| | 【環境政治学〜ポスト京都議定書の時代に〜】 (No.243 2009. 1.27配信号) |
| グローバルな気候変動問題への早急な対応の必要性が広く認識されているにも関わらず、問題解決へ向けた枠組や具体的な取り組み等、国際的な合意は未だ形成されていません。 現在、京都議定書で定められた第一段階の目標期間が切れる2013年以降の国際枠組をめぐり、合意形成を目指して米国や途上国も交えた国際的な議論が開始されています。 各国の環境政策や政治的思惑、気候変動をめぐる国際的な交渉をテーマとした書籍も多く刊行されており、今回のe-Alert Plus！では、近刊を中心に選書しました。 |
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| 1.洋書 |
| 【1】 | 欧州における環境政策の収斂：国際的制度と貿易への影響 Environmental Policy Convergence in Europe : The Impact of International Institutions and Trade | |
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 | Holzinger, Katharina (EDT) / Knill, Christoph (EDT) / Arts, Bas (EDT) 2008/07 (Cambridge Univ Pr) Web販売価格：税込\8,788 / 標準価格：税込\13,135 ISBN：9780521888813 | |
| ★グローバル化が進行し各国の環境政策が収斂された結果、環境基準は緩和されたのか、強化されたのか？ 国家間の制度的・経済的繋がりと環境政策の関連性に焦点を当てながら、EUの国々、ノルウェー、スイス、日本、メキシコ、米国を含む24のOECD加盟国のここ30年間にわたる環境政策の発展を分析。 |
| 【2】 | 富裕民主国家の気候変動政策 Turning Down the Heat : The Politics of Climate Policy in Affluent Democracies | |
|---|---|---|
 | Compston, Hugh (EDT) / Bailey, Ian (EDT) 2009/01 (Palgrave Macmillan) Web販売価格：税込\8,883 / 標準価格：税込\13,293 ISBN：9780230202047 | |
| ★先進的な民主主義国家において気候変動に対する抜本的な政策が実施されないのは何故か。 深刻な政治的ダメージを受けることなく温室効果ガスの削減など気候変動政策を推進する方法を、欧米諸国の状況を分析しながら提言する。 |
| 【3】 | 世界環境ガバナンスの危機 The Crisis of Global Environmental Governance : Towards a New Political Economy of Sustainability (Environmental Ploitics) | |
|---|---|---|
 | Park, Jacob (EDT) / Conca, Ken (EDT) / Finger, Matthias (EDT) 2008/07 (Routledge) Web販売価格：税込\11,103 / 標準価格：税込\16,616 ISBN：9780415449199 | |
| ★現行の世界環境ガバナンスの体制は失敗しているとの観点に立ち、失敗の原因、グローバル化と持続可能性の関係、環境政策策定と利害関係者、国際機関の役割などのテーマを検証しつつ、新たな制度構築の方向性を探る。 |
| 【4】 | 環境規制における紛争と競合地域の国際化 Conflicts in Environmental Regulation and the Internationalization of the State : Contested Terrains (Routledge Ripe Series in Global Political Econom | |
|---|---|---|
 | Brand, Ulrich 2008/08 (Routledge) Web販売価格：税込\11,103 / 標準価格：税込\16,616 ISBN：9780415455138 | |
| ★生物多様性をめぐるグローバルな規制を、国連の生物多様性条約（CBD）や、他の国際条約を通して検証。 |
| 【5】 | 政治理論と世界の気候変動 Political Theory and Global Climate Change | |
|---|---|---|
 | Vanderheiden, Steve (EDT) / Barry, John (FRW) 2008/11 (Mit Pr) Web販売価格：税込\5,859 / 標準価格：税込\8,757 ISBN：9780262220842 | |
| ★グローバルな気候変動が、従来の政治理論にどのような課題を与え、政治理論がその課題にどう取り組んでいるかを示し、気候変動をめぐる公平かつ有効な政治体制・制度を構築する方法を検討する。 |
| 【6】 | 環境の政治学：研究ガイド The Politics of the Environment : A Survey | |
|---|---|---|
 | Okereke, Chukwumerije (EDT) 2007/12 (Routledge) Web販売価格：税込\21,971 / 標準価格：税込\29,909 ISBN：9781857433418 | |
| ★気鋭の研究者らによる環境政治をめぐる現在の状況に関する論文を集成。マス・メディアと環境政治、国際機関とグローバルな環境、国際政治経済学と環境などをテーマとする。 |
| 【7】 | 国際環境ガバナンス International Environmental Governance (The Library of Essays in International Relations) | |
|---|---|---|
 | Haas, Peter M. (EDT) 2008/09 (Ashgate Pub Co) Web販売価格：税込\24,412 / 標準価格：税込\33,232 ISBN：9780754625612 | |
| ★国際環境問題に対する政治的アプローチ、主要な議論、国際環境問題の歴史、最新の研究傾向、をテーマとした論文を集成。国際環境ガバナンスの分野における学術研究の概況をを紹介する序文付。 |
| 【8】 | 国際環境政治 International Environmental Politics (Sage Series on the Foundations of International Relations) | |
|---|---|---|
 | Mitchell, Ronald K. 2009/10 (Sage Pubns Ltd) 標準価格：税込\14,400 ISBN：9781412919746 | |
| ★大学院生向けに書かれた、国際環境政治に関する分かりやすい概説書。環境学だけでなく国際関係の視点を盛り込み、国際環境問題をめぐる政策や国家間の交渉などを取り上げる。 |
| 【9】 | 京都議定書を越えて：気候変動への法的・政策的課題 The Kyoto Protocol and Beyond : Legal and Policy Challenges of Climate Change | |
|---|---|---|
 | Douma, W. Th. (EDT) / Massai, L. (EDT) / Montini, M. (EDT) 2007/11 (Cambridge Univ Pr) Web販売価格：税込\7,323 / 標準価格：税込\13,135 ISBN：9789067042284 | |
| ★京都議定書の法的側面と2012年以降の体制を主題とする2つの会議の成果をまとめたタイトル。EUにおける現在までの経験をもとに、EU及び発展途上国両方の視点に立って今後の体制設計を検討。 |
| 【10】 | 国際環境政治（全４巻） International Environmental Politics (4-Volume Set) (Sage Library of International Relations) | |
|---|---|---|
| Mitchell, Ronald K. (EDT) 2008/10 (Sage Pubns Ltd) Web販売価格：税込\85,128 / 標準価格：税込\127,391 ISBN：9781412930055 | |
| ★国際環境政治の問題解決に向けた交渉過程や制度に関する論考を緩やかなテーマ別の4巻に集成。第1部：国際環境問題とその起源、第2部：国際環境問題における課題設定と政策形成、第3部：国際環境制度とその実効性、第4部：国際環境問題の諸論争。 |
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| 2.和書 |
| 【1】 | 地球温暖化とエネルギー問題―ポスト京都に向けた国際協調システム | |
|---|---|---|
| 鄭雨宗【著】《チョンウジョン》 2008/11 (慶應義塾大学出版会) 標準価格：税込\6,090 ISBN：9784766415629 | |
| ★地球温暖化問題と、その対にあるエネルギー需給問題に着目してEU・中国などの経済実態を明らかにし、膨大なデータから国際的なエネルギー需給構造を分析。国境税、排出権取引、クリーン開発メカニズムなど環境政策ツールの効果と課題を考察し、新たな国際協調枠組み、とりわけ東アジアにおける実現可能なアプローチを提言する。 |
| 【2】 | 日中環境政策協調の実践 (ＳＦＣ総合政策学シリーズ) | |
|---|---|---|
 | 小島朋之 / 厳網林【編】 2008/04 (慶應義塾大学出版会) 標準価格：税込\3,570 ISBN：9784766415223 | |
| ★環境問題で今後ますますの相互連携が期待される日本と中国。両国政府・民間レベルでのコラボレーションに基づく調査・実験を紹介するとともに、環境政策協調の仕組みと方法を提示。 |
| 【3】 | 貿易・開発と環境問題―国際環境政策の焦点 | |
|---|---|---|
 | 青木健 / 馬田啓一【編】 2008/09 (文眞堂) 標準価格：税込\2,835 ISBN：9784830946271 | |
| ★地球温暖化、人口増加、感染症、廃棄物処理など、環境問題はグローバル化し、国際的な政策課題となった。貿易・開発と環境問題を中心に、国際環境政策の課題を取り上げ、その現状と問題点、今後の展望を探る。 |
| 【4】 | 地球環境問題の比較政治学―日本・ドイツ・アメリカ | |
|---|---|---|
 | シュラーズ，ミランダ・Ａ．【著】〈Ｓｃｈｒｅｕｒｓ，Ｍｉｒａｎｄａ Ａ．〉 / 長尾伸一 / 長岡延孝【監訳】 2007/11 (岩波書店) 標準価格：税込\6,300 ISBN：9784000238434 | |
| 『地球環境問題の比較政治学―日本・ドイツ・アメリカ』（原書） Environmental Politics in Japan, Germany, and the United States | ||
|---|---|---|
 | Schreurs, Miranda A. 2003/04 (Cambridge Univ Pr) Web販売価格：税込\7,714 / 標準価格：税込\11,530 ISBN：9780521819121 | |
| ★日本、ドイツ、アメリカ合衆国の3国は、それぞれの地域の主要国にして経済大国である。だが、たとえば地球温暖化問題において3国は立場を異にし、京都議定書の採択に向けての交渉は難航を極めた。3国が異なる環境政策を選択することが多いのはなぜか。 アメリカ人政治学者が、政治文化、行政機構、社会運動の比較分析により、その原因に迫る。 |
| 【5】 | 京都議定書をめぐる国際交渉―ＣＯＰ３以降の交渉経緯 | |
|---|---|---|
 | 浜中裕徳【編】 2006/05 (慶應義塾大学出版会) 標準価格：税込\3,990 ISBN：9784766412857 | |
| ★「京都議定書」が締結されるまでの外交交渉に直接携わった当時の環境省担当官による交渉経緯レビュー。「京都議定書」全文、交渉経緯年表、京都議定書関連用語集、その他合意文書など、関連資料も充実。 |
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