幻冬舎文庫<br> ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD

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幻冬舎文庫
ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD

  • 著者名:内藤了【著】
  • 価格 ¥679(本体¥618)
  • 幻冬舎(2017/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344426573

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内容説明

東京五輪プレマラソンで、自爆テロが発生。現場では新開発の人工血液が輸血に使われ、消防士の向井圭吾も多くの人命を救った。しかし同日、人工血液が開発された病院で圭吾の妹が急死する。医師らの説明に納得いかず死の真相を追い始めた矢先、輸血された患者たちも圭吾の前で次々と変死していく――。胸に迫る、慟哭必至の医療ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

136
『万人のために一人の命を犠牲にしなければならない正義が為す未来とはどんなものか』藤堂比奈子シリーズのスピンオフとも言える本作は、あの東海林刑事のファンならば楽しめる趣向が随所に散りばめられています。マラソン大会での自爆テロの描写でいきなりガツンとくる展開は、やがて意外な方向へと舵をきるのですが、その目的が明らかになるにつれ、それはないなあと・・(;^_^A。まあミステリとしては少々稚拙な出来と感じますが、作者得意の卓越した心理描写が見どころということで、手に取って損はない作品だと思います。2018/03/21

mint☆

110
血液検査なしで輸血可能な"奇跡の人口血液"が開発された。爆破テロが起き大量の血液が必要となる。そのゴールデンブラッドがテロ現場にいた12名に輸血されるが、その後次々と死亡。主人公圭吾の妹は心筋梗塞で死亡したとされるが、ゴールデンブラッドと関係があるのか?藤堂比奈子シリーズの登場人物も登場。若干中だるみがありましたが、全体的にはスピード感があり面白かった。ラストはモヤモヤ。悪い意味じゃなくて、ラスト辺りのそういう状態も必要なのかなと考えさせられました。2019/10/05

がんも

72
内藤了さんの新刊、藤堂比奈子シリーズの東海林刑事が頑張ってます、それとはっきり名前は出てきませんが、凄腕の検死官はあの方ですよね、内藤さんの作品はいつでもキャラが立ってて面白いです、ただ、折角主人公の職業が救命士なのだから、もっとそこを絡めて欲しかった!シリーズ化しそうな終わり方ではなかったけどどうなんでしょう?2017/11/18

タイ子

71
ゴールデンブラッドをめぐって謎の死が相次ぐ。奇跡の血液とも呼ばれどんな型にもあう人工血液がゴールデンブラッド。消防士の圭吾はマラソン大会で自爆事件に巻き込まれ負傷、同じ日にボランティアで病院にいた妹が急死する。 なぜ、妹が死んだのか。大学病院での相次ぐ死とゴールデンブラッドとは関連があるのか。夢の血液はどうやって作られるのか、次々に現れる謎の真相と解明は驚くばかり。 どんなに医学が日進月歩であったとしても、それを作るのは人間。その人間が道を誤っていたら本末転倒になる。 妹から圭吾への最後の手紙は胸を打つ2017/11/05

はつばあば

61
前日に読了したがん消滅の本とは同時購入。しかも二冊とも医療ミステリー系だった。ゴールデンブラッドとは人工血液。昔ミドリ十字とかで血液製剤で不正があったはず・・。ガンの方より読み易く分かり易かった。確かに若者が減っている今血液には不足しているだろう。そして厚生省の新薬認可もなかなか降りないのが現実。ゴールデンブラッドに関わった彼らは誰の為に戦ったのだろう。患者の為か?医師又は研究者としての名誉?厚生省にモノ申す?。いつの世も官僚は変わらんよ。しかつい東海林さんに久し振りでお目にかかりました。健在で何より。2018/10/23

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