本所おけら長屋

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本所おけら長屋

  • 著者名:畠山健二
  • 価格 ¥610(本体¥555)
  • PHP研究所(2017/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569760414

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内容説明

本所亀沢町にある「おけら長屋」は、大家の徳兵衛、米屋奉公人の八五郎、後家女のお染など、ひと癖ある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。そんなある日、わけあり浪人・島田鉄斎がやってきた。津軽の某藩を辞去し、江戸へ流れてきたのだ。剣の腕がたち、冷静に物事に対処できる鉄斎は、おけら長屋の連中が頼りにする心強い「旦那」。鉄斎を迎えて、何かと騒がしい長屋の面々が遭遇する事件とは……。著者は、本所育ちで演芸の台本などで複数の受賞歴を誇る手練の書き手。今回は満を持して、文庫書き下ろし時代小説に初挑戦。2013年本屋大賞作家・百田尚樹氏も「この小説には、やられた!」と太鼓判の出来ばえ。江戸落語さながらの笑いと人情にあふれる作品世界をとくとご堪能あれ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

267
とんでもないシリーズに手を出してしまった。噂に違わぬ面白さ。章によっては、強引というか雑な終わり方もあるけど、全体を通して面白いし、おけら長屋の人達が何をしでかすか楽しみ。今後、おけら長屋の住宅の出入りもありそうな気もする。登場人物も個性豊かな面々。よく近所づきあいできるなあ。江戸の人情ここにあり。そんなわけで、笑いあり涙?ありの“江戸のホームドラマ”。読むとドタバタ劇が、日頃の疲れを笑顔に変えて、明日の活力になりそうなシリーズ。どんどん次へ次へと読み進めたいと思います。2021/07/05

猿吉君

212
とてもリズムよく読めてしまう長屋のドタバタ劇1作目、笑ったりほろりと来たりで読後が爽やか、万人にお奨め出来ます。①陰の主役の鉄斎さんが素敵すぎます、幸せになってもらいたいというか今が幸せなのかな。②半丁博打の回が一番面白かったです。③男性陣より女性陣の方が明らかにしっかりしていてそこがリアル(笑)④貨幣はネットで見ると1両約13万円、1両は4000文で1文は32.5円ぐらい、そば一杯は16文(520円)のようです。点数80/100→電車で読むのにベストな1話の長さ、全巻楽しませていただきます(^u^)2021/03/10

しんたろー

212
読友さん達が楽しみに読んでいるシリーズなので、畠山健二さん初読み。これは楽しい♬ちゃきちゃきの江戸弁で進む人情噺は、幼い頃に聴いていた江戸っ子の祖父と母の会話を思い出す。長屋住まいの人々の喜怒哀楽が7話収録されていて、どの話も堅苦しさはなくて笑ったりホロッとできるのが嬉しい。衣食住や風俗など江戸文化も読み易く触れていて、情景が目に浮かぶのも楽しい。「落語を小説にしたら、こんな感じになるのかな」と思え、レギュラー陣の関係性が深まって彼らが成長してゆく期待が持てるので、他作品の合間にゆっくり楽しんでいきたい♬2019/12/05

やま

209
【記録】 本所おけら長屋シリーズの1作目。 2013.07発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。残念です。 読友さんのレビューを見て図書館に予約するが、字が小さくて読めず返却する。 畠山健二さんの本を見るのは始めて。 ※【記録】の説明は、自己紹介欄に書いて有ります。 ※なお、「本所おけら長屋」の1作目は、字が小さくて読めませんでしたが。6作目からは、「字の大きさが…小」でした。今後、図書館が開いたら読んで行こうと思っています。2020/04/10

のり

166
おけら長屋に住む面々の個性が強烈過ぎる。米屋奉公人の万造と、酒屋奉公人の松吉の凸凹コンビをはじめ、元剣術指南役で、訳ありで浪人になった鉄斎が難儀のまとめ役に。江戸っ子らしい気質が周りを巻き込んでの騒動になるが、思いあってこそ。貧乏長屋だが、情はとにかく篤く、そして笑えるドタバタ劇。お互いを支えあう姿は微笑ましい。2018/10/13

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