ハヤカワ文庫JA<br> メンタル・フィメール

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ハヤカワ文庫JA
メンタル・フィメール

  • 著者名:大原まり子【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 早川書房(2017/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150303648

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内容説明

一千億台のテレビジョンに覆いつくされた東京。この都市を支配する巨大コンピューターは、擬似映像で北シベリア低地の要塞都市コンピューターと愛しあう。そのさまは一千億のテレビのディスプレイの上に映し出され、壁、天井、街頭、店など都市空間のすべてを使って人々を包みこんでいた……。奔放なイメージで電子都市・東京を描き、日本サイバーパンク小説の先駆けともいえる「メンタル・フィメール」を収録する作品集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skellig@topsy-turvy

15
テレビジョン都市東京を支配する大コンピュータが北シベリアのコンピュータと愛し合い、その様が何千万ものディスプレイに映し出される。頽廃都市に蹲る両性具有者と時を越える少女、少年を愛する6人の女とラフレシア、物の本質を顕現させるバジリスク。一貫して母体(子宮)めいたメカニカル都市を舞台とした、幻想的で猥雑で切ない短篇集。2013/12/01

記憶喪失した男

6
詩的な短編集だった。2015/09/12

王天上

2
少女マンガのような独特の読み口のポエムちっくSF。物語の持って行き方にセンスを感じる。最初の一編がちょっとあれですが、だんだん面白くなっていきますのでご安心を。2016/03/16

葛井 基

1
巻頭の二篇が詰まらなかったので、表題作まで行って駄目なら捨てようと思っていたら、三篇めの時の花束で感動した。行間にイメージが迸る独特の文体が、単純なアイデアストーリーを違ったものに見せている。あとは、初期の筒井康隆としか思えないものが続く。ドタバタとセンチメンタリズムが同居しているからか。2014/10/15

ナガサワ

0
難しかった。同じ世界観を持つ物語の短篇集──なのだが、巻頭に収められた『時を待つひと』だけ違う(で、これだけ判りやすい)。『母なる大地』なんて表現があるけれど、人工知能の“都市”にその概念をあてがった感じだろうか。そう考えると、表題作のメンタル・フィメールが言い当てているし一番判りやすい。都市の恋愛や痴話喧嘩なんて、思いもつかないが。2013/02/17

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