内容説明
星涯星系の高級住宅地である一軒の邸に生まれながら寝たきりの少年がいた。折り合いの良くない継母と留守がちの父親――少年は孤独だった。だが、この少年こそ、自分の頭の中に多次元空間をイメージできるという、何億人にひとりいるかいないかの稀有な能力の持ち主なのだ。看護婦として邸に入りこんだ〈銀河乞食軍団〉のユキは、孤独な少年の心を捉え縮圧されて四次元的に切り離されてしまったタンポポ村の位置割り出しを依頼したが……少女パムの「両親とタンポポ村を捜して欲しい」という頼みに〈銀河乞食軍団〉は応えることができるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほにょこ
4
★★★☆☆ 今回は寝たきりの少年と看護婦の話から始まって、蒸気機関車の上での対決、そしてついにタンポポ村発見!?というところまで来ました。まさかこんなに長くかかるとは思いませんでしたね。2022/03/28
餅屋
1
シリーズ9冊目▲縮圧された空間に呑みこまれたタンポポ村の位置割り出しを依頼するために、星涯湾の高級住宅地に暮らす寝たきりの少年に接触するが▼サブタイ回収に向け舞台は《冥土河原》星系へ、次元穴という便利なもののおかげで移動が楽になりました。冥土河原中央駅を発車し荒野を驀進する〈ブチ猫鉄道〉これは実益を兼ねた道楽なのか。列車上でのバトルは浪漫ですね。いま明かされる「ブチ猫」の正体《豊葦原》星系の番長?すでに前々巻の登場人物紹介でネタバレ喰らっていたんですね。今頃気づきました。ただ彼の目的には驚愕(1987年)2022/05/07
uekata
1
タンポポ村見つかった。謎はまだ残ってる。2020/05/24
suzuki-takefumi
0
いよいよ本格的に話が動き出した。何と言ってもとりあえず「石を探す」という目的がはっきり提示されているので、話が進んでいる感じがする。とにかくタンポポ村の確保にはほぼ成功らしく、ようやく話が収束しそう。2015/05/06
K-Wing
0
いまいちわかってないんだけど、空間が圧縮されているのに中の人たちは平気なモノなのか?2015/04/05