内容説明
元刑事で今は人材派遣会社の調査員として働く星村真一はある日、厄介な交渉役を頼まれた。銀座のクラブへ派遣した女が自殺し、クラブ側から損害賠償を要求されているという。早速、自殺の真相を探る星村だが、接触したホステスが何者かに射殺され、自身も襲われてしまう――。何故、女は非業の死を遂げたのか?人間の欲と業を炙り出した傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goodchoice
4
浜田さんのハードボイルド系単作だが、銀座の夜の世界と所轄との癒着などなかなか楽しめる内容となっている。主人公が徘徊する新橋も親しんでいるので、なんか親近感を覚える。2017/11/25
Aki
4
帯を見て買って読んだ。ハードボイルドだけど、みんななんだかいいヤツばかり。人が多すぎて途中で行きつ戻りつしちゃったww もっとドロドロかと思ったけど、意外にさわやかな読後感w 2017/11/10
トラジ
4
黒川氏の推奨文に釣られて購読。確かに本格ハードボイルド。間違ってはいない。真面目で小粒なハードボイルド。終わり方は悪くない。2017/11/06
ワンモアニードユー
4
読後に振り返ればそこそこ面白い。でもやっぱり浜田さんはカタルシス解放が中途半端な気がする。銀友会の松永も捜一の四角も、中途半端にいい奴になったなあと。そこそこの評価ですね。2017/11/04
ピコ
1
読み終えるのにかなり時間が掛かってしまった。 決して面白くなかったという訳ではないが。あとがき、解説の類は全く読まないが今回に限って読んでしまった。この作家さんなかなか面白い人生を歩んでいますね。他の作品も読んでみたくなりました。特に警察小説。「素寒貧」・・・久しぶりに聞きました(笑)2019/03/17