小学館文庫<br> 鴨川食堂はんなり

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小学館文庫
鴨川食堂はんなり

  • 著者名:柏井壽【著】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 小学館(2018/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094065077

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内容説明

“食いもん”と“幸せ”は、よう似とります。

 連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第五弾!
 もう一度あの「食」に出会えたら、彼の本当の気持ちがわかると思ったんです――。京都にある看板のない食堂には、思い出の味を求めて今日も迷い人が訪れる。元彼と別れた原因の親子丼、亡き息子の優しさが詰まっていた焼売、妻と息子が好きだったのに、どんな味だったか思い出せないきつねうどん。夕食を家でとらない元夫が毎晩食べていたおでん、遭難しかけた際におばあさんが食べさせてくれた芋煮、ひとめぼれした彼が完成させたかったハヤシライス。盛りだくさんなメニューを鴨川流・こいし親子が今回も見事に捜し出します。

優しさも特盛!
辛くて泣き出しそうな日は、ぜひご来店ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カメ吉

134
シリーズ五作目で今回も人情味溢れる話ばかりでした。六話からなる短編集なので相変わらずの読みやすさでした。時代劇ドラマ並みのワンパターンですが安心感と心地よさで気楽に読めました。流とこいしの父娘の京都弁丸出しの掛け合いも活字になると新鮮で面白い。おまかせ料理は美味しそうで毎回やられてしまいます。こいしちゃんの春はいつ来るのかな?その時まではシリーズは続くのかな?2018/04/10

佐々陽太朗(K.Tsubota)

108
第一話「親子丼」に登場する東寺にほど近い食堂は名前は変えてあるけれどあのお店ですね。昨年の11月に行きました。私はラーメンをいただきましたけれど。(笑) 第二話「焼売」に登場する植物園近くの中華料理「白雲」は柏井先生の御著書『京都しあわせ食堂』に紹介された店ではないか。確か先生のオススメは「からしそば」であった。未だ行ったことがないが、次に京都に行くときのお楽しみにしよう。注文は「からしそば600円+焼売550円」で決まり。ビールもいただきたい。しんみりした後、じんわりと心が温まるエピソード五編。2018/04/14

紫 綺

105
鴨川食堂シリーズ第5弾。一編の半分くらいは鴨川食堂フォーマットと言えるくらいにお決まりの展開。それなのに面白い!依頼の時は漬ける調味にもこだわった豪華なメニュー、それでいて報告は大衆的メニュー。食は大切な想い出♪2018/06/22

hiro

95
前巻の感想で「マンネリでも四巻にもなれば立派」と書いたが、この五巻もいつものパターンで進行する連作短編集。第一話「親子丼」の依頼者にはイライラ。第二話「焼売」と第三話「きつねうどん」は共に子どもを先に失った親が依頼者。やはり、子どもは親より先に死んではいけない。第四話「おでん」は依頼者の元夫に同情する。第五話「芋煮」は今まで鴨川食堂にはなかった少し毛色の変わった話。最後は書き下ろしの第六話。この未完成のハヤシライスの話は悲しい話だったが、六話の中で一番心に残った。2018/07/21

竹城 俊之介

92
■親子丼:個人的な感想です。私が一番好きな日本酒「徳次郎」が、こいしさんの一番のお気に入りとして作中に登場。シンクロが嬉しい。徳次郎を教えて下さったお店が、昨年末閉店してたことを最近知りました。お気に入りの店って、ずっと当たり前にあるものではありませんね。しょっちゅう行かないと思い出の味として探偵さんに探してもらうハメになります。猛省。仕方ない徳次郎でも飲もう。買いに行こうw ■ハヤシライス:ちょっと面倒くさそうではありますが、老婦人の人柄が良いですね。恋するお爺さんも素敵。恋する二人が美しい。2022/02/24

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