内容説明
CIA分析官ヴィヴは、米国に潜むロシア工作員の手がかりを掴んだ。だがそこで目にした機密情報に彼女は衝撃を受ける。なぜならロシア側の協力者とはヴィヴの夫、マットだったのだ! 最愛の人物の裏面を知った彼女は決断を迫られる――夫を告発するのか、国家を裏切るか? 元CIA著者による迫真の諜報スリラー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさうみ
43
一気読みです!CIA分析官ヴィヴは自分の夫がロシアのスパイである情報を手にする。夫を告発するか、国家を裏切るか…愛する家族、優しい夫の間で揺れ動く。状況を打破する方法はないのか…葛藤する心理と緊迫感で、もう最後まで読まないと気が済まなくなる(笑)読みやすく、スパイもの初心者にも入り込めた。で、この結末は…!?続編があるってこと!?2018/06/05
Me
24
CIA分析官のヴィヴ。米国に潜むロシア工作員について調べていたが、ようやく掴んだ手がかりは愛する夫に関するものだった。夫は敵か、それとも味方か? 序盤からハラハラドキドキの展開、ほっと一息つくまもなくラストまで一気読み。 会社の機密書類の持ち出し&改ざんダメ絶対…仕事のこと思い出して胃が痛くなった。笑 翻訳本ということを忘れるくらい読みやすく、非常に面白かった。 終わり方もとても好み。続編あれば読みたいなぁ2021/11/22
スー
21
7CIAのロシア部分析官のヴィヴはロシアのスリーパーのハンドラーのパソコンを調べ5人のスリーパーの情報を見つけたがその中に夫のマットの写真があった。夫はスリーパーなのか?それとも自分を取り込む為にターゲットにされているのか?今まで築き上げてきた家族の平和が音をたてて崩れていき、家族を守る為にふたりで考えるがマットは信じられるのか?誰にも相談できないどうやって4人の子供を守るのか?ヴィヴがどんな決断をするのかと緊張しながら最後は一気に読めました、そして不安な次回を予想させる終わりかた、最後まで気が抜けない。2020/01/10
Yoko
15
ノンストップで読了。私のアタマん中がドキドキと猜疑心と安堵とが入れ替わり立ち替わりで占められ、忙しい忙しい。次に何が待つのか、深呼吸して腹決めないとページめくれなかったり。でも一見強そうな主人公が、母親として女としてアメリカ国民として、状況に流されてしまう様子にイラッともさせられ、これ作者の思い通りなのかな。そして最後は…息を呑んで読み終えました。2018/06/17
まひる
13
映画化決定という帯に惹かれて買いました。ハヤカワミステリーは外れがありません!一気読みです。と言いつつ数日かかりましたが(笑)CIAの対ロシア部で働くヴィヴィアンが主人公。スパイものではなく、ヴィヴィアンの家庭や心情が中心に描かれていて、現実的です。誰を信用していいのか。本当のスパイは誰?お願い、お願い、と思いながら読んだラストはそうきます!?映画も絶対面白いわ、これ。この作家さんは注目です!2018/06/09