双葉文庫<br> 義経暗殺

個数:1
紙書籍版価格
¥815
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

双葉文庫
義経暗殺

  • 著者名:平谷美樹【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 双葉社(2018/04発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575668735

ファイル: /

内容説明

1189年、兄頼朝に追い詰められ、平泉に逃げ込んだ義経。頼朝の圧力を受けて、奥州藤原氏・泰衡が衣川で義経を討ち取ったというのが歴史の定説である――しかし、この物語は通説を覆し、義経が妻子とともに自害したところから始まる。ただ、自害とするには現場の状況、義経の心理面などを洞察すれば不自然なことも多い……この謎に「吾妻鏡」に驚異の博覧強記としてその名が上がる、“頭脳の人”清原実俊が挑む。中級の文官である実俊だが、たとえ泰衡相手でも、強気の姿勢を崩さない豪放な性格である。それを苦心して諫めているのが従者の葛丸(男装しているが、実は女性)。泰衡、頼朝の刺客、弁慶、藤原一族。実俊がさまざまな“容疑者”を調べ、推理していく、傑作歴史ミステリー小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

77
頼朝の追捕から平泉へ逃れて来た義経が自刃し、妻子も他殺体として発見されるが、日本一の頭脳を持つと言われる清原実俊はその死に疑問を抱く。義経の死に纏わる謎解き本。中級官僚でありながら、国の主である泰衡にまでタメ口をきくのは、いくら実俊の変人ぶりを表現する為とは言え、あまりにも現実離れしていておかしくない?とかなり抵抗があったが、話が面白いので段々気にならなくなって来た。私たちが知っている歴史だけが真実とは限らないんだな。色々な解釈が出来るし、この義経暗殺案もとても楽しめた。そして、やはり、源頼朝は悪である。2021/09/21

ポチ

63
義経は何故自刃したのか?なるほど、そう来たか!御館としての泰衡の潔さ、心の大きさは、通説を覆す展開に。面白い作品。2019/10/16

けやき

45
源義経が自刃した。義経は何故自刃したのか?本当に自刃なのか?暗殺なのでは?大変面白く読みました。本当に作者が描いた通りのことが過去に起こったのではとも思わされましたw2022/04/04

みっちゃんondrums

29
自害に見せ掛けた源義経の死の真相を、平泉の文官清原実俊が追う。歴史は変えられないが、文書に残された史実とされる事柄が、真実であるわけではない。勝者が書き残した歴史は勝者だけのもの。源頼朝に滅ぼされた奥州藤原氏びいきなら、落涙ものの物語。「平泉藤原家が百年かけて築き上げてきた文化は消え去り、出羽、陸奥国は広大な田舎になる」そして現代に至る。登場人物たちのキャラクターが良くて、後半は一気に読めた。2018/06/29

TheWho

16
読友さんのレビューで興味を持ち早速図書館で借りた一冊。平家滅亡後に頼朝から疎まれ鎌倉政権から追討令を受け奥州平泉に逃込んだ源義経が、奥州藤原氏4代泰衡に従者共に惨殺された史実とは異なり、妻子共に自刃した事件の真相究明を藤原泰衡に命じられた実在の中級官人清原実俊が、藤原氏3代秀衡の死迄遡り義経の死に至る驚愕な真相を解き明かす歴史ミステリー。物語は、昭和25年に中尊寺金色堂に眠る藤原4代のミイラから解き明かされた真実と、日本武尊伝説が絡み合い新たな義経伝説が生み出された面白い一冊です。2019/08/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12630919
  • ご注意事項