・台川
・イーハトーボ農学校の春
・イギリス海岸・耕耘部の時計
・タネリはたしかにいちにち嚙んでいたようだった
・黒ぶどう・車・氷と後光(習作)・四又の百合
・虔十公園林・祭の晩
・紫紺染について・毒もみのすきな署長さん
・税務署長の冒険・或る農学生の日誌
・なめとこ山の熊・寓話洞熊学校を卒業した三人
・畑のへり・月夜のけだもの・マリヴロンと少女
・蛙のゴム靴・まなづるとダアリヤ
・フランドン農学校の豚

6.春と修羅 ―詩Ⅰ
・『春と修羅』・『春と修羅』補遺
・短唱「冬のスケッチ」

7.春と修羅第二集 ―詩Ⅱ
・『春と修羅』第二集・『春と修羅』第二集補遺

8.春と修羅第三集・口語詩稿 ほか ―詩Ⅲ
・『春と修羅』第三集
・『春と修羅』第三集補遺・詩ノートより・口語詩稿

9.疾中・東京 ほか ―詩Ⅳ
・「疾中」より・補遺詩篇より
・三原三部・東京・装景手記

10.文語詩稿・短歌 ほか ―詩Ⅴ
・文語詩稿五十篇・一百篇
・文語詩未定稿より・歌稿B
・雑誌発表の短歌・書簡中の短歌より
・原稿断片中の短歌・生前発表童謡より
・生前発表詩篇・句稿・エスペラント詩稿・歌曲より

編者のことば
かがやく宇宙の微塵となって二十世紀の近代日本を足早に駆け抜けた宮沢賢治は、多彩で、激しく、濃密な生涯の全活動を通じて、永遠のいのちのかがやきを示し続けました。
 この存在を前にして、宮沢賢治研究に金字塔をうち立てたと評された『校本宮澤賢治全集』、およびその成果を引き継いだ研究・調査に基づいて増補・修訂を加えた『新校本宮澤賢治全集』は、作品本文の決定・校訂経緯の全てを開示し、断簡零墨に至るまでの関係資料、周辺資料等を収録して、賢治研究の根本的基盤となる全集となっています。
 このたび、宮沢賢治生誕120年を期して、『校本宮澤賢治全集』『新校本宮澤賢治全集』とその間に刊行された『新修宮沢賢治全集』における本文校訂を踏まえつつ、現代の読者が宮沢賢治作品の全貌に親しく触れて頂けるように、『宮沢賢治コレクション』全10巻を、新たに編集いたしました。
 本文は、方言的なもの、宮沢賢治独特な表記等に留意しつつも、文語詩と短歌作品をのぞき、現代仮名遣い、常用漢字体を標準とし、難読と思われる文字には適宜ルビを加え、改行なども補い、若い読者からすべての読書好きの皆様にご愛読頂けますよう整えました。
 習作期作品の主なものをはじめ、生前発表作品はもちろん、未発表作品も未完のものを除いてその最終形を、さらに、特色ある重要な先駆形をも収録し、ジャンルとしても、童話・少年小説・短篇等の〈散文〉、口語詩・文語詩・短歌等の 〈詩〉、戯曲、論考(農民芸術概論)におよび、宮沢賢治の「作品全集」と呼びうるものになっています。
栗原敦・杉浦静

宮沢賢治略年譜
◆一八九六(明治二十九)年
八月二十七日、岩手県稗貫郡里川口町(現花巻市豊沢町)に生まれる。
◆一九〇九(明治四十二)年 十三歳
岩手県立盛岡中学校、入学。野山を歩き、植物の採集に熱中。
◆一九一四(大正三)年 十八歳
島地大等編「漢和対照 妙法蓮華経」を読んで強く感銘を受ける。
◆一九一五(大正四)年 一九歳
盛岡高等農林学校入学。
◆一九一六(大正五)年 二十歳
「校友会々報」に短歌を発表。翌年、「同人誌「アザリア」」に短歌・短篇を発表。
◆一九一八(大正七)年 二十二歳
盛岡高等農林学校研究生となる。四月より岩手県稗貫郡土性調査に従事。童話「蜘蛛となめくじと狸」「双子の星」を執筆。
◆一九二〇(大正九)年 二十四歳
在家の信仰団体である国柱会に入会。
◆一九二一(大正十)年 二十五歳
一月、上京。国柱会での奉仕活動の傍ら、短篇「図書館幻想」ほか、たくさんの童話草稿を執筆。九月、帰郷。十二月、稗貫農学校(のちの花巻農学校)の教諭となる。
◆一九二二年(大正十一)年 二十六歳
「春と修羅」第一集の詩作を始める。十一月、妹トシ、死亡。詩「永訣の朝」「無声慟哭」「松の針」を書く。
◆一九二四(大正十三)年 二十八歳
四月、「春と修羅」を出版。自作の劇「ポランの広場」ほかを上演公開。十二月、童話集「注文の多い料理店」を光原社から出版。
◆一九二六(大正十五・昭和元)年
三月、花巻農学校を依願退職。夏頃、「羅須地人協会」を設立し、農村の青年や篤農家に稲作法、自然科学、「農民芸術概論」などを講義。
◆一九二八(昭和三)年 三十二歳
六月、東京・伊豆大島を旅行。八月、肥料相談、稲作指導に奔走するも病臥。
◆一九三一(昭和六)年 三十五歳
二月、東北砕石工場の技師となる。九月、仕事で上京するも発熱病臥。帰郷し病床生活に入る。十一月、手帳に「雨ニモマケズ」を書く。
◆一九三三(昭和八)年 三十七歳
病床で肥料設計の相談、詩作・推敲を続ける。九月二十一日、永眠。

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