講談社現代新書<br> 幕臣たちの明治維新

個数:1
紙書籍版価格
¥770
  • 電子書籍
  • Reader

講談社現代新書
幕臣たちの明治維新

  • 著者名:安藤優一郎【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2017/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062879316

ファイル: /

内容説明

「賊軍」の烙印をおされた徳川家臣団3万人はどこへ消えたのか? 敗者たちは激動の時代をどう生きたのか――大リストラの実態から、失敗だらけの商人デビュー、静岡での茶畑開墾まで、語られなかった歴史の深層を明かす。

目次

まえがき
第1章 徳川家の大リストラ
第2章 激動の幕末を見た御家人
第3章 静岡藩の消滅
第4章 西南戦争と江戸っ子気質
第5章 江戸ブームの到来
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

59
突然会社の資本が1/10になって、前のような待遇は保証できないという事態でのリストラに対し、多くの幕臣が「社長」(つまり徳川宗主)に付いて静岡に下ったというのがまず驚き。全く知らなかった話。260年の江戸時代の中で、国家運営を担った旧幕臣が行政マンとして有能なのは論を待たず、当然新政府に再雇用という道も多かったが、薩長は威張り散らすし、静岡からは裏切り者のような扱いもあったようで、メンタル的には気の毒だが、本書はその辺を比較的明るく書いている。長いスパンで特定の人物を追ったり、社会史として十分面白い。2021/04/11

おさむ

44
神田の古本まつりで購入。徳川家臣団が維新後、苦労を重ねて生き抜いたことを日記などから解き明かします。ジャーナリストや実業家になったりしていたんですね。歴史は常に勝者によって描かれる。そのことを自覚して敗者の視点を持つことがより歴史を客観的かつ冷静に見る術なんでしょう。来年は明治維新から150年ということで、政府は色々な記念行事を計画しているようですが、そうした薩長史観に反発を持つ人たちもいることを忘れてはならないと思います。2017/11/06

けいこ

24
さらさら読みやすかったです。幕府が滅んだ後、幕臣達は何処へ行ったか。新政府に仕えるか、農工商へ職業を変えるか、静岡藩に減禄された旧幕府に無報酬覚悟で仕えるか。否応なしに職業を変えなければならないって、先行き不安で怖いですね・・・。いろんな本を資料として挙げていて、山川菊栄『おんな二代の記』では、西郷隆盛は西南戦争後にどうゆう政治をするつもりなのか全く分からなかったのに、市民人気が凄かったとか。新政府に対する不満がとても大きかった事が伺えます。2017/12/23

佐島楓

18
いかに学校で習う歴史が「勝者」側の視点からかがよくわかる。歴史を疑い精査することの大切さを教わった。2012/08/24

樋口佳之

13
ウサギの飼育の奨励話はひどいなあ。どうしてこうなった(≧◇≦)。2017/10/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/389261
  • ご注意事項