文春文庫<br> 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部

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文春文庫
泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部

  • 著者名:酒見賢一
  • 価格 ¥917(本体¥834)
  • 文藝春秋(2017/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167773083

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内容説明

奇怪な衣装で宇宙哲学を語り、あの手この手で自分の臥竜伝説を作ろうとする
諸葛孔明はそんなアブなくてセコい男だった!

口喧嘩無敗を誇り、いじめた相手には得意の火計(放火)で恨みを晴らす――
なんともイヤな子供だった諸葛孔明。
奇怪な衣装に身を包み、宇宙の神秘を滔々と説いて人を煙に巻くアブナイ男に、
どうしてあの劉備玄徳がわざわざ「三顧の礼」を尽くしたのか?

新解釈にあふれ無類に面白い酒見版「三国志」第一弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hanchyan@連戦連勝の前には必ず負けがある

43
諸葛亮公明。てかこれじゃパタリロだぞ(笑)或いはこまわりくんとさかむけ小学校の面々か!?(笑)でもって地の文(ナレーション)は「まる子や。それでいいのか一体…」って、キートン山田氏の声が否が応でも脳内に谺する!!(笑)。いやあ…。序文(というか講釈師の口上)でもうはや鷲掴まれ(笑)以降、抱腹絶倒が延々と続く。と思いきや、鋭い洞察・思量やメタに関する文学論(的ななにか)がちょこちょこっと垣間見えるから油断ならない!こんだけひねくっても徐々にちゃんと盛り上がる「三国史」って物語の体幹がよっぽど頑丈なんだなあ!2016/01/25

shikada

26
稀代の名軍師、諸葛孔明にスポットを当てて三国志を語り直す小説。三国志は昔に児童向けのを読んだきりで、その時は正義の蜀、悪の魏というイメージだったけど、この小説を読んで少し印象が変わった。曹操は普通に名君じゃないかという気がする。著者の突っ込みが入るだけで、三国志がこんなに面白くなるとは思わなかった。宇宙を語る孔明に対して「お前はホーキングか」と突っ込みを入れられるのは酒見さんくらいだろう。2021/05/31

てふてふこ

25
これで五度目程の再読にして上書き。酒見さんが書く三国志は自分にドンピシャ。言葉巧みにつっこんでつっこんで、笑いを誘います。今回読んで一番楽しかったのが、孔明に会えず帰宅中の無節操天邪鬼男・劉備が崔州平と出会い、誘ってみるが振られる。「関羽、張飛にちぇ、振られちゃったよブラザー、と照れ笑いしながら振り返った(様に見えた)」。各々の人物像を細かく書いているので、この時のシーンが上手く想像出来過ぎて爆笑。三国志を身近に感じさせてくれるシリーズです。2016/05/26

瀧ながれ

25
『三國志』がなんか苦手で、諸葛孔明って胡散臭いよ、と言ってファンから説教された過去。…いました、最高に胡散臭い孔明。作中に著者の声が入っていて、思わず「なるほど」とか「オイコラ」とか、声が出ます。孔明だけでなく、劉備も関羽も、かなりひどいキャラクターになってます(張飛はもとから…)。分厚いので積んでましたが、もったいないことした〜!2014/09/13

河内 タッキー

24
これは面白い。そもそも三国志自体初めて読む。色々意見はあると思うが、初めて読んだのが酒見賢一版で良かったと思う。他の作者のも読んでみたくなったし、本家版も読みたくなった。このハチャメチャな三国志が他のバージョンでどのように描かれているのか興味深い。初め誰が誰だかさっぱりわからなかったが劉備、関羽、張飛が好きになったし、もちろん諸葛孔明も。そして徐庶も。2017/10/11

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