内容説明
これからの文学に必要なもの――それは「軽さ」「速さ」「正確さ」「視覚性」「多様性」……である.神話や古今の名著名作,さらには科学者や宗教家の文献までをも考察の対象に収めながら,自らが作家として目指してきたところを示し,紀元3000年にいたるまでの長大な未来を視野に入れて疲弊した現代文学を甦らせる処方を語るカルヴィーノの遺著.
目次
目 次
まえがき(エステル・カルヴィーノ)
1 軽 さ
2 速 さ
3 正確さ
4 視覚性
5 多様性
《補遺》始まりと終わり
訳者あとがき(米川良夫)
解説(和田忠彦)
索 引