集英社文庫<br> 浮雲心霊奇譚 赤眼の理

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集英社文庫
浮雲心霊奇譚 赤眼の理

  • 著者名:神永学【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 集英社(2017/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087455663

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内容説明

時は江戸末期。絵師を目指す青年・八十八は、夜道で幽霊に出くわして以来、奇妙な行動を取るようになった姉を救うため、憑きもの落としの名人に会いに行く。肌が異様に白く、両眼を覆うように赤い布を巻いた男。名を、浮雲という。布の下に隠した赤い両眼で死者の魂が見えるという破天荒な浮雲と行動を共にするうち、八十八の前には新たな世界が見えてきた――。幕末ミステリー、堂々開幕!

目次

赤眼の理
恋慕の理
呪詛の理
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

麦ちゃんの下僕

155
オーディオブック。呉服屋の息子「八十八(やそはち)」は、霊に取り憑かれた姉を助けるために、“憑きもの落とし”の「浮雲」に協力を求めるが…というお話。幕末が舞台ということで読み始めましたが…「石田散薬の土方(→もちろん後の“鬼の副長”)」が出てくる以外は最後に少し触れられるくらいで、あまり“幕末感”はありませんでしたね(笑) 八十八の鈍さにも少しイラッとなりましたが…全体的には楽しめました。『心霊探偵八雲』シリーズの“ルーツ”となる作品ということですので、いずれはそちらのシリーズにも手を出してみたいですね。2023/08/15

りゅう☆

100
憑き物落としが生業の浮雲は赤い眼で死者が見える。除霊ではなく霊に近寄ることで問題を解決。八十八の姉に憑いた幽霊はお腹の赤子を取り出し殺された女。その意外な関係とは?伊織の兄が起きないのは女の霊が憑いてるから?掛け軸の男が人を殺した?黒幕は予想つくが話の展開が面白く、登場人物たちの繋がりが広がっていくのがいい。八雲の時代版?でも相当の色好みなのは八雲から想像できないし全く違う人物なんだと思えていい。偏屈で酒呑み、手癖女癖悪いが憑き物落としの腕は確かな浮雲や八十八の絵師として、また恋の行方などまだまだ見たい。2017/11/07

扉のこちら側

80
2018年207冊め。八雲シリーズの対をなす作品とのことで、キャラクター造形もあのキャラがこのキャラと線で結べるくらい似通っている。そのため親しみが持てると言えばそうだが、せっかく江戸を舞台にするのであればまた違った赤眼キャラの描き方が合ったのではないかと思ってしまう。語彙が平易なので時代物と言っても現代物と変わらずすらすら読める。しかし赤布に描いた目に笑ってしまう。表紙では描かれていなくてよかった(笑2018/06/24

はつばあば

51
4年も前に読んでいた心霊探偵八雲から中退(4年程前に9巻迄は読んだはず・・時間がかかり過ぎ)したものの、八雲のご先祖様とくれば逃せない。ご先祖様だけあって情は有るけど口が反対の方を向く。要するに八雲と同じ・素直じゃないのよね。それに八十八は八雲に寄り添ってる女子大生(名前を忘れた)と同じパターン。相も変わらずスル~と読める。これもきっと長くなるだろうな・・。完結してから読む方がしっかり楽しめそう2017/04/20

おぬち

35
友人紹介本。神永先生はなんでこうライトで面白い作品がかけるのか。。今回は完全に八雲の幕末版と言ったような感じ。高校時代に新選組こじらせていた私には石田散薬でテンション爆上がりでした。2020/07/28

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