角川文庫<br> 警視庁53教場

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角川文庫
警視庁53教場

  • 著者名:吉川英梨【著者】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • KADOKAWA(2017/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041060575

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内容説明

警察学校教官・守村が首吊り死体で発見された。捜査一課の五味は、府中署の綾乃とともに捜査に乗り出す。守村は五味の警察学校時代のクラス(教場)の仲間だった。恋心を抱いた同期、自殺した問題児、旧陸軍学校だった中野校から新設された府中校への移転。当時の出来事が守村の死に関わっているのか?妻を亡くし、忘れ形見の娘と暮らす五味は、かつての仲間たちを調べ始めるが――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

156
本作は、警察大学校を舞台に、そこに関わる警察官たちの様々な心の闇や葛藤にスポットをあてるシリーズの初回作だ。主人公は、警視庁捜査1課の刑事・五味京介。義理の娘と二人暮らしの彼は、かつての教場同期生だった教官の自死に不審な点を見つけ、所轄の女性刑事と共に捜査を命じられる。現在と過去を行き来しながら進むストーリーは、登場人物たちの苦悩を徐々に浮き彫りにしてゆく。事件の真相はもちろん気になるが、五味自身に加え、彼を取り巻く人間模様が、シリーズの展開と共にどう変わっていくのか、今後に向けた興味は尽きない。2021/08/22

モルク

111
警察学校の守村教官が首吊り自殺をする。その死に疑問を持つ彼の警察学校時代同期で同じ教場の今は警視庁捜査一課の刑事五味。現在の警察学校と16年前中野にあった警察学校を交互に物語は進む。16年前にいったい何があったのか。全てはここから始まっていた。そして真実、正義であってもそれが握りつぶされてしまう組織の怖さがある。シリーズ物の一作目だが今後のプロローグでもある。五味と同期で今後も絡みのある高杉は、個性が強くなかなか魅力的だし、これからのふたりの展開も楽しみである。テンポがあがっての終了。次も行かざるをえない2020/07/12

ゆみきーにゃ

101
シリーズ一作目。面白すぎて一気読み。とにかく先が気になって気になって。五味さんの心の葛藤は読むのが辛かった。2020/02/15

Yunemo

89
長い長いプロローグ、あまりにいろんなことを詰め込み過ぎて。基本ベースは、一定期間共に学び、行動した仲間を、そして仲間や自身が所属する組織を信用できないのかな、との想いで。一歩踏み出す際の初心と組織の中でがんじがらめになっていく過程での気持・心の変化、やっぱりありますね。何が正義?という命題は、永遠に解き明かされずに、組織の定年を迎えてしまう。本作品、人間の裏襞を垣間見せ、また壊れる人間の原因と回復過程を徐々に見せてくれてます。これらを併せ持った教官五味が、新人をどう育て、風間教官との違いは、とを楽しみに。2018/01/03

さっこ

74
吉川さんの警視庁53教場シリーズということで第1弾を読んでみました。面白かった~。警察学校の教官が自殺した。同期で同じ教場だった捜査一課の五味刑事が真相に乗り出す。現在と16年前の警察学校時代が行きつ戻りつお話が進みます。結末自体はスッキリした感じはなかったかな。警察学校の同期の絆は強く固いのに、そこに異端が入り込んだがための災難が気の毒。続けて読みたいシリーズです。2021/01/31

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