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王様のブランチで紹介されました! 萩尾望都さん 『なのはな』

6月9日に放送されたTBS系テレビ番組「王様のブランチ」で、萩尾望都さんの 『なのはな』が紹介されました。

萩尾さんは、福岡県生まれの漫画家です。1972年より連載が始まった『ポーの一族』は、少女漫画界の歴史を変える作品として現在も語り継がれる名作です。
以後、SFやファンタジーなどを巧みに取り入れた壮大な作風で唯一無二の世界観を表現。あらゆる方面から圧倒的なリスペクトを受けています。
1976年には『ポーの一族』『11人いる!』で第21回小学館漫画賞を受賞。1997年には『残酷な神が支配する』で第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞するなど、数多くの受賞歴を持つ日本を代表する作家の一人です。

『なのはな』は、萩尾さんが東日本大震災に衝撃を受けて書かれた5つの短編からなる作品集。
表題作「なのはな」は、震災で行方不明となった祖母を想う少女が、夢の中で「なのはな」の種をまく不思議な女の子と出会う物語です。二人の姿から見えてくるのは未来への祈りと希望。

番組中のインタビューで漫画家を目指されたきっかけについて...


高校2年生の終りに、手塚治虫さんの『新選組』という単行本を読んで、それにものすごく感動してしまって...。
 
(新選組を裏切った友人を切れという命令を受けて)
主人公が色々悩むんですよね。
どちらを取る事もできない苦しみとか、追い詰められてゆく悲しさとか、友達を失ってゆく辛さとか、そういうものをすごく感じてしまって...。
いま思うと非常にダイレクトで若々しい悩みなんですが、それにすっかり引き込まれてしまって...。
私も同じような世界に入りたいと思って、それから本格的に投稿とか色々な事を始めたんです。

表題作「なのはな」への想いとは...


福島はこれからどうなるんだろう。日本はこれからどうなるんだろう。不安がどんどん広がっていって...。
そうしたら4月の初め頃に友達が、「みんなで落ち込んでいないで、経済をまわそう」と言って、お花見に誘ってくれたんですね。それでお花見に行っても、やっぱりみんなその話になるんですよ。
そのうちの一人が、チェルノブイリでも原子力発電所の事故があったけれど、そのあと汚染された土壌を改良するために、色んな植物を植えているらしい。何年もかかるけど、植物はその放射線物質を吸収してくれるんだって。向日葵とか、麦とか、「なのはな」を植えているんだって話を聞いて、「ああ、それはすごい」って思って...。
帰ってからパソコンで調べたら、確かに色々なところで植物を植えていて、日本の福島でも既にそういった取り組みが始まっていたりしたんです。
凄くそれに力づけられて。「ああ、なのはな畑が広がったら素敵だなぁ」って思って、これを書いてみようって...。

SFというのは空想の物語だけれども、可能性としての未来をシミュレーションしているとのお話でした。
萩尾さんが思い描かれた福島の地に広がる「なのはな畑」を私も見てみたいと思いました。

※萩尾さんは、2012年6月に「紫綬褒章」を受章されました。
 おめでとうございました。


(編集部 三浦芳敬)

なのはな 萩尾望都作品集
萩尾望都
小学館 (2012/03 出版)
ISBN:9784091791351
価格:¥1,234(本体¥1,143)

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2012.06.09 注目の本  メディアで紹介 売れそう 王様のブランチで紹介!