内容説明
かつて世界は悪魔に滅ぼされた。主は五階層の閉鎖都市を創造し、聖なる<壁>によって悪魔の侵入を食いとめたという。それから幾星霜、都市を統べる<殿堂>の聖職者ブルーは、悪魔崇拝者の摘発後、世界の真理を探究する修学者ヘーゲルに出会い、<殿堂>の厳格な支配に疑問を持つ。それは、神と悪魔をめぐりブルーを嘲弄する、狂乱劇の始まりだった。やがて、すべてが昇華する地平に真実が顕現する──著者畢生のSF黙示録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
8
内容は読んでもらうしかありませんが、一つだけご注意申し上げるなら「食事しながら読まないこと」(笑)。 2007/06/03
ネムル
7
田中啓文版『神曲』とかどないやねん、とか思いつつ読んだが、まあ当然のように脱糞小説だった。新聞小説で毎度山場を出すかの勢いで、ページをめくると常に脱糞か血ドバ。あー、おもろ。だじゃれの少ないのだけが不満だったが、ラストには呆然阿呆オチに加え、しょーもないだじゃれがあったので非常に満足である。ちなみにこの本、便器に腰掛け読み終えた。糞をひりながらも、思わず笑ってしもうたよ。2016/02/04
ろびん
4
目次からしてモチーフは神曲かな、と思いつつ読んだ事が無いのですよね……。オチは中々でした。2018/12/21
Bugsy Malone
4
エロ、グロ、駄洒落。やっぱりこの人大好きです。2015/02/03
oyai
4
以前読んだお勧め本シリーズwこちらこの作家さんの作品では、私的に一番面白かった作品。粉もん屋馬子や鍋奉行が好きな方にはオススメできませんwエログロ苦手な方もダメですね。で、おそらくはこの作品の最後の一文。これかきたくってこの小説を書いたんだと確信しています。グロいけどオススメ。