角川文庫<br> 最後の証人

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角川文庫
最後の証人

  • 著者名:柚月裕子【著者】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2018/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041066584

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内容説明

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにも拘わらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんふぁん

176
2018年11月10日読了。宝島社文庫から角川文庫になってまた再読。佐方シリーズをちゃんと読んでみたくて再び手に取りました。佐方さん男前やなぁ。「罪はまっとうに裁かれるべきだ」かー。しびれるー。ただの無罪判決じゃないからねぇ。被告人にとってはたまらないかもしれないけど、結果は被告人を救ったわけじゃないからね。全てお見通しだった佐方さんに拍手です。ここからがスタート。ちゃんとまっとうに裁かれて欲しいです。あとがきでも書かれてたとおり、柚月裕子さんは中年男性を書かせたら右に出るものはいないですね。2018/11/10

金吾

165
○伏線がはっきりしすぎている書き方から早い段階で話の筋がわかってしまいましたが、望んでいた方向なので予定調和みたいに感じ心地好かったです。組織防衛や権力者に対して自他共に甘いというのは本当にありそうなので怖いです。高瀬夫妻の苦悩は胸を打ちました。2021/02/10

KAZOO

162
読んでいてどこかで読んだという覚えがありました。ただやはり引き込まれて再読してしまいました。これは主人公の弁護士が検事をやめてからの話で、この後検事時代の話がシリーズで出ています。このような検事ばかりであれば黒川事件も起こらないのでしょうが。この話は読んでいてやりきれなさが残りました。中山七里さんも弁護士の話を結構書かれていますがそれよりも読後感が重い気がします。2020/05/29

キムトモ

162
初見の作家さん強化月間。楽しみにしていた作家さん。久しぶりにしっかりきっちりミスリードさせていただきました🙏人間の悲哀や生きていく中での不条理…きちんと演出されたお話でした👍ヤメ検佐方のキャラはどんなもんじゃい⁉️と…(ノ-_-)ノ~┻━┻次のお話へ〜〜2020/04/21

タツ フカガワ

143
佐方シリーズを物語の時系列で読んだので、最後に読むのは1作目の本書となりました。『検事の信義』から12年後、弁護士となった佐方は、物証、状況証拠などすべてが被告を有罪と示すなか無罪を主張する。対するのは、かつての上司筒井が目をかける女性検察官。審理は検察側有利のまま進んでいくが、公判三日目の最終論告で、よもやのどんでん返し。思わず「えっ!」と声を漏らしてしまいました。法廷ミステリーと、その裏にあるドラマを見事に絡めた構成が絶妙。いやあ面白かった。2021/04/09

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