内容説明
商社をクビになったその日、かつて夢に描いていた絵本作家のことをボンヤリと
思い浮かべながら書店をさまよう栃潟靖悟は、何気なく手にした『ももたろう』の絵本が、
鬼に桃太郎が倒される話に変わっていることに驚く。
内容を書店員に問いただすも、元々こういう話だと苦笑いされる靖悟。
だが、目の前に《絵本の中に入れる》編集者、八ツ宮ひばりが現れたことで、
彼を取り巻く状況が一変、絵本世界の修復に協力することになるのだが……。
有名な絵本を舞台に繰り広げられる編集者たちのドタバタお仕事ファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくし
4
改変されてしまった絵本を元に戻すのだけれど、元気のいいバトルファンタジーでかわいかったです。絵本だけじゃなくいろいろな作品の出典があったのでごちゃまぜ具合が新鮮。だんだんわかってくる主人公の設定にほっこりしました。2021/01/14
くもり
3
面白かった。いつものラノベじゃないからか少しおとなしめなのかな。ひばりの単純さと万能かつ最強っぷりを愛でつつまったり楽しめた。2018/03/21
スカーレット
2
内容の変わってしまった絵本に入って戦う・・・?誰が侵略しているのか?なんで絵本に入れるのか?は謎のまま?2018/03/08
爺
2
書店の平台で目に留まり何となく購読。絵本が何者かに侵略を受けており、ロリ巨乳編集者と一緒に絵本に入り込んだゴブリンとかオークとかを倒す話。正直、ヒロインのひばりも主人公も、出版社の社長もキャラは悪くないのだが、全体的にもう一歩感。なんというか、深みが足りない印象だ。続刊が出せるかどうかわからないという状況で、下手に風呂敷を広げられなかったと思われる。最近、Web系小説の割合が増えてきているのって、ある部分はこうした商業出版が二の足を踏んでしまう大風呂敷を広げられるから、というのもあるのかもと愚考します。2018/02/27