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紀伊國屋書店

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半世紀の眠りから、いま目覚める禁断の書

赤の書  
赤の書 THE RED BOOK
 
C・G・ユング[著] 
ソヌ・シャムダサーニ[編] 
河合俊雄 [監訳]
田中康裕、猪股 剛、高月玲子 [訳]
 
A3変型判・上製・予464頁
 

ISBN: 978-4-422-11436-1 C3011

 
 

ポイント: 400 pt   ポイントについて

定価: 42,000円(税込)

好評発売中!

 
発行: 創元社
 

半世紀もの長い眠りから覚め、C・G・ユングの非公開の書がついに公刊。
16年余りの長きにわたり、ユングが私的な日記として自ら手書きで緻密に書き綴った『赤の書』。そこには、その後のユング思想の中核となるものがすべて記されていた。しかし、さまざまな理由から『赤の書』は黒いトランクに入れられ、スイスのとある銀行の金庫の中で半世紀近くのあいだ眠りつづけることになったのである。その伝説の書物が、2009年10月、ようやく日の目を見ることになった。
細かな部分まで丁寧に描き込まれた大小さまざまな極彩色の美しい絵の数々、綿密な構成のもとに、ページぎりぎりまでびっしりと書かれたカリグラフィーの文字。さながら「ケルズの書」のような聖書の豪華装飾写本を思わせるこの書を、現物と同じ大きさのまま、日本語訳を付してお手元にお届けします。

監訳者のことば
ユングは第一次世界大戦前から、精神病的な恐ろしいヴィジョンを体験した。その後は、むしろ積極的にイメージを呼び起こして、記録していく。この『赤の書』は、その記録と、それについてのユング自らの解釈から成り立っている。存在が知られていながら、秘密に包まれていた本書を読み、見ることができるのは大きな喜びである。これは、後のユングの思想全てをいわば生の形で先取りしていて、個性化の過程をはじめ、ユングが理論的に書いていたことも、ほとんど全て自分で体験したことに読者は驚かされるであろう。キリスト教の神の再生という課題が目立つようであるけれども、むしろ生け贄と死者の贖いという人類の魂の古層に届いている本である。
京都大学こころの未来研究センター教授 河合俊雄
本書の特徴
世界数カ国で翻訳出版
英語版、ドイツ語版、日本語版のほか数カ国で刊行予定。
  134点の美しい絵とカリグラフィー
大判のページいっぱいの絵が53点、カリグラフィーの文字の合間に驚くほど精密に描きこまれた大小の絵が81点含まれる。オリジナルの美しい色合いを忠実に再現するための、カラーページはすべて、優れた印刷技術を誇るイタリアのモンダドーリ社で印刷。
     
圧倒的な絵の迫力
通常の意識状態からは想像もつかない無意識のエネルギーの奔流。ユングが自己実験と呼んだ《無意識との対決》のなかで、この「赤の書」は書かれた。ここに描かれているのは、まさにわれわれの想像を遥かに超えた、人間の無意識の深遠なる未踏の世界の姿である。
  研究者必携の貴重な資料
本書には、ユング思想の中核をなす「元型」「普遍的集合的無意識」「個性化の過程」など、その後に展開されたユング心理学の主要な概念の起源がすべて含まれている。本書は、ユングの提示する新しい心理療法のモデルを理解するための、決定的に重要な一次資料と言える。
     
文学、美術、宗教などへの大きな影響
本書の内容はきわめて文学的な形式をとっており、かつあらゆる芸術領域や、魂の救済を説く宗教領域の人たちにも多くの示唆とインスピレーションを与えてくれるだろう。
   
推薦文
この『赤の書』には、鮮烈な色彩が溢れ、
抽象的で象徴的な形体が、飾り文字にまで氾濫する。
ユングはやはり言語的思索者ではなく、
イメージの思索者なのである。
しかもその言葉はニーチェのツァラトゥストラにも並び、
現代人の自己との対話を紡ぎ出す。
ニーチェがキリスト教徒及びその歴史観と対決し、
現在に充溢する力を意志したように、
ユングは地獄の修羅へと下降しながらも、
恍惚としてこの現在に帰ってくるのである。
梅原 猛(哲学者)
第一次世界大戦は、ヨーロッパの知性に計り知れない衝撃と動揺を与え、その中から、芸術や文学や思想の分野に、20世紀を代表することになる驚異的な作品が、いくつも生み出された。その戦争によって、人々は文明や魂の根源にまで降り立っていく探求に向かうことを、強いられたのだ。ユングの『赤の書』も、そういう時代の不安の中から生まれた。しかし、ユングの試みた探求は、他の知識人たちのそれをはるかに凌駕して、根源的だった。彼は文明によって押し隠されてきた意識のベールを引き裂いて、人類の心を裸に剥き、矛盾沸騰する原初の心の深みに、深々と降りたっていった。ここでのたうち回っているのは、ユングという個人を超えた、集合的な人類の心そのものなのである。
中沢 新一(人類学者)
人の心は深い海のようだ。
その無意識の深層に、ユングはどこまでも潜って行く。
私とは何者か。魂とは何か。
繰り返されるヴィジョンと夢のなかで、ユングは考える。何日も。何年も。
冷静な知性と輝く熱いエロス。
その謎と答えを求め、誰も知らない水底の地図を描いていく。
その地図が、ユングの『赤の書』だ。
ひとりの人間の、世界と魂の物語だ。
萩尾 望都(漫画家)
ユングがある日、『赤の書』を綴っている時、
女性の声を耳にした。
「あなたの行っているのは科学ではなく芸術なんですよ」。
するとユングはこの声に憤りを感じて
その声に言い返したという。
「これは芸術ではない、これは自然なんだ」
と言った言葉がずっとぼくは気になっていた。
そんな『赤の書』が出版されるという。
この書の中に掲載されているユング自身の手による
多くの大型サイズの絵(ビジョン)を
目にすることができるかと思うと一刻も早く手にしたい。
横尾 忠則(美術家)
内容:
こちらから「赤の書」に掲載されている図版の一部、本文見本などをご覧いただけます。(pdfデータ)
 
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