内容説明
海洋冒険小説の王者、クライブ・カッスラー最新刊。人体改造に関わる悪魔の物質の謎にカブリーヨたちが挑む!
フィリピンの海上で反政府勢力の指導者ロクシンを護送中の船が奇襲され、衝撃的な事件が起きた。激しい銃撃戦によって絶命したかに見えた男が目の前で回復を遂げ、警察が茫然とするなか男は逃走する。満身創痍のはずがいったいなぜ?
一方タイでは窃盗品の美術品売買をめぐって密売業者の抗争が発生。カブリーヨは旧知の美術品鑑定家に依頼され、美術品の回収を請け負う 。追跡の末に彼らがたどりついたのはフィリピンの山中だった。しかしそこには逃走中のロクシンの姿が!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Richard Thornburg
19
感想:★★★★ オレゴンファイルシリーズ第10弾! カッスラー先生のシリーズものの中でも、最も過激でスリリングな本シリーズ。 プロローグは第二次世界大戦中のフィリピンが舞台。 そこでいきなり『関東軍防疫給水部本部』の存在が出てきます。 しかし今回は少し趣が違っていて、大量殺戮の可能な毒薬や毒ガスではなく、人体改造に関わる薬がキーになっています。 そこへフィリピン反政府勢力の指導者が絡んできたり、アメリカの化学兵器開発絡みの話が絡んできて面白くなっていきます。 2019/12/30
ゆーぼー
8
序盤の中国との機密情報争奪戦は、オマケみたいなもので、メインは、フィリピンの麻薬組織との戦いだ。 しかも、この組織の目的は、国家転覆にあるらしい。 麻薬犯を殺害したというドゥテルテ大統領に、共感してきたぞ(笑)2018/06/08
コブタ
4
最初の中国人スパイ名簿のメモリースティックの件はおまけ?旧日本軍が製造した?麻薬を巡る話しに美術鑑定人とボディガードが絡み、ハラハラが進んで行く。スピーディに話しが進み下巻へ続く。2018/07/16
あさひなる
3
オレゴン号シリーズは10年ほどになるらしい NUMAシリーズをずっと読んできて毎回たくさんの冒険に連れて行ってもらったけどそろそろ現役バリバリってわけにも行かなくなったしね ボロ船オレゴン号の活躍は毎回 爽快になる 政府機関の元仕事をしてるわけでもないから けっこう自由だし 今回のタイフーンの中で近い将来新しく仲間ができそうで楽しみ❤️2018/07/25
中島直人
2
(図書館)読了2022/01/02