※電子書籍のリストです。冊子体ではありませんので、ご注意ください。

マックス・ヴェーバー/池田昭(宗教社会学)
アジア宗教の救済理論 ヒンドゥー教・ジャイナ教・原始仏教
プロテスタンティズムを基底とする西欧近代の文化現象を軸とし、アジア宗教の特質を救済理論をめぐるインド知識人の正統と異端の形成に遡って詳述。
2300円(税抜)

奥雅博
ウィトゲンシュタインの夢 言語・ゲーム・形式
1920年代末、ウィトゲンシュタインが復び哲学を始める決意を固めた時期の数学論を分析し、彼の哲学のパラダイムを探ろうとする。
2000円(税抜)

橋爪大三郎
その先の日本国へ
この国をどういう国につくりあげると覚悟するか。世界のためにどういう貢献をすると決意するか。社会も、政治も、それをつくり育てる主役は日本国民であるあなただ。本書では急激に変わりつつある現代の世界と日本をあらゆる角度から見つめ直し、「その先」に向けての具体的な提言を行っている。第1部は「社会はどこへ向かうのか」。家族、コミュニティ、ライフスタイルなど、社会学の立場から21世紀の社会を論じた文章を集めた。第2部は「教育を取り戻そう」。教育についての発想そのものを変える必要を説く。第3部は「新しい政治を作る」。小泉首相の誕生によって何が変わったのか、9.11テロ事件後の国際政治のゆくえは、など時事的な問題への発言を収める。
2200円(税抜)

嵯峨生馬
プロボノ 新しい社会貢献新しい働き方
日頃仕事に勤しむ社会人が、自らのスキルと少しの時間でできる、プロボノ。今、この、従来型ボランティアでも寄付でもない、新しい社会貢献活動を始める人が増えている。その立役者たる著者が、社会的背景を分析し、活動を成功に導くポイントや、「ふるさとプロボノ」などわが国の公共領域への活用も提言する。本邦初プロボノ決定版。
1900円(税抜)

中島義道
悪への自由 カント倫理学の深層文法
カント倫理学の核心を抉る、哲学者・中島義道の真骨頂。
2400円(税抜)

浦部法穂
違憲審査の基準
人権保障の基本原理から、日本国憲法の解釈論として、もっとも適合的でわかりやすい違憲審査の基準を、アメリカでの議論を参考に、多くの学説・判例を考察して展開する。
1700円(税抜)現代法選書

矢向正人
音楽と美の言語ゲーム ヴィトゲンシュタインから音楽の一般理論へ
人は、音楽のよさ=価値を、どのように認識しているのだろうか。ヴィトゲンシュタインの言語ゲームにおける「是認の身振り」──芸術を拍手で賞賛することや全身を使った楽器演奏など、身体動作を含めた芸術実践の総体──をキーに、音楽の美の本質や美のさまざまなありようを理論的に説明する。
2900円(税抜)

守屋克彦
現代の非行と少年審判
神戸に起こったA少年による学童殺害事件は、少年法の見直し、改正の動きを加速させた。果たしてその選択は正しいのだろうか。統計と審判を踏まえ、その是非を論及した。
3600円(税抜)

上野千鶴子(社会学)
構築主義とは何か
社会的な規範や制度や出来事は、人々から独立に客観的に存在しているわけではない。それは言語に媒介され、構築されていると考えるのが構築主義である。理論的な背景はフーコーやウィトゲンシュタインなど。本書は社会学に端を発し人文諸科学を席巻しつつあるこの新しい方法についての初めての入門・解説書である。執筆者には中堅・若手の気鋭を動員し構築主義の可能性を広く探っている。
2800円(税抜)

橋本努
社会科学の人間学 自由主義のプロジェクト
「社会科学の人間学」とは、社会科学の営みによって陶冶しうる善き人格の理念を探求する学問を指す。つまり社会科学を「する」ということは、どのような人格を練りあげることになるのか、という問いである。これはすぐれてウェーバー的な問いである。本書はウェーバーの近代主体という理念を全面的に再検討し、現代の社会学、政治哲学、規範理論などの成果を加味して全く新しい人間像と秩序構想を提唱している。それが「問題主体」と呼ばれるモデルである。自由主義の背骨をなす強固な人格理念を彫琢する独創的論争的な挑戦の書である。
4400円(税抜)

川崎剛
社会科学系のための「優秀論文」作成術 プロの学術論文から卒論まで
政治学、社会学、経済学といった社会科学では、論文の「型」があいまいで、大学でもきちんと教えられていない。本書では、北米の大学で長年研究生活をおくっている著者が、プロ研究者のための査読論文、院生のための博士・修士論文、さらには大学生のための卒業論文の書き方まで、平易明快・懇切丁寧に指南。
1900円(税抜)

上野千鶴子(社会学)
女は世界を救えるか
イリイチ=「女性原理」派フェミニズムの徹底的批判と、フェミニスト人類学の視点からの文化批判を通して、女性解放の戦略を考える。
1800円(税抜)

小町谷朝生
色彩のアルケオロジー
色をみる、感じるとはどういうことか。心理・生理・化学、生物諸科学の成果をふまえ、古代エジプト、インド、日本の文学、美術などを考察、人間の生活・文化の中で捉え直す。
2200円(税抜)

坂本百大
人間機械論の哲学 心身問題と自由のゆくえ
心身にまつわる難問を自然科学の成果と綿密な言語分析を通した新しい視角から解き、自由意志や倫理の課題にも一つの見通しを与え来るべき社会での人間のあり方を展望する。
2400円(税抜)

瀬名秀明
瀬名秀明ロボット学論集
ヒトとロボットの境界は何か。それはこれからも問われていくだろうし、倫理学や心理学、工学にまたがる課題でありつづけるだろう。SF作家が求めるのは、どんな「ロボット学」だろう。それは、ロボットは友だちかどうか、ロボットが役に立つとはどういうことかを考える、物語・生命・世界のつなぎかたの探究だ。ロボット=世界の思考。
3000円(税抜)

村上貴美子
戦後所得保障制度の検証
1995年に「安心して暮らせる21世紀の社会を目指してー社会保証体制の再構築に関する勧告」が出され、高齢・長寿社会を展望する新しい社会保障制度が発足しつつある。こうした制度の再編の方向性を明らかにするためには、これまでの体制の基礎であった1950年勧告に示されたシステムを検討する必要がある。本書は、戦後日本の社会保障制度が、どのような理念と体系をもつものであったかを実証的に探るものである。公的年金制度と国民皆年金体制に焦点をあて、その成立過程を追求するとともに、制度がはらんでいた問題点と今後の課題を明示する。
3600円(税抜)

上野千鶴子(社会学)
脱アイデンティティ
本書は「アイデンティティ強迫」に憑かれた近代社会および近代社会学理論へのレクイエムを意図して編まれた。アイデンティティの理論の革新は、この強いられた同一性から逃れたいと考える人々によってこそ担われている。執筆はいずれも時代に対する鋭敏さでは誰にもひけをとらない伊野真一、浅野智彦、三浦展、斎藤環、平田由美、鄭暎惠、小森陽一、千田有紀による。
2500円(税抜)

国立国語研究所
病院の言葉を分かりやすく 工夫の提案
医者の使う言葉はなぜ分からない?患者は何が分からないのか?本書は医療者と非医療者を対象にした調査をもとに、医療者がよく使うが患者には伝わらない言葉を厳選、伝わらない理由を3つの類型に分類・解説し、「病院の言葉の言い換え方」を提示する。よりよい医療コミュニケーションのために、医療者・患者双方が使える初の手引書。
2000円(税抜)

内永ゆか子
部下を好きになってください IBMの女性活用戦略
女性が働きつづけ、キャリアアップするために??前向きに考え、将来像を描き、失敗にもめげない覚悟と志をもて、とカ強いエールを贈る。日本IBMは他社に先がけて女性活用に取組み、大きな成果をあげている。その中枢を担ってきた著者のライフヒストリーを軸に、意欲ある女性、リーダーをめざす女性たちにたくましく生きていくノウハウを伝える。<自分のキャリアは自分でつくる>。人生とキャリアの作り方を戦略的に意識し、前向きに創造的に向上してほしいと静かに励ます。
1800円(税抜)

根本彰
文献世界の構造 書誌コントロール論序説
資料の発生から流通、所蔵、利用の状況を記述し、情報や知識も含めた資料の利用の促進をはかることを、書誌コントロールと呼ぶ。図書館、出版、知識、社会のしくみを解明。
2800円(税抜)

柴田孝之
法律の使い方
条文や判例の知識は学んだけど、法律を自分のものとして使いこなせない。数多くのこんな素人を玄人に成長させるための入門講義。『司法試験機械的合格法』(日本実業出版社)や『S式生講義シリーズ』(自由国民社)など、誰でもわかる説得力ある解説で名高い著者が最も学びにくい法律学の勘所を書き下ろした。法律学は生きている!そう腹の底から実感できる。
1800円(税抜)

ジェレミ・ベンサム/E.デュモン
民事および刑事立法論
人間は本性的には快楽追及、苦痛回避の功利的存在であるとし、道徳・立法は快楽計算によって決定され、最大多数の最大幸福を社会の最終目標にするとして、立法を展開。
13000円(税抜)

友定啓子
幼児の笑いと発達
0歳から6歳までの幼児を参加観察で追い、からだの快と結ぶ笑い、「わかる」など知に伴う笑い、人間関係の中での自己発見による多面的な笑いへと複雑化する過程を捉えきる。
1800円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集1
海舟が海で培った先見性に富む怜悧な観点は、因循姑息な考えを打破し、幕末政局を指導し、さらには開国へと道を拓くものとなった。幕府の祖法たる鎖国策が、多様な思想的・政治的対応を経て開国策にいたる過程を、豊富な史料と歴史叙述によって追考する。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集2
鎖国から開国へ至る外交折衝、条約締結交渉の経過を、豊富な史料で克明に追究する雄編。幕末日本に大きな衝撃をあたえた隣国清の政治情勢を収載して、海舟の思想の根幹を明らかにする。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集3
条約締結によって鎖国体制は崩壊し、幕末動乱の時代がはじまった。開国にともなって生起した多端な外交問題の交渉経過を中心に、国際社会に組み込まれた開国日本の激動を描く幕末外交史。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集4
おしよせる西力東漸の波の中で、幕末・維新の政治変動がはじまった。天保改革を起点に、西欧の衝撃に抗して胎動をはじめた国内情勢の激しい変遷を、海舟の同時代史として描く。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集5
禁門の変以来、幕府は反動化の色彩を強め、破局にむかって一直線の途をたどった。尊攘運動、一揆、打ちこわしなどの高揚をへて幕府倒壊に至る過程。文久から慶応まで。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集6
明治維新という大きな価値転換の時代に際会し、自ら社会の興亡の渦中に身を置くことによって歴史の盛衰を客観的に観察する術を身に付けた海舟。その透徹した慧眼を江戸経済に向け、多年にわたる史料蒐集と旺盛な編纂活動を経て完成した近世社会経済史。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集7
日本銀行設立から金本位制にいたるわが国貨幣金融史のうえで重要な時期に、時の大蔵卿松方正義の委嘱をうけた海舟が、精魂を傾けて編纂した本格的史料集。とくに力を注いだ「貨幣の部」をはじめ、「米穀」・「軍役」・「諸侯」の各部を収録。勝家旧蔵稿本を底本に周到な校訂を加えた決定版。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集8
江戸開城という果敢な政治決断を下すことによって幕府を終焉に導いた海舟が、膨大な史料と歴史叙述によって明らかにする徳川幕府興亡の歴史。本巻には、「貨幣」、「貨幣拾遺および金銀銅朱」、「斗量および権衡」の各部を収録。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集9
一人の御家人の息子から幕府のいわば最後の内閣首班となった海舟が、明治に入って過ぎた江戸時代を社会・経済の視点からふりかえってまとめた『吹塵録』。本巻には、「外国通商の部」、「鉱山の部」、「徳川氏の部」(1?4)を収録。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集10
江戸時代における経済の構造と徳川幕府の財政政策を示す史料を多方面から蒐集・編纂し、幕府興亡の歴史を明らかにした海舟の労作。本巻には、「徳川氏の部」(5?7)、「社寺の部」、「各地方の部」などのほか、「吹塵餘録」を収録。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集11
人間海舟を彷彿させ、海舟思想の根源に迫る。「海舟座談」、「外交余勢」、「断腸の記」など、海舟の肉声を明瞭にあらわす記録を収載。さりげない言葉のなかに歴史の真実が浮かび上がる。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集12
ペリー来航が鎖国日本の眠りを覚醒させた幕末期に、近代海軍創設の難を担い、海軍とともに歩んだ海舟が、貴重な文献を収載して明らかにする幕府海軍建設、一大壮挙の歴史。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集13
咸臨丸でアメリカに渡った海舟の重大関心事は、海軍の軍事組織、人員編成にあった。軍艦・機械をそろえても、近代的な人事組織がなければ戦闘力とはならないことに早くから気づいていた。この見地から、海軍創建の歴史を顧みる。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集14
天下安危の渦中にあって、海舟の示した理論と実践のあたらしい統一こそは、遠大で類まれな実践知であった。その政治評論、人生座談を率直に語った「氷川清話」など、人間海舟の全体像をあますところなく示す中心的作品を収める。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集15
高島秋帆・江川太郎左衛門の近代銃砲術導入への活躍を軸に、幕府に残された史料を駆使し、歴史の瞬間を精一杯生き抜く人間の労苦・哀歓・誠実を再現する。陸軍改革の記録。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集16
幕末陸軍の歴史は、封建制下で西洋軍事技術を導入し、近代軍制をしくという入り組んだ歴史であった。また、太平300年の遅れをとりもどすために先駆者たちが苦闘した歩みでもあった。創設者たちの苦心と経営のあとを示す。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集17
「軍制改正」、「三兵伝習」、「陸軍編制」、「兵賦改定」などを収録。軍制の大改革と軍事力の再編成を軸とした近代陸軍創設の全過程を克明に追跡する。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集18
軍艦奉行に命ぜられたその日から、休みなく死の直前まで書きつづけられた日記。幕末から明治の歴史をさぐるための第1級の新史料。勝家保存の未公開資料、海舟自筆原本を底本に綿密な校訂を加えた決定版。文久2年閏8月17日から慶応3年12月晦日までを収める。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集19
慶応4年から明治7年までを収録。もっとも激しい時代を海舟はどう生きたか。王政復古、江戸開城、戊辰戦争、と、近代史上最大の動きのなかに浮かび上がる維新の群像と海舟の行動・洞察が一望のもとに明らかになる。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集20
明治8年から15年までを収録。西南戦争をはじめとする反幕府的諸反乱、明治14年の政変とめまぐるしく変転する明治初期の政治のなかで、海舟はこれらをどう見、どう対処したか。見過ごされてきた明治期の海舟を知る。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集21
明治16年から死の直前の31年までを収録。海舟の歩んだ波乱に富む生涯、広い視野を持つ思想、その生き方を知る最良の日記。政治論集である「海舟秘記」、金銭出納帳である「会計荒増」もあわせて収める。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集 別巻1
文久から明治にかけての激動する時代に、徳川の家臣として柔軟な対応を続けた政治家・海舟の息吹。伊藤博文、榎本武揚、大久保一翁、岩倉具視、大久保利通、木戸孝允、徳川慶喜、松平慶永、横井小楠、アーネスト・サトウ……らと交わした書簡。
2100円(税抜)

勝海舟/勝部真長
勝海舟全集 別巻2
徳富蘇峰、永井尚志、元田永孚、福澤諭吉、山岡鉄太郎などの海舟宛書簡(続)また、最後の幕臣・海舟が、江戸開城の後、徳川家の復権、再興のためにどのようなかげの働きをしていたかを示す記録「海舟別記」ほかを収録。
2100円(税抜)

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