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内容説明
旅人の正親は、旅芸人一座の中で桜吹雪の様に美しく舞う「鬼」の娘に心奪われ、身請けする。彼女に「桜花」と名付け、共に旅をする内に心が通い始めるが、ある村で咲かない桜に出会い…。再び桜が咲く時、彼らを待っていた運命とは!? 表題作他、『無限時計』『サンドグラスの檻』『花のカノン』収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
10
切ない話ばかりでしたね。「サンドグラスの檻」…時間もの以外に好きなので、面白い設定だなあと思いました。2014/11/15
十六夜(いざよい)
5
4作品を収録した短編集。読み終わって改めて思うと、クセのある作品ばかりだったなぁ。鬼の話では鬼が、時計の話ではカイが、メイドの話ではメイドが…誰かが死ぬラストばかりで全体的に物悲しい。だからこそなのかラストの「花のカノン」が一番好きだった。2015/11/20
呉藍
5
短編の上手な作者さんだと思う。どの話も切ないし、やるせない思いがある。一言では「幸せだ」と言えない終わり方ばかり。でも「不幸か」と言うと、そういうことでもない気がする。心の深い部分が刺激されるようです。2010/03/02
どんぶり
3
切ないです。どれもこれも心がぎゅっと締め付けられました。静かに時が流れていき、切なさがじわーっと染み出てくるような…うーん、表現が難しい…(笑) サンドグラスの檻が印象的でした。記憶ものって私弱いです…。表題作の亡鬼桜も切ない…にせ坊さんの朗らかさに心をほだされていく感じが好きです。無限時計も儚くて良いですね(*⌒―⌒*)2013/03/17
farce
3
暗い話作家・斎藤けんさん大好き。デビューから短編が恐ろしくうまくて、注目し続けている。新人なのに時間という壮大なテーマを短編で描こうとする意気込みが素晴らしい!(作者も自覚ありの通り甘さはあったが)LaLaで大成しないのが不思議でならない。作者にLaLaは合ってないのかな?サンドグラスの檻が一番好き!猟奇的なメイドのキャラが素敵すぎて短編で使い捨てるのがもったいないレベル。それにしても最後の作品以外、必ずキャラが死ぬっていうのが…安定の死臭率すぎてデフォになってしまうのは作者の幅を狭めるから嫌かな。