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第四十二講

和田博文選

紀伊國屋書店と新宿vol.1
モダン都市文化




●1920〜30年代の紀伊國屋書店への水先案内書


田辺茂一と新宿文化の担い手たち――考現学、雑誌「行動」から「風景」まで

新宿区立新宿歴史博物館【編】
新宿区教育委員会(2008/07)
1,050円 (税込)

※フェア開催に合わせ復刊決定!全国の紀伊國屋書店にてお取り扱い中です。


1995年10月28日〜12月10日に新宿歴史博物館で開かれた特別展の図録。長らく品切れとなっていたが、2008年7月に再版されることになった。考現学は、今和次郎が提唱した風俗や流行など「現在」のデータを採集し考察する学問。『行動』は1933年10月〜1935年9月に紀伊國屋出版部から発行された文芸雑誌で、豊田三郎・阿部知二・舟橋聖一が編集し、行動主義文学運動の拠点となった。『風景』は1960年10月〜1976年4月に悠々会の田辺茂一が、舟橋聖一らのキアラの会に編集を依頼して作った文芸雑誌。図録はこの三つを中心化しているが、1920〜30年代の新宿の都市景観、紀伊國屋書店と出版物、田辺茂一と交流した人々、中村屋や百貨店などの写真を多数収載していて、モダン都市文化の時代を生き生きと伝えてくれる。「紀伊國屋ギャラリー催物一覧(昭和10年まで)」「年譜」などデータも充実している。

   
   

株式会社紀伊國屋書店創業五十年記念誌

※非売品。紀伊國屋書店新宿本店5階にて展示中です。

全体は「�T 株式会社紀伊國屋書店小史」「�U 紀伊國屋創業五十年を祝う」「�V 紀伊國屋と私」と「年表で見る紀伊國屋書店五十年」の4部構成。このうち�Vでは、創業40年の1967年に依頼した原稿が10年後に日の目を見ることになった。�Vは66頁で全体の半分以上を占める。47人の文学者・美術家・建築家・音楽家などがエッセイを執筆したが、1920〜30年代の回想が多く含まれていて、当時の紀伊國屋書店の雰囲気が伝わってくる。

   
   

わが町・新宿

田辺茂一
旺文社(1981/11)
ISBN: 9784010613122
420円 (税込)

※こちらの商品は絶版となります。

紀伊國屋書店の創業者・田辺茂一の『サンケイ新聞』連載原稿をまとめた本で、85章で構成されている。ほぼ時代順になっていて、「明治の終わり」〜「ハーモニカ横丁(上)」の34章が敗戦までの回想。明治・大正・昭和戦前期の新宿の記憶も興味深いが、田辺自身が小説家でもあり、文芸雑誌に関わり、映画・演劇・美術などのモダン都市文化に関心を抱いていた。そんな田辺の文化人との交友関係が浮かび上がってくる一冊でもある。







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