小学館文庫<br> 逆説の日本史21 幕末年代史編4/高杉晋作と維新回天の謎

個数:1
紙書籍版価格
¥1,001
  • 電子書籍
  • Reader

小学館文庫
逆説の日本史21 幕末年代史編4/高杉晋作と維新回天の謎

  • 著者名:井沢元彦【著】
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 小学館(2018/05発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094065138

ファイル: /

内容説明

怒濤の「幕末年代史編」堂々完結!

『週刊ポスト』誌上で好評連載中の歴史ノンフィクション『逆説の日本史』。ペリーによる黒船来航から始まった「幕末年代史編」最終章が、満を持して文庫化されました。
 長州の高杉晋作が正義派(討幕派)を率いて功山寺で挙兵した1865年から、翌年の薩長同盟成立を経て、大政奉還そして王政の大号令へ。そしてついに明治維新がなった1868年までの激動の4年間を詳説。「高杉晋作は本当に“長州絶対主義者”だったのか?」「“犬猿の仲”であった薩長を接近させた坂本龍馬の“秘策”とは何だったのか?」「“孝明天皇暗殺説”は信じるに足る学説なのか?」「官軍に対する“江戸焦土作戦”とは勝海舟のブラフだったのか?」などなど、歴史の狭間に埋もれがちな数々の謎と疑問を、切れ味鋭い「井沢史観」で解き明かします。
 維新から150年。「明治維新とは一体何だったのか?」について、あらためて考え直すための最良の一冊です。

【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

34
歴史の結果を知らないことを意識して読む。我々は、ある一点に向かって収斂する「御一新」を知っている。大政委任論によって大政奉還は必然だったとしても、孝明天皇の死は陰謀論が止まないのも仕方がないと思わせる程の偶然である。一世一元でなければ、現在まで続く天皇の影響力はそこまで大きくなかっただろう。植民地支配を経ないで、非キリスト教圏に国民国家が成立できた不思議を論じたひとはいるのだろうか。「王政復古」とは、古いものへ回帰していく新しい自意識のことで、ナショナリズムと同じメカニズムなのは偶然なのだろうか。2022/11/23

yamatoshiuruhashi

34
本巻は高杉晋作を核に長州征伐からの逆転劇を中心に論じられる。高杉晋作と言えば私は学生時代から何度も読み返した「世に棲む日々」に描かれる高杉像が一番好きだが、どの作品にも通じることは彼は稀代の分析力と実行力を持っていたということだろうか。実行力と言っても単に「やる」だけではなく、実現させるためには敢えてやらねばならぬことと相反する言動をとることも必要なのは世の常である。なるほど、いつでも著者の見方は面白い。文庫本で読み始めたので単行本とタイムラグがあるが、早く次巻が文庫化されないかと心待ちにしている。2019/01/09

デビっちん

32
幕末、長州の活発な動きから新政府樹立までが、いつもの語り口で記されていました。歴史をついつい結果から見てしまい、その当時の状況や当事者の感情を見過ごしやすいのが我々人間の特性なんだなとなんだなと感じました。同盟と言われていたものが、実は盟約だったというのは、今まで気にもしなかったところです。その他、司馬遼太郎氏の著作について、前記〜中期と工期で読み方を変える必要があるということもわかりました。2018/07/24

だいだい(橙)

28
今回も面白かった!著者の視点はいつも「史料がないからと、その時代に生きた人の本音を探らないのはつまらない(し、危ない本音は誰も書いて残さない)」で、一貫している。長州がからくも滅亡の危機を脱したのはよいが、その「奇跡」を標準系としたために、長州人が中心となった昭和の陸軍にもその狂気が受け継がれたという見方は偏見かもしれないが一理あるだろう。徳川慶喜は「二心様」と呼ばれたが、鳥羽・伏見以降は「朝敵とされたまま死にたくない」の「一心様」になった。そのため江戸城の無血開城も成った。勝海舟の頭の良さも好きだな。2023/03/01

ゆきこ

25
幕末史4巻目。薩長同盟から大政奉還、戊辰戦争と内容超盛りだくさんでしたが、すごく流れがわかりやすく読みやすく書かれていて、毎度のことながらとっても勉強になりました。当時の人々がどう考えていたのか、どう思っていたのか、という史料には表れてこない感情の部分も見ていかないと、歴史の真相を読み解くことは困難であると感じました。坂本龍馬と勝海舟についてもっと知りたいなぁと思いました。2019/01/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12781529
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数26件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす