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【じんぶんや第87講】 三浦佑之選「列島の古代を考えるために」

紀伊國屋書店新宿本店3階の月がわりブックフェア「じんぶんや」、今月の選者は三浦佑之さん。「列島の古代を考えるために」というテーマで、じんぶんやにエッセイをいただきました。

三浦佑之さんエッセイ「列島の古代を考えるために」

三浦佑之(小).jpg

 あと数年で50年も昔のことになるが、古事記を読んで比喩のおもしろさに魅せられた。女の子の腕は白いロープだし、歯並びの美しさは椎の実と菱の実が並んでいるみたいだと言ってほめる。今ならぶん殴られるかもしれない。天皇を賛美する歴史が描かれているというが、読んでみると、息子の力を恐れて遠くに追い払ってしまう父天皇や、兄弟たちを次々に惨殺したり、求婚相手に逃げられたりする天皇、果ては、あなたの子だと思うなら育ててほしいと后に言われる天皇まで出てくる。なんなのだ、これは。
 そんなところから古事記のおもしろさに気づき、そこから日本列島の古代へと入っていった。
 縄文時代と弥生時代とではずいぶん大きな違いがあるらしい。日本列島といっても北(東)と西とでは文化や生活の差が大きく、それはそうとう古くから違っている。一方、日本列島の両端に位置するアイヌと琉球とは、意外に近い関係にあるという。そんなことを知るたびに新鮮な驚きを感じた。知識を深めてゆくと、日本人はやさしい心を持っているから生け贄なんて残酷なことをするわけがないといった、ごく当たり前とされてきた認識にはなんの根拠もなく、自分たちを差別化したいだけだということもわかってくる。そもそも「日本」ができたのなんて、7世紀も後半のことではないか。そのせいと言ってもよいと思うのだが、日本書紀にはあふれているのに、古事記にはいちども「日本」ということばは出てこない。日本ってなんだ。
 わかってきたのは、日本は一つなのではなく、日本はいくつもあるのではないかということ。大事なことは、日本は一つだとは考えないことであり、日本を一つにしようとも考えないこと。日本は一つだと考えたとたんに、困る人が出てくるし、窮屈に感じる人も生まれる。--長いあいだ日本列島の古代を考えてきて、たどり着いた地平はそのあたりではないかと思う。正確にいえば、そういうところへ至りつきたいと願っていると言ったほうが正確かもしれない。
   *
 ここに選んだ書物群は、そのようなところにわたしを導いてくれた、遠い昔に読んだ、あるいは、つい最近読んだ本の一部である。特段の統一性をもっているわけではないが、ゆるりとしたところで、日本列島の古代についてのあれこれを教えてくれる本である。ただ残念なのは、選びたいと思った本のいくつもが、今は新本では買えないこと。せっかく文庫上がり(「文庫落ち」という下品な言葉は止めましょう)したというのに、その文庫すらすぐに品切れというのは、なんとも情けない。先人の知をたやすく手にできない、それこそ「日本」の心が泣くのではなかろうか。


三浦佑之(みうら・すけゆき)さんプロフィール

1946年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。成城大学文芸学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学、千葉大学を経て、現在、立正大学教授。古代文学を専攻し、伝承・昔話や地方の言語などを多岐にわたり研究。『村落伝承論』(五柳書院、1987)を著し第五回上代文学会賞受賞。2002年に古老の語り口調で訳した『口語訳 古事記』(文藝春秋)で第一回角川財団文芸賞を受賞。「古事記」の序は偽書であるという説を展開し、その後、「古事記」関連の著作を多数執筆。一方で、「古事記」のなかにひそむ古層の神話に注目し、考古学・歴史学の最新の成果や古典の精緻な読みに基づいて、これまでとは違った古代世界の真実の姿を考究し続けている。「浦島太郎」は昔話ではなく小説である、金印「漢委奴國王」は偽造である、古事記は律令国家の歴史書ではないといった、通説にとらわれない論を展開している。主な著作に『神話と歴史叙述』(若草書房、1998)、『古事記講義』(文藝春秋、2003)、『日本古代文学入門』(幻冬舎、2006)、『金印偽造事件』(幻冬舎新書、2006)、『古事記のひみつ』(吉川弘文館、2007)、『平城京の家族たち』(角川ソフィア文庫、2010)、『日本霊異記の世界』(角川選書、2010)、『古事記を読みなおす』(ちくま新書、2010)など。


古代研究 列島の神話・文化・言語

古代研究 列島の神話・文化・言語

三浦佑之 / 青土社
2012/10出版
ISBN : 9784791766703
価格:¥2,592(本体¥2,400)

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東北からアイヌへと小鳥になった人と伝承と河童の起源を追い、ミトノマグハヒの秘密や埴輪と殉死の関係を解き明かし、ヤマトやイヅモの神話を語り直す...。
古事記の世界をはるかにこえて、いまだ「日本」という国がかたちすらなかった古代の列島の姿を丁寧にひも解き、わたしたちの知らない失われてしまった太古の人びとの文化や言葉を鮮やかによみがえらせる、三浦古代学のひとつの到達点。


三浦佑之さん選書・コメント

【古代文学のために】

古代研究 1

古代研究 1

折口信夫 / 中央公論新社
2002/08出版
ISBN : 9784121600363
価格:¥1,836(本体¥1,700)

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〈1〉祭りの発生
三浦佑之さんコメント 日本列島の古代を考えようとする場合、やはり折口信夫を欠かすことはできません。証明できるか否かは別にして、その仮説はいつまでも魅力的です。

古代研究 2

古代研究 2

折口信夫 / 中央公論新社
2003/01出版
ISBN : 9784121600455
価格:¥1,728(本体¥1,600)

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〈2〉祝詞の発生
三浦佑之さんコメント (『古代研究 1』と共通コメント)

古代研究 3

古代研究 3

折口信夫 / 中央公論新社
2003/07出版
ISBN : 9784121600561
価格:¥1,512(本体¥1,400)

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〈3〉国文学の発生
三浦佑之さんコメント (『古代研究 1』と共通コメント)

古代研究 4

古代研究 4

折口信夫 / 中央公論新社
2004/03出版
ISBN : 9784121600646
価格:¥1,512(本体¥1,400)

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〈4〉女房文学から隠者文学へ
三浦佑之さんコメント (『古代研究 1』と共通コメント)

古代人と夢

古代人と夢

西郷信綱 / 平凡社
1993/06出版
ISBN : 9784582760019
価格:¥1,296(本体¥1,200)

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三浦佑之さんコメント 古代における夢とはいかなるものであったか、論理的に古代の文献を読むというのはどういうことか。古代を考える上でもっとも大事なことを教えてくれた本の一冊です。同じような本、益田勝実『火山列島の思想』が新本で入手できないのは、とても残念なことです。

古日本文学発生論

古日本文学発生論

藤井貞和 / 思潮社
1992/04出版
ISBN : 9784783715474
価格:¥2,516(本体¥2,330)

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三浦佑之さんコメント オキナワ/琉球の古謡を通して、列島の古代における表現を考えようとした本。日本列島の文化や表現がどのように発生したのかを考える上で欠かせない仕事です。

古代和歌の発生 歌の呪性と様式

古代和歌の発生 歌の呪性と様式

古橋信孝 / 東京大学出版会
1988/01出版
ISBN : 9784130800556
価格:¥5,184(本体¥4,800)

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三浦佑之さんコメント 1970年代に盛んに論じられた文学発生論に関する代表的な著作です。オキナワの表現と祭式に、列島の文学の起源をみようとしています。古橋、藤井の研究は輝いていました、もちろん今も。

アイヌ神謡集

アイヌ神謡集

知里幸恵 / 岩波書店
1978/08出版
ISBN : 9784003208014
価格:¥626(本体¥580)

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三浦佑之さんコメント 若くして亡くなったアイヌの女性が自分たちの大地の伝えを文字にして伝えようとした本。消えてゆくものに対する哀惜にあふれています。オキナワに対して、アイヌのカムイ・ユカラ(神謡)のうつくしい表現を味わうことができます。


【古事記のために】

古事記注釈(全8巻セット)

古事記注釈(全8巻セット)

西郷信綱 / 筑摩書房
2006/08出版
ISBN : 9784480089106
価格:¥11,016(本体¥10,200)

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三浦佑之さんコメント 古事記をきちんと読もうと志したなら、まずは西郷さんの注釈から入るのが王道でしょう。そして、注釈を批判的に継承することができれば、間違いなく古事記が読めたということになります。

古事記不思議な1300年史

古事記不思議な1300年史

斎藤英喜 / 新人物往来社
2012/05出版
ISBN : 9784404041869
価格:¥1,512(本体¥1,400)

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三浦佑之さんコメント 古事記が1300年をどのように暮らしてきたか、あまりよくわからない来歴を解き明かしてくれます。

ぼおるぺん古事記 1(天の巻)

ぼおるぺん古事記 1(天の巻)

こうの史代 / 平凡社
2012/05出版
ISBN : 9784582287462
価格:¥1,080(本体¥1,000)

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〈1(天の巻)〉
三浦佑之さんコメント 古事記編纂1300年でさまざまな成果がもたらされましたが、そのなかで最高の贈り物ではないかと思います。古事記がこのようなかたちで読まれるところまできたのが、研究の成果です。

ぼおるぺん古事記 2(地の巻)

ぼおるぺん古事記 2(地の巻)

こうの史代 / 平凡社
2012/09出版
ISBN : 9784582287479
価格:¥1,080(本体¥1,000)

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〈2(地の巻)〉
三浦佑之さんコメント (『ぼおるぺん古事記 1』と共通コメント)


【日本語とアイヌ語】

時代別国語大辞典 上代編

時代別国語大辞典 上代編

上代語辞典編集委員会 / 三省堂
1990/01出版
ISBN : 9784385132372
価格:¥43,200(本体¥40,000)

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三浦佑之さんコメント 学生時代からもっとも頻繁に利用する辞典です。8世紀以前の文献に出てくる和語(倭語)を知りたいならこの本ですが、木簡の出土もふえたことだし増補版がほしいですね。

木簡による日本語書記史

木簡による日本語書記史

犬飼隆 / 笠間書院
2011/10出版
ISBN : 9784305705686
価格:¥3,024(本体¥2,800)

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三浦佑之さんコメント 大量の木簡が発掘され解読されたことによって、漢字によって日本語を書くという行為に対する認識がずいぶん深められ、新しくなりました。古代を考える上でたいへん大きなことだと思います。

アイヌ語をフィ-ルドワ-クする

アイヌ語をフィ-ルドワ-クする

中川裕(アイヌ語学) / 大修館書店
1995/03出版
ISBN : 9784469211924
価格:¥1,836(本体¥1,700)

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三浦佑之さんコメント 列島の先住民と考えられるアイヌは、近頃のミトコンドリアDNA研究によると、琉球の人びとともっとも近い関係にあり、縄文的な要素を強く持っているそうです。アイヌ語研究者のフィールドワークの報告書です。学ぶことの真摯さを学びました。

アイヌ語入門 とくに地名研究者のために

アイヌ語入門 とくに地名研究者のために

知里真志保 / 北海道出版企画センター
1990/04出版
ISBN : 9784832890022
価格:¥1,311(本体¥1,214)

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三浦佑之さんコメント アイヌ語がいかなる言語であるかを考える第一歩として読んでみてはいかがでしょうか。今は絶版になっていますが著作集も出ています。


【日本列島のために】

東西/南北考 いくつもの日本へ

東西/南北考 いくつもの日本へ

赤坂憲雄 / 岩波書店
2000/11出版
ISBN : 9784004307006
価格:¥777(本体¥720)

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三浦佑之さんコメント 日本列島を東西によって考えるだけではなく、南と北とによって分断することも必要だということを教えられました。日本を一つにという発想を止めてみることこそ必要なことです。

日本の歴史 第00巻

日本の歴史 第00巻

/ 講談社
2000/10出版
ISBN : 9784062689007
価格:¥2,376(本体¥2,200)

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〈第00巻〉 「日本」とは何か 網野善彦
三浦佑之さんコメント 日本/ニッポンの起源がどこにあるかということ考えようとする時、まずは読んでみるのがいいのではないでしょうか。ニッポン以前とニッポン以後と。

邪馬台国をとらえなおす

邪馬台国をとらえなおす

大塚初重 / 講談社
2012/04出版
ISBN : 9784062881548
価格:¥820(本体¥760)

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三浦佑之さんコメント 数えられない邪馬台国論のなかの1冊です。生き方そのものが尊敬できる大塚初重さんの本を選びました。本は人なり、です。

東と西の語る日本の歴史

東と西の語る日本の歴史

網野善彦 / 講談社
1998/09出版
ISBN : 9784061593435
価格:¥1,220(本体¥1,130)

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三浦佑之さんコメント 日本列島の東と西というのは、すでに縄文時代から違う文化を持っていたのではないかというようなことを教えられました。

歴史のなかの米と肉 食物と天皇・差別

歴史のなかの米と肉 食物と天皇・差別

原田信男 / 平凡社
2005/06出版
ISBN : 9784582765410
価格:¥1,620(本体¥1,500)

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三浦佑之さんコメント 肉食に対する禁忌を日本人はどのように受け入れていったのか、肉と米との関係はどのようになっているか。日本人の生活や思想の本質に迫る本です。


【列島の神と動物】

日本の神と王権

日本の神と王権

中村生雄 / 法蔵館
1994/04出版
ISBN : 9784831871367
価格:¥3,355(本体¥3,107)

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三浦佑之さんコメント 日本の神とはなにか、日本人にとって神とはなにか。そこに王権はもちろん祟り神、始祖神、大嘗祭などを絡ませながら追究します。その探求心は亡くなるまで変わりませんでした。

神、人を喰う 人身御供の民俗学

神、人を喰う 人身御供の民俗学

六車由実 / 新曜社
2003/03出版
ISBN : 9784788508422
価格:¥2,700(本体¥2,500)

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三浦佑之さんコメント 神は恐ろしいというのはよくわかっているつもりだが、人身御供をどのように考えればいいかということを改めて教えてもらいました。

動物たちの日本史

動物たちの日本史

中村禎里 / 海鳴社
2008/04出版
ISBN : 9784875252504
価格:¥2,592(本体¥2,400)

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三浦佑之さんコメント 古事記や万葉集などの古代文学を読んでいると、なんとさまざまなかたちで、しかもきわめて重要なところに動物や植物が描かれていることよと驚かされます。

鹿と鳥の文化史 古代日本の儀礼と呪術

鹿と鳥の文化史 古代日本の儀礼と呪術

平林章仁 / 白水社
2011/02出版
ISBN : 9784560081204
価格:¥2,592(本体¥2,400)

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三浦佑之さんコメント 死の儀礼にかかわっても、登場する人びとの名前をみても、鳥は多彩に登場します。鳥の姿をしたと思われるシャーマンの絵も古い土器には描かれています。

神と自然の景観論 信仰環境を読む

神と自然の景観論 信仰環境を読む

野本寛一 / 講談社
2006/07出版
ISBN : 9784061597693
価格:¥1,080(本体¥1,000)

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三浦佑之さんコメント 今、もっとも精力的に日本列島を歩き続けている民俗学者が、列島の自然景観について論じた本です。自然に囲まれて生きるというのはどういうことなのか。


【海の道を通って】

海上の道

海上の道

柳田国男 / 岩波書店
2008/04出版
ISBN : 9784003313862
価格:¥972(本体¥900)

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三浦佑之さんコメント 柳田が最後にまとめた本で稲の道を論じているが、あまり高い評価は与えられていないかもしれない。ただ、列島に住む人の先祖の何割かは、南のほうから動いてきたというのは間違いないと思われる。

日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造

日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造

篠田謙一 / NHK出版
2007/02出版
ISBN : 9784140910788
価格:¥993(本体¥920)

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三浦佑之さんコメント ミトコンドリアDNA研究によって日本人の起源がずいぶん明確になってきました。その一つの成果を本書によって確認することができます。そして、わたしは南への興味をふくらませます。

海の道海の民

海の道海の民

大林太良 / 小学館
1996/12出版
ISBN : 9784096261934
価格:¥2,411(本体¥2,233)

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三浦佑之さんコメント 遺物が遺りにくいせいもあってか、海の道や海の文化についての研究はいまだに立ち遅れているような気がします。それがわからない限り、日本列島の古代の真実は見えてこないでしょう。

鯨人

鯨人

石川梵 / 集英社
2011/02出版
ISBN : 9784087205787
価格:¥842(本体¥780)

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三浦佑之さんコメント インドネシアのクジラ漁師たちのドキュメンタリー。彼らは、クジラをイサナと呼ぶ我が遠い先祖たちととても近しい人びとではないかと夢見てしまいました。

海女の群像 千葉・岩和田〈1931-1964〉

海女の群像 千葉・岩和田〈1931-1964〉

岩瀬禎之 / 彩流社
2012/07出版
ISBN : 9784779118043
価格:¥6,264(本体¥5,800)

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三浦佑之さんコメント この写真集を眺めていると、日本列島に住む我々の先祖の一部は、間違いなく南の島々から渡ってきたに違いないと思わされます。最後の数枚の男たちがいい味を出しています。

海の熊野

海の熊野

谷川健一、三石学 / 森話社
2011/06出版
ISBN : 9784864050258
価格:¥3,780(本体¥3,500)

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三浦佑之さんコメント 隔離されたように存在する熊野という土地を、海という視点から眺めるとまったく違った景観として見えてきます。熊野はすべての世界につながり、開かれた土地でもあったのです。

アイヌの歴史 海と宝のノマド

アイヌの歴史 海と宝のノマド

瀬川拓郎 / 講談社
2007/11出版
ISBN : 9784062584012
価格:¥1,728(本体¥1,600)

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三浦佑之さんコメント アイヌもまた海を通して交易をしていた民であるということがわかります。人は、他の人びととつながらないで生きることなどできないのです。


【考古学の世界へ】

他界へ翔る船 「黄泉の国」の考古学

他界へ翔る船 「黄泉の国」の考古学

辰巳和弘 / 新泉社
2011/03出版
ISBN : 9784787711021
価格:¥3,780(本体¥3,500)

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三浦佑之さんコメント 古代の人びとが死の世界をどのように考え、異界をどのように認識していたかを、考古学者が教えてくれます。具体的な発掘物を通して語られると説得力があります。

天皇陵古墳への招待

天皇陵古墳への招待

森浩一 / 筑摩書房
2011/08出版
ISBN : 9784480015259
価格:¥1,728(本体¥1,600)

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三浦佑之さんコメント 今は絶版ですが『日本神話と考古学』など興味深い本の多い考古学者が書いた、天皇陵に関する最新の本です。どこまで文献は信じられるか。国家の起源を考える上で重要です。

環境考古学への招待 発掘からわかる食・トイレ・戦争

環境考古学への招待 発掘からわかる食・トイレ・戦争

松井章 / 岩波書店
2005/01出版
ISBN : 9784004309307
価格:¥820(本体¥760)

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三浦佑之さんコメント 考古学という学問は、このようなことまで教えてくれるのかという驚きのある本です。最新の考古学の成果によって、古代の人びとのリアルな生活が見えてきます。

全集日本の歴史 第1巻

全集日本の歴史 第1巻

松木武彦 / 小学館
2007/11出版
ISBN : 9784096221013
価格:¥2,592(本体¥2,400)

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〈第1巻〉列島創世記―旧石器・縄文・弥生・古墳時代
三浦佑之さんコメント 日本史の通史の1冊として書かれた、いわば概説書ですが、じつにみごとに日本列島の始まりが語られています。

土偶・コスモス

土偶・コスモス

Miho Museum / 羽鳥書店
2012/09出版
ISBN : 9784904702376
価格:¥3,240(本体¥3,000)

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三浦佑之さんコメント 土偶や土器を眺めていると、縄文時代の人びとがどのような信仰や考え方に基づいて生きていたのか、なんとかして知りたいと思わずにはいられません。


【事典、その他】

柳田国男事典

柳田国男事典

野村純一 / 勉誠出版
1998/07出版
ISBN : 9784585060062
価格:¥10,584(本体¥9,800)

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三浦佑之さんコメント 柳田國男の仕事の全容を知るためには、この事典の構成はよくできていると思うのだが、それはわたしが編者の一人だからであろうか。

日本を問いなおす

日本を問いなおす

赤坂憲雄 / 岩波書店
2002/10出版
ISBN : 9784000268219
価格:¥3,024(本体¥2,800)

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いくつもの日本〈1〉
三浦佑之さんコメント あらゆる分野の研究者が、ひとつの日本ではなく「いくつもの日本」について論じています。編者の一人だから言うわけではありませんが、ぜひとも今、読んでほしい本です。

あらたな歴史へ

あらたな歴史へ

赤坂憲雄 / 岩波書店
2002/12出版
ISBN : 9784000268226
価格:¥3,240(本体¥3,000)

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いくつもの日本〈2〉
三浦佑之さんコメント (シリーズ『いくつもの日本』共通コメント)

人とモノと道と

人とモノと道と

赤坂憲雄 / 岩波書店
2003/05出版
ISBN : 9784000268233
価格:¥3,240(本体¥3,000)

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いくつもの日本〈3〉
三浦佑之さんコメント (シリーズ『いくつもの日本』共通コメント)

さまざまな生業

さまざまな生業

赤坂憲雄 / 岩波書店
2002/11出版
ISBN : 9784000268240
価格:¥3,132(本体¥2,900)

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いくつもの日本〈4〉
三浦佑之さんコメント (シリーズ『いくつもの日本』共通コメント)

排除の時空を超えて

排除の時空を超えて

赤坂憲雄 / 岩波書店
2003/04出版
ISBN : 9784000268257
価格:¥3,240(本体¥3,000)

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いくつもの日本〈5〉
三浦佑之さんコメント (シリーズ『いくつもの日本』共通コメント)

女の領域・男の領域

女の領域・男の領域

赤坂憲雄 / 岩波書店
2003/02出版
ISBN : 9784000268264
価格:¥3,240(本体¥3,000)

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いくつもの日本〈6〉
三浦佑之さんコメント (シリーズ『いくつもの日本』共通コメント)

神々のいる風景

神々のいる風景

赤坂憲雄 / 岩波書店
2003/03出版
ISBN : 9784000268271
価格:¥3,240(本体¥3,000)

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いくつもの日本〈7〉
三浦佑之さんコメント (シリーズ『いくつもの日本』共通コメント)


「じんぶんや」とは?

jinbunya.gifこんにちは。じんぶんやです。
2004年9月、紀伊國屋書店新宿本店に「じんぶんや」という棚が生まれました。

「じんぶんや」アイデンティティ1
★ 月 が わ り の 選 者
「じんぶんや」に並ぶ本を選ぶのは、編集者、学者、評論家など、その月のテーマに精通したプロの本読みたちです。「世に溢れかえる書物の山から厳選した本を、お客様にお薦めできるようなコーナーを作ろう」と考えて立ち上げました。数多の本を読み込んだ選者たちのおすすめ本は、掛け値なしに「じんぶんや」推薦印つき。
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人文科学およびその周辺の主題をふらふらと巡っています。ここまでのテーマは、子どもが大きくなったら読ませたい本、身体論、詩、女性学...など。人文科学って日々の生活から縁遠いことではなくて、生きていくのに案外役に立ったりするのです。

ご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いします。
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【じんぶんや第87講】三浦佑之選「列島の古代を考えるために」
場  所 紀伊國屋書店新宿本店 3Fカウンター前
会  期 2012年1月6日(日)~2月6日(水)
お問合せ 紀伊國屋書店新宿本店 03-3354-5703

2013.01.06 特集[TOP]  人文 売れそう 東京 関東 じんぶんや 三浦佑之 古事記 古代 日本.アイヌ