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内容説明
この本はおそらく日本ではじめての「あなた」論です。少なくとも日本語で書かれた「あなた」についてのたぶん唯一の、最初の徹底した考察でありましょう。ギリシア以来、哲学は「わたし」を問い続ける反面で、とても大事なものを取りこぼしてしまいました。それが「他者」ではない「あなた」を考察することで見えてきます。
目次
序章 「あなた」と「他者」
第1章 “三世代存在”としての「あなた」
第2章 「人称」の世界へ
第3章 飢えと老いのなかの「あなた」
第4章 ブーバー、レヴィナス、そして西田
終章 「あなた」の方へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
12
平易な言葉で書かれているにもかかわらず、非常に難解な内容。漱石の「坊ちゃん」が人称で「格付け」をする物語であるということ、日本語の特性である複雑な人称の表現、その二箇所が特に心に残った。2012/08/27
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
8
書いたのに表示されないって何だよw 最初の章で、森崎和江さんを引いて、身ごもった自分が語ろうとした時に、「わたし」では至らないところがあるというのには衝撃を受けた。「他者」が、他ならぬ「あなた」として立ち現われてくることについての考察、と思われたのだが、正直、よくわからなかった。2016/07/09
まぁいっか
7
著者の言いたいことはわかるけれど,論理がぶっ飛んでいるところが多々あって,頭の中で?がいっぱい浮かんできました。相手を納得させるために論理的に書くってことがいかに難しいか・・・。 この本の内容とはあまり関係がないけれど,普段の会話で「あなた」とか「君」とか言われると少し相手と距離を感じてしまう。会話をするならやっぱり名前で呼んでほしい。 書き言葉だと,「あなた」って書くと,すごく相手のことを親身に思っている感じが出てくるのになぁ。2012/04/26
オランジーナ@
2
読みやすくても理解できるかどうかは別だなと思った。2015/12/20
チンズ
2
この本を読んで理解できたかどうかといえば、あまり理解できていない。しかし、この中に米倉斉加年氏の「おとなになれなかった弟たちに・・」の絵が印象深い。この本を読んでみたくなった。2010/06/10