内容説明
福岡藩士の子として生まれた團(だん)琢磨(たくま)は、明治初期の米国MIT留学で鉱山学を修め、苦難の末に三井三池炭鉱の基礎を築く。群馬の山村に生まれ、悩み深き青春時代を過ごした井上四郎(日召(にっしょう))は、新天地を求めて満州に渡る。まるで光と影のような二つの熱い魂が、「近代日本の悲劇」を引き起こすまで──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
z1000r
10
先日訪れた大牟田で、気になった人物2人が出てくる。架空の人物も出てくるようだが、史実を下敷きにしているようだ。 凄くおもしろい。2021/12/19
金吾
4
団琢磨と井上日召という名前は有名ですが、よく知らない人物が主人公であり、期待値は高いです。今のところ団琢磨は面白いですが、井上日召はただのマッチポンプで信用できない人物に見えます。下巻に期待します。2020/01/05
栄養満点ナス
3
図書館でふと手に取った本。二人の登場人物それぞれの生きざまを見る感じだった。少し話のテンポが速い気もするが、飽きずに読める点ではよいのかなと思った。この先の展開が気になる。2021/12/21
horabook
3
★★★★★:團と井上、陽と陰の対照的な人生が交互に語られ、その交差を匂わすところまで。アメリカで学びその力の生かしどころを探る團と、なんにでも哲学的に悩み人生をかけて答えを探し求める井上。なかなかに引き込まれてしまう。ここからどう血盟団事件に展開するのか。下巻も楽しみ。2018/03/23
p-man
2
下巻へ2018/05/09