内容説明
ゲルマン世界,神聖ローマ帝国,宗教改革,絶対主義,2回の世界大戦…二千数百年の激動の歩みを,1講ずつ,要点を明確にして,通史的に叙述.地中海世界,大学や官僚と近代化の役割など重要なテーマに着目しつつ,つねに「ヨーロッパの中のドイツ」という視点から描き,冷戦後の統一ドイツの位置にも新たな光を当てるだろう.
目次
目 次
第1講 ローマ・ゲルマンの世界からフランク帝国へ
1 ドイツ史のあけぼの──ある戦場跡をめぐって
2 ローマ帝国時代のドイツとヨーロッパ
3 教会国家としてのフランク帝国
第2講 神聖ローマ帝国とヨーロッパ
1 「ドイツ国」のはじまり
2 初期中世帝国の確立
3 帝国の拡大とイタリア政策
4 中世的世界の理解のために
第3講 カール四世と中世後期のドイツ
1 中世後期のドイツとヨーロッパ
2 カール四世とボヘミア王国
3 ハプスブルク家マクシミリアン一世と帝国改革
第4講 宗教改革時代のドイツとヨーロッパ
1 教皇庁とヨーロッパ諸国
2 宗教改革と皇帝、諸侯
3 ドイツとヨーロッパの宗教的分裂
第5講 絶対主義の歴史的役割
1 三十年戦争の災害と復興の課題
2 ドイツの絶対主義
3 絶対主義的改革の時代
第6講 ドイツ統一への道
1 「はじめにナポレオンありき」
2 ウィーン体制
3 一八四八年の革命
4 ビスマルクによるドイツ統一
第7講 ドイツ帝国の光と影
1 ドイツ帝国の構造
2 ドイツ帝国の政治と経済
3 帝制期ドイツの社会の諸相
第8講 第一次世界大戦とワイマル共和国
1 第一次世界大戦
2 ワイマル共和国
3 ワイマルは短命だったのか
第9講 ナチス・ドイツと第二次世界大戦
1 ナチス・ドイツの「国民革命」
2 ヒトラーの世界観と第二次世界大戦
3 なぜあのドイツ人が……
第10講 分割ドイツから統一ドイツへ
1 占領、そして二つのドイツへ
2 二つのドイツの相剋
3 統一ドイツとヨーロッパ
あとがき
感想・レビュー
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kokada_jnet
翔亀
ホークス
skunk_c
著者の生き様を学ぶ庵さん