講談社文庫<br> 信長私記

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講談社文庫
信長私記

  • 著者名:花村萬月【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 講談社(2017/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062937221

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内容説明

なぜ織田信長は母を――史上最凶の日本人、その実像。俺は屍を越えてゆく。なぜ瓢箪をぶらさげたのか。なぜ合戦に強かったのか。なぜ道三の娘を愛したのか。なぜ父親の葬儀に遅れたのか。なぜ鉄砲を集められたのか。なぜ秀吉を重用したのか。なぜ弟を殺したのか。なぜ地獄をも怖れなかったのか。全ての点が線になる、花村文学だから成しえた衝撃作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

igaiga

17
タラレバであれだけれど、帰蝶との間に子どもが出来てたらまた違ってたのかなぁ。帰蝶好きなので、子供さえ出来てたら・・・と思ってしまう。どの本を読んでても、信長は女性に対しては真摯であったと思う。そしてやっぱりバカなふりしてたのか。斉藤道三とのシーンでは読んでて小気味がよかった。2023/02/23

さっちも

14
バイオレンスを深く知る著者に信長を書かせると、信長の狂気の根源にふかく近接していき、リアルな人間像に感じられた。生い立ちから丹念に手繰り寄せて、なぜ狂気を帯びることになったのかを読者に理解させるやり口が斬新だった。母に疎まれて育った信長の不充足。割り切った思考や目的に対するあくなき探究などなど、あの狂気を筋道たって解明していく。自分の思い描いていた信長像と一致しないため読み始めはしんどい。いつもにましてのエログロ描写も陰鬱な気分にさせられる。だけど、読み進むにつれ非常に読み応えのある歴史小説になっている。2019/08/15

ほうすう

5
信長視点での物語。文に勢いがある。読みやすいし読んでいて爽快。まあ第一節では唐突な展開にこりゃまた信長キ〇ガイ扱いされてしまうのではとちょっとぎょっとしましたが、読み進めるほどに愛着が湧いてきてこんな信長もありかなと好印象。信秀・政秀・濃姫といったキャラの描き方も好きでした。2018/03/15

まいど

4
続があるなんて読み終わるまでは全く気がつかなかった。 信長公記と最新の研究を混ぜて信長視点で描いた本。 取り立てて本人のことは新しい発見も目がさめる出来事もないが犬と猿は面白く描かれているのでそこは良い。ただ続が読みたいかと言われればどうだろう。新しい発見がないのであればあまり期待するに違わない。 感想も無ければ悩みも少ない本だが信長がテーマと言うだけでゾワゾワしてしまうのだ。2018/02/05

ベック

3
出だしからして、おもしろい。だって『俺は黙読ができる。』なんだもん。信長自身の言葉で綴られる彼の生涯は、理解の一端を掴ませてくれる。作者の考えではなく、信長の言葉として披露されるので、実際そうなんだろうと妙に納得してしまう。まだ桶狭間も未来の話。續を読まないと。2020/12/16

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