内容説明
薩摩藩の下級武士の家に生まれた西郷隆盛が、江戸城無血開城を成し遂げ、幕末維新の中心的役割を果たすに至った経緯を、大河ドラマの時代考証者がわかりやすく解説。農本主義と人材教育により、西郷が目指そうとしていたもう一つの近代日本の姿に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
修一郎
64
西郷隆盛が成し遂げた明治維新の偉業を思うとき，これを彼が二度目の遠島を許されて帰還した36歳から，中央政界での論争に敗れて下野した45歳までのわずか9年間で成し遂げたという事実にいつも驚いてしまう。敵も味方もなくあまねく人を虜にした魅力的な人物として多く語られる西郷隆盛だが，実は複雑な人物だったという。この本は2018年の大河ドラマ監修を担当する先生のいわばネタ本。次は原作の「西郷どん！」に参ります。「翔ぶが如く・巨眼の男」で作り上げられた自分の西郷隆盛像がどう変わっていくのか，楽しみだ。2017/11/23
yutaro13
19
鹿児島旅行前に西郷隆盛についてお勉強。著者は大河ドラマ『翔ぶが如く』『篤姫』『西郷どん』の時代考証を務めた方。客観的な記述でありながらも著者の西郷どん好きっぷりが伝わってくる。2019/08/03
getsuki
7
「西郷どん」の時代考証担当者から見た西郷本。分かりやすく生涯をまとめてあるので、初心者向け。2018/05/25
Hironobu Takegama
5
読了。大河ドラマ"西郷どん"の時代考証でもある原口泉先生の名著。西郷さんの歴史が非常に分かりやすくまとめてある。西郷さん自体がよく分からない方にオススメの本とも言える。2018/02/25
abx155
3
大河ドラマ「西郷どん」などの監修を務める著者による西郷隆盛の人物像の解説。 文献や資料に基づいた西郷像の解説は客観的かつ適切で分かりやすい。 西郷が征韓論者ではなく遣韓論者であった、というのは意外だった。 大河ドラマが楽しみになった。2017/11/26
