内容説明
昭和二年二月号『新潮』合評会での谷崎の小説に対する芥川発言に端を発し、舞台を『改造』に移して文学史上に残る〈筋のない小説〉を巡る論争が始まった。――芸術とはなにか。何が文学を文学たらしめているのか――本書では二人の文学観の披瀝と応酬を雑誌発表順に配列し、「新潮合評会」とその俎上に載った小説二篇、論争掲載中の昭和二年七月に自殺した芥川への谷崎の追悼七篇を収録する。
目次
饒舌録(感想) 『改造』昭二・二月号 谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・三月号 谷崎潤一郎
文芸的な、余りに文芸的な──併せて谷崎潤一郎氏に答う── 『改造』昭二・四月号 芥川龍之介
饒舌録(感想) 『改造』昭二・四月号 谷崎潤一郎
東洋趣味漫談 『大調和』昭二・十月号 谷崎潤一郎
文芸的な、余りに文芸的な 『改造』昭二・五月号 芥川龍之介
饒舌録(感想) 『改造』昭二・五月号 谷崎潤一郎
文芸的な、余りに文芸的な 『改造』昭二・六月号 芥川龍之介
饒舌録(感想) 『改造』昭二・六月号 谷崎潤一郎
饒舌録 『改造』昭二・七月号 谷崎潤一郎
文芸的な余りに文芸的な 『改造』昭二・八月号 芥川龍之介
饒舌録(感想) 『改造』昭二・八月号 谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・九月号 谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・十月号 谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・十一月号 谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・十二月号 谷崎潤一郎
新潮合評会 第四十三回(一月の創作評)
日本に於けるクリップン事件 谷崎潤一郎
藪の中 芥川龍之介
記事 遺書と手記とを残して 芥川龍之介氏自殺す
芥川君の訃を聞いて 谷崎潤一郎
彼は如才がない 谷崎潤一郎
芥川君と私 谷崎潤一郎
いたましき人 谷崎潤一郎
芥川全集刊行に際して 谷崎潤一郎
芥川龍之介が結ぶの神 当世鹿もどき(抄) 谷崎潤一郎
解説 千葉俊二
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