内容説明
警視庁刑事、愛甲ヨハネは、エリコの遺伝子情報について、彼女に衝撃的な事実を告げる。しかし黒幇の奸計にはまり、上海へと拉致されたエリコを待ち受けていたのは、黒幇の大幹部ラオタイ・ローとそのクローンであるワイレンという男だった。自分の遺伝子情報を盗んだ男を突き止めたエリコは、すべての背後で国家レベルの遺伝子変換プロジェクトが極秘に進行していることを知る。その真相を探るべくエリコは行動を起こすが。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
5
私の中では盛り上がりのないまま下巻に突入したのだが、一向に盛り上がらずに終わってしまった。原因は表紙が半分、エリコが○○○というのが残り半分かな。457ページ2010/01/25
k16
4
前巻に加え疑似人格、遺伝子操作、人類種の進化というようなキーワードが投入されて月まで行っちゃいます。 しかし都度挿入されるエロシーンは相変わらずでもう少し短くてもいいんじゃね?2019/12/17
朱音
3
クローン、遺伝子変換プロジェクト、性同一障害…と、近未来的医学サスペンスモノかと思わせるのだが、小説の内容的には官能アクションバイオレンス?といった感じ。長いが一気に読ませる力はある。2004/10/06
Sept
2
詰め込みすぎ気味に感じるがいろいろ面白かった。ただ、ストーリーは平坦に感じた。2021/10/24
Tetchy
2
舞台は大阪、上海、東京から月面研究都市クラヴィウスと移っていく。谷氏の描く未来像は派手派手しくなく、淡々と描写するからすっと頭に入っていくように感じた。月面へ降り立つシーンからクラヴィウスの景観など、よくある作者独自の逞しい想像力で構築した未来テクノロジー理論を熱く語り、どうだ、すごいだろうといわんばかりに読者をその世界観に引き入れようといった肩肘張った印象がなく、そこにあるかの如く語る筆致には好感が持てた。最後に出てくる「クラヴィウス事例」なる設定はなかなかに興味深く、面白い。2009/12/21