SB新書<br> 「他人」の壁

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SB新書
「他人」の壁

  • ISBN:9784797390575

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内容説明

●「話せばわかる」は、やはり大ウソ!
「自分」と「自分以外の存在」を正しく認識できれば
世間や物事の見方は180度変わりだす!

なぜ、相手は自分をなかなか理解してくれないと思ってしまうのか?
なぜ、いつもあの人には話が通じないと思ってしまうのか?
なぜ、悩みや不安はいつまでたっても消えないのか?
なぜ、都合の悪いことは無意識でシャットアウトしてしまうのか?
なぜ、「本当の自分」があると思い込んでしまうのか……

「自分」にとらわれることで他人や環境を正しく理解できず、
かえって自分の認識をも妨げ、
物事の本質の理解から遠のいているのが根底にあるのである。
いわば理解の「壁」が存在し邪魔しているのである。

かつて『バカの壁』(400万部)で一世を風靡した脳科学者の養老孟司氏と、
心理学の専門家でありタレントとしても注目されている名越康文氏が、
人生、脳、仕事、世間、老若男女、死、宗教、AI、脱グローバリズムなどのテーマから
「自分」を超え、相手や周囲に「気づく」ことで物事の本質を極め
読者の方が思考の新たな次元が見えてくるようになるユニークな対談本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

136
自分は自分。他人は他人。壁はそれぞれにある。自分さえも分からないのに、他人を分かろうなんて。大人は子どものことを、子どもは大人のことを。彼は彼女のことを、職場の仲間のことを。…相手の気持ちを支配することなんてできないし、知ることもできない。でも、相手の気持ちになって考えることはできる。それが正しいかは分からないけれど、優しさとして伝わるときもある。その人に興味があるのなら、ほんの少しでもお互いの距離を縮めたいと思うし、そうなれば、奇跡的なこと。人と人の出会いは偶然であって、不思議であるから魅力的でもある。2019/09/12

おさむ

47
仏教心理学を武器にした名越先生でも、養老御大の唯脳論には太刀打ちできないんですね笑。ともに医師で考え方も近く、会話のベクトルは同じ方向を向いてます。子育ては自然と向き合うのと同じ。都会人は自然との付き合いが下手だから、子供を産み育てることから逃げている。人生は一生をかけた自分の作品。感性を豊かにして「気づき」につなげる。環境を変えると人間が変わる。いま世界で起きているのはグローバル疲れ。人生にはわからない事が山ほどある。そのうえで辛抱強く努力を続ける根性が必要。読み終えると、少しホッとする新書でした。2017/07/19

空猫

38
お二人の対談本を読むのは初めてだが、数冊出ているそうで。精神科に進むつもりがクジにハズレ解剖医になった逸話が。他人と「わかり合える」筈はなく、「話せばわかる」は嘘。他人(家族)とはぶつからない様な距離感を保ち、管理・支配しようとしてはいけない。現代社会は「脳化」いているから、意味や理由を求めるけれど、そんなのは無くて当たり前。疲れたら自然に森に神社仏閣に今すぐ行け。AI、ネッㇳが人類の古来よりの願望「不老不死」を生み出した。仏教の奥深さと一神教との解離…もっと読まれてほしいな。2023/09/13

mm

31
他人の気持ちを分かりたいとか、他人に自分のことをちゃんと理解してもらいたいとか望むのはやめましょう。人は変化し続けるものであり、ある人物が一つのデータに置き換えられるということはないのだから、把握するというのは幻想。ぶつからないように日々過ごせていれば、他人のことがわからなくても日常生活に支障はありません。わかるということは、今の自分の知識量が増えたり、複雑な演算ができるようになることではなく、自分自身の見方がゴッソリ変わって身体で変化を感じる事。だから、都会で意味と情報価値ばかり見てないで、森へ行こう!2018/01/05

Roko

29
他人のことはわからない。相手から見れば自分のことはわからない。それさえわかれば、生きていくのが随分楽になると、この対談を読んでいるとよくわかります。よく考えてみたら、自分のことを一番わかってないのは自分だものね(笑)2022/03/31

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