角川文庫<br> 櫻子さんの足下には死体が埋まっている ジュリエットの告白

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角川文庫
櫻子さんの足下には死体が埋まっている ジュリエットの告白

  • ISBN:9784041052044

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内容説明

「帰ったら、2人で旅行しよう」
突然、東京の兄さんからきた連絡。
2人きりでどこに行けば? と悩む僕、正太郎に、
櫻子さんがきっぱり言った。
「足寄(あしょろ)と網走(あばしり)だ」。
どうやら見たい骨関係の展示があるらしい。
かくして兄さんと櫻子さん、僕という不思議な組み合わせで、
秋の北海道旅行が始まって……。(「ケルヌンノスの妙薬」)
旅の途中で明かされる、正太郎の秘めた想い。
一方、友人の鴻上百合子には、宿敵・花房の影が忍び寄り……。

ここから読んでも面白い、
話題騒然のキャラミステリ決定版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

140
帰省した兄から旅行に誘われた正太郎は、櫻子も誘って北海道旅行に出かけるが、博物館に展示されていた男女一組の人骨レプリカの頭蓋骨が本物の人間の骨である事に気付いてしまい…。北海道グルメや多種多様な動物の骨の展示物を満喫する正太郎と櫻子に笑みを零しつつ、久方ぶりのいいちゃんとの再会に胸躍らせる二人の心を毟り取るように這い寄る花房の蝶の恐怖にゾクリと肝が冷えます。物言わぬ骨であっても、骨の形状を一目見ただけで既往歴や生活習慣、DV被害の有無まで解明可能で、死者からのメッセージを紐解く櫻子の怜悧な横顔が好きです。2019/05/06

dr2006

93
第12弾。今回は、突然登場した正太郎のお兄さんと皆で行く楽しい道東旅行!!みたいな緩~い回かと思って読んでいたが、最終第三話の「私のおうちはどこですか」で、一気にミステリー色が強くなった。既巻のとある事件で櫻子と正太郎が関り、知り合いになった柚胡香ちゃんは、今は親戚の富永家で養子として暮らしている。そのお誕生会に呼ばれ富永家を訪れた二人は、まさに数時間前に柚胡香ちゃんがが行方不明になったことを聞く。凄く先が気になるのに読み切りではなく次巻に続く!だとは(汗)でなくてもこのシリーズは続巻を読むけどね(笑)2019/02/19

みかぴょん

89
今回は最後が気になりすぎて 前半が抜けてしまった感じ。正太郎のお兄さんが登場したりなかなか興味深かったのに…いいちゃんの話は印象に残る1話だったから 再登場でうれしかったのに こういう内容になるとは…百合子も関わってくるとは次回が早く読みたい。それにしても 花房が見え隠れでそろそろ決着してほしいな。ちょっとひっぱりすぎでは?でも、相変わらずな櫻子さん やっぱり好き。2017/09/21

FULL2

84
第一骨と第二骨はいつも通り安定したミステリーで、変わった点と言えば正太郎のお兄さんが出てきたことぐらい。このシリーズはとても好きな作品で、親や友達に布教したりするのだが、決まって「骨」という単語に嫌悪感を抱かれる。多分普通は受け入れ難い題材なんだろう。そしてこの事をわかっていただけに作中でのお兄さんの言動が辛かった。第三骨は前編で久しぶりのいーちゃん。しかしまた失踪し、花房も絡んできて、読んでるこちらが焦り始めるぐらい引き込まれてた。2018/10/23

ひめありす@灯れ松明の火

79
知っているだろうか。花にとって蝶は必ずしも歓迎すべき相手ではない事を。蝶はその長い口を使って器用に花の甘い蜜だけを吸い取ってしまい、花の持つ本来の役割には役立たない存在だ。だから花達よ、蝶に惑わされるな。花に擬態する蝶はいない。蝶に擬態する花がない様に。ヒラヒラひらめく鱗粉が花粉でない様に。あれはお前の理解者ではないのだ。小さな針を持つ蜜蜂や、いつも足掻いてばっかりのハナムグリなど本当の理解者は別にいるだろう。同じ白色だからと言って騙されるな。蝶にも、骨にも。今何処にいる。何処で泣いている。白い百合の花よ2017/11/09

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