| 【花をめぐる文化と歴史 − なぜ人は花を愛するのか】 (No.205 2008. 6. 3配信号) |
古今東西を問わず、人は花に惹かれ心を癒されてきました。しかし、なぜ人は花に惹かれるのでしょうか。 今回のe-Alert Plus!では、花に関する文化・芸術・歴史に関する本を集めてみました。どうぞご覧ください。 ◇◆INDEX◆◇ 1.花と芸術 2.なぜ人は花を愛するのか 3.プラントハンター 4.日本人と花 5.花と文化の事典 |
1.花と芸術 |
【1】 | バラ図譜 | |
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ピエ−ル・ジョゼフ・ルドゥ−テ 2008/05 (河出書房新社) 標準価格:税込\14,700 ISBN:9784309255194 |
★フランスの宮廷画家として活躍し、バラの画家、花の画家とも呼ばれるも高名な植物画家・ルドゥーテ(1759-1840)の『バラ図譜』を原寸大で復刻。 バラの絵169枚とバラの花輪の口絵、計170枚の原画がルドゥーテによって描かれ、パリ・リンネ学会会員の植物学者による解説が添えられている。 これらの図版のすべてのバラが現存するわけではないので、当時のバラを知る貴重な記録ともなる。 *現在、東京・渋谷のBunkamura ミュージアムでも『「薔薇空間」―宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々』が開催されています。(〜6/15) |
【2】 | 植物学と植物画 (新装版) | |
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大場秀章【著】 2003/11 (八坂書房) 標準価格:税込\5,040 ISBN:9784896948325 |
★植物画とは何か。古来、どんな目的でそれは描かれてきたのか。そして植物画の未来は。 カラーによる植物画の名品をはじめ、豊富な図版を示しながら、主に近代植物学との関わりの中で、植物画(家)が果たした役割と意義を詳述する。 |
【3】 | 花のギャラリー―描かれた花の意味 (改訂新版) | |
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小林頼子【著】 2003/07 (八坂書房) 標準価格:税込\3,570 ISBN:9784896948271 |
★72種類もの香り立つような花を画面一杯に描いたフランドルの画家ヤン・ブリューゲルの名品“アイリスのある花束”をはじめ、古代ローマから20世紀に至るまで、花を描いた名画の数々を集成。 時代を追った花の絵の見方を、気鋭の美術史家が懇切に綴る。カラー図版90点。 |
2.なぜ人は花を愛するのか |
【1】 | 人はなぜ花を愛でるのか (地球研ライブラリー) | |
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日高敏隆 / 白幡洋三郎【編】 2007/03 (八坂書房) 標準価格:税込\2,520 ISBN:9784896948905 |
★我々の祖先は、太古の昔より花を愛していたのだろうか? なぜ人は花に特別な思いを抱くのだろう?そもそも、「花を愛でる」とはどのような行為なのか? 一見単純なようで非常に奥深いこれらの問いに、考古学・人類学・日本史・美術史・文化史など様々な視点から、碩学10名が果敢に挑む! |
【2】 | 花が時をつなぐ―フローラルアートの文化誌 | |
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川崎景介【著】 2007/04 (講談社) 標準価格:税込\1,680 ISBN:9784062136297 |
★なぜ、人は花を愛し、飾ってきたのか? 古代ギリシャのリースから江戸の園芸事情まで、幅広いテーマをわかりやすく解説した、新鮮な発見に満ちた花文化論。 |
3.プラントハンター |
【1】 | プラントハンター東洋を駆ける―日本と中国に植物を求めて | |
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コーツ,アリス・M.【著】〈Coats,Alice M.〉 / 遠山茂樹【訳】 2007/09 (八坂書房) 標準価格:税込\2,730 ISBN:9784896948981 |
★18〜20世紀初頭、未知の植物を求めて未踏の地へと分け入った植物収集探検家たち。なかでも世界随一の緑の宝庫・日本と中国には多くのプラントハンターが訪れ、持ち帰った花々はヨーロッパの人々を熱狂させた。 ガーデニング大国イギリスの隆盛を支えた男たちの活躍を描く、定評ある原著からの初邦訳!図版・地図170点、詳細な訳註、参考年表など、資料も充実。 |
【2】 | プラントハンター (講談社学術文庫) | |
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白幡洋三郎【著】 2005/11 (講談社) 標準価格:税込\1,102 ISBN:9784061597358 |
★ラン・ユリ・キク・茶―19世紀のイギリスは未知の花や珍しい樹木を求め国中が沸き立っていた。国の勢いを背景に世界中へ植物探検行に赴く「ハンター」たち。アフリカ・ジャワ・中国から植物王国日本まで新種への情熱が輸送の困難をも克服する。植物に魅せられた人々の活動を跡づける。 【毎日出版文化賞受賞作】 |
【3】 | ブレットシュナイダー『中国におけるヨーロッパの植物発見史』(全2巻) History of European Botanical Discoveries in China (Reference Library of Asian Studies) Part 3 Reprint of 1898 ed. Edition | |
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2002/06 (Edition Synapse) カード決済価格:税込\41,832 / 標準価格:税込\52,290 ISBN:9784901481007 |
★エキゾチックな植物の流行が頂点に達していた19世紀末にロシア帝国科学アカデミーにより発刊されたブレットシュネイダーEmil Vasilievich Bretschneider(1833-1901)の名著でこの分野の研究の基礎を作った歴史書。 詳細な中国の植物学史に加え、解題入り書誌、この時代の西洋での植物標本コレクション、庭園のガイドなどを含む。地域の対象は中国以外に、モンゴル、中央アジア、チベット、韓国、琉球、小笠原諸島まで。 *より詳しい情報についてはこちらからご覧になれます(出版社サイト) http://www.aplink.co.jp/synapse/4-901481-00-2.htm |
【4】 | マリアンヌ・ノース自伝(全3巻) Recollections and Further Recollections of a Happy Life: Being the Autobiography of Marianne North (Victorian Lady Travellers in Asia) Pt. 1 | |
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North, Marianne 2005/11 (Edition Synapse) カード決済価格:税込\40,320 / 標準価格:税込\50,400 ISBN:9784861660269 |
★イザベラ・バードとならぶヴィクトリア朝時代の女性旅行家マリアンヌ・ノース(1830-1890)。 北南米、シンガポール、インド、オーストラリアなどなど、世界各地を訪れ、日本へも1875年から76年にかけ、横浜、神戸、京都周辺を訪問。バードと異なり、旅行記を自ら著すことのなかったノースだが、その情熱は、芸術面の才能をいかした植物の写生に向かい、その才能を評価したダーウィンが、さらなる旅へと彼女を後押ししたとも言われている。 *より詳しい情報についてはこちらからご覧になれます(出版社サイト) http://www.aplink.co.jp/synapse/4-86166-026-2.htm |
【5】 | 花に魅せられた人々―発見と分類 (自然の中の人間シリーズ―花と人間編〈7〉) | |
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大場秀章【著】 / 農林水産省農林水産技術会議事務局【監修】 / 樋口春三【編】 2005/09 (農山漁村文化協会) 標準価格:税込\2,100 ISBN:9784540041365 |
★植物分類法と学名を考えたリンネ、日本の植物を西洋に伝えたシーボルト、日本の植物の全貌解明に努めた牧野富太郎、ヒマラヤの植物を調査したフッカー。花や植物を追い求めて世界を旅したプラントハンターたちの物語。 |
【6】 | 花の男シーボルト (文春新書) | |
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大場秀章【著】 2001/12 (文芸春秋) 標準価格:税込\724 ISBN:9784166602155 |
★国禁の地図などを持ち出そうとした、いわゆる「シーボルト事件」を起こした、というのが大方のシーボルトだが、彼こそは、『フロラ・ヤポニカ』を記し、日本の植物の多彩さ、貴重さに気づいた最初の西欧人でもある。ユリ、アジサイなど、苦難の末、持ち帰った日本独自の植物、そしてそれを今でいう通販的やり方でヨーロッパ各国に広めた先見性をクローズアップする。 |
【7】 | 極東の植物を求めてー現代のプランツハンターたち Plants from the Edge of the World : New Explorations in the Far East | |
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Flanagan, Mark / Kirkham, Tony 2005/02 (Timber Pr) カード決済価格:税込\3,984 / 標準価格:税込\6,627 ISBN:9780881926767 |
★Details the new wave of plant collecting by the Royal Botanic Gardens. They looked to the Far East to fill the gaps, specifically the species- rich temperate forests of Korea, Taiwan, Eastern Russia, and Japan. 【Choice Reviews 2005 September】 |
4.日本人と花 |
【1】 | 花見と桜―日本的なるもの再考 (PHP新書) | |
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白幡洋三郎【著】 2000/04 (PHP研究所) 標準価格:税込\693 ISBN:9784569610634 |
★日本人は桜を愛でたのか、花見に興じたのか? 悲哀の文化である桜より、宴の文化=花見に日本文化の本質を見出す知的刺激に満ちた論考。 「桜が国民的花であるゆえん」から、現代の非日常・ハレの行事とする花見を通しての「日本社会の問い直し」まで試みる。 |
【2】 | 桜〈1〉 (ものと人間の文化史〈137‐1〉) | |
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有岡利幸【著】 2007/03 (法政大学出版局) 標準価格:税込\3,990 ISBN:9784588213717 |
★日本文化に特別な意味をもつ桜と日本人の2000年にわたるかかわりの歴史を辿る。桜の生態から説きおこし、和歌や物語に描かれた古代の桜から「花は桜木、人は武士」の江戸の桜までの栄枯盛衰を語る。 |
【3】 | 桜〈2〉 (ものと人間の文化史〈137‐2〉) | |
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有岡利幸【著】 2007/03 (法政大学出版局) 標準価格:税込\3,990 ISBN:9784588213724 |
★明治以後、ナショナリズムと軍国主義のシンボルとして政治的に利用されてきた桜の近・現代史を克明に辿るとともに、人びとの生活に欠かせない花としてひろく親しまれてきた桜の種々相を描き出す。 |
【4】 | 花の民俗学 (講談社学術文庫) | |
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桜井満【著】 2008/01 (講談社) 標準価格:税込\1,207 ISBN:9784061598577 |
★万葉の花、正月の花、花と祭り……日本人の生活と文化に花はどのように生きてきたか。 豊かな実りへの願望をこめて開花を待ち、四季折々に花を愛で、その移ろいに「あはれ」を感じ、いけ花という芸術を生んだ日本人。その心の原点を、万葉集、古今和歌集など古典の世界に渉猟し、各地の祭りや正月、雛祭り、端午の節供、重陽の節供など年中行事の民俗に探訪する、花をめぐる生活文化史。 |
【5】 | 「花」の成立と展開 (日本史研究叢刊〈18〉) | |
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小林善帆【著】 2007/12 ((大阪)和泉書院) 標準価格:税込\6,300 ISBN:9784757604414 |
★花(いけばな・花道)の歴史を、連歌、茶道、女子教育、園芸、建築といった隣接諸分野の研究成果を交え考察することにより、「花」の歴史の新たな側面を解明する。 |
【6】 | 泉鏡花と花―その隠された秘密 | |
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菅原孝雄【著】 2007/11 (沖積舎) 標準価格:税込\3,675 ISBN:9784806047254 |
★古くから日本の地に芽生え、営々と今日までつづいている古典的な日本の花だけを鏡花は選んでいる。その知られすぎた花々にだれも想像しなかった新しい理解を示したのはなぜか。 |
【7】 | 万葉の花鳥風月―古代精神史の一側面 | |
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下田忠【著】 2003/10 (おうふう) 標準価格:税込\2,625 ISBN:9784273033071 |
★天上の月にロマンを感じ、路傍の小さな花に可燐な恋を託し、梅の枝にさえずる小鳥に心をおどらせ、松の梢をわたる風の声に耳を澄ます。おもいやりと優しさとで積極的に生きる姿勢を与えてくれる万葉びとの純朴な心が、人間本来のあるべき姿に立ち返らせる。 |
5.花と文化の事典 |
【1】 | 花の西洋史事典 | |
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コーツ,アリス・M.【著】〈Coats,Alice M.〉 / 白幡洋三郎 / 白幡節子【訳】 2008/02 (八坂書房) 標準価格:税込\5,040 ISBN:9784896949056 |
★古くから西洋に伝わる花を巡る逸話や民俗風習、世界各地から導入された植物のヨーロッパにおける園芸史などを、膨大な資料渉猟から詳細に解き明かす、定評ある花の文化史事典。 アイリスからワスレナグサまで、五十音順に114項目を取り上げ、巻末に植物学者・園芸家の小事典を付す。植物の参考図版400点余。 |
【2】 | 植物文化人物事典―江戸から近現代・植物に魅せられた人々 | |
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大場秀章【編】 2007/04 (日外アソシエーツ) 標準価格:税込\7,980 ISBN:9784816920264 |
★近世から現代まで、植物に関して功績を残した人物を調べられる人物事典。 植物学者、農業技術者、文人、植物画家、写真家、園芸家など様々な分野の1,157人を収録。 各人物には、生没年月日・肩書、略歴・活動歴とともに、著作や伝記・評伝、参考資料などの文献情報も掲載、詳しい人物像が浮かび上がる。 |
【3】 | 花を愉しむ事典―神話伝説・文学・利用法から花言葉・占い・誕生花まで (新装版) | |
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アディソン,J.【著】〈Addison,Josephine〉 / 樋口康夫 / 生田省悟【訳】 2007/05 (八坂書房) 標準価格:税込\3,045 ISBN:9784896948929 |
★野生植物からハーブ・野菜・果物まで300種について、名前の由来・民俗風習・薬効・料理法などを解説した植物文化史。配列は見出し語の五十音順、和名、英名、学名、解説を記載、巻末に和名索引、英名索引、学名索引が付く。 |
【4】 | 図説 花と樹の事典 | |
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木村陽二郎【監修】 / 植物文化研究会【編】 2005/05 (柏書房) 標準価格:税込\3,990 ISBN:9784760126583 |
★日本文化に刷り込まれた1500種の花と樹の植物学と文化史を綴る事典。名称の由来から、生活に役立つ利用法、文学作品の理解と創作に便利な歳時記・花言葉など。収録図版650点余。 |
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