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内容説明
本気で考え始めると、抜け出られなくなってしまいそうで、何となく、怖い。そんな気がして、あまり考えないようにしてきた、という方も、少なくないようです。……そんなあなたがこの問題について真剣に考え抜き、そして、心の底から納得できる「人生のほんとうの意味と目的」を探し求める旅に出るための、ガイドブックのような本です。――<本文より>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒猫
27
人生の壁にぶち当たりそう毎日苦しい。自分が弱いことを知り苦しい。将来的展望を見出だせず辛い。こうした理由から私はこの本を読んでみることにした。人生に意味はあるかと問われたら、あると思えばあるんだろう。サッカーの選手がワールドカップで優勝するのが目的だと言ったらそれは立派な目的だと思う。一方で人生に絶望した人が人生に意味はあるかを、考えてしまうのだろう。幸せな人はそのままどうぞ。不安や絶望した人は悩みまくりあがいてもがいて、足のしたにあったよ!って感じ。フランクルの言葉は別の本で詳しく読もう。2018/04/16
ゆう。
20
僕の世界観とまったく真逆の内容でした。でも、こういう本を途中で投げ出すこともなく考えながら読めるようになったのは成長しているのかなぁ。何か答えを与える内容ではなく、読者が考えることができるように工夫がされています。いのちの働きの側から、いのちが私自身を形作っているという世界観です。全体的に観念論の世界観ですが、著者が紹介しているフランクルの捉え方である自分を必要とする何かがあり誰かがいるというものは福祉実践にも通じるものがあると思いました。人の存在するかけがえのなさを考えることができたように思います。2016/09/22
Uncle.Tom
17
本書は自分自身の人生に正面から向き合い、苦悩しながらも模索していく。そんな人生を歩む決意をした人に捧げられています。ある意味幸運ともいえる人生についての気付きを得た人にとっては、なかなか参考になる一冊。この本に取り上げられている内容はそのとっかかりにはなります。しかし、筆者も述べるように、自分にとっての真の人生の目的たりえるものは、自分自身の苦悩・絶望の中からのあがきによって見つけていくしかないのでしょう。"生き抜かれた過去は永遠の座標軸となる" それを信じて前に進んでいきましょう! 2019/09/29
たか
17
とても難しい課題。自分自身が意味があると思えば意味があるだろうし、そう思えなければ、意味がないと言える。宗教、哲学、スピリチュアルの観点、更には著書の実体験を通じての回答を導いている。 難しい課題だな。 個人的にはフランクルの「あなたが、人生に絶望しても人生があなたに絶望することはない。あなたを必要としている人が必ずいる」この回答が好きだ。2017/05/27
京和みかん
17
「トランスパーソナル心理学」というものを専門に扱う著者が書いた「人生の意味」を問う新書。心にズシンと来る内容もあり、参考になった。僕にとって有意義だったのは、3章から6章にかけての、これまでの歴史における様々な人々の「答え」を紹介する部分だった。それ以外の、主に著者の考えを語る章は、あまりにも次元の違う話をされていて、正直、魅力に欠ける。ただ、そうした自己超越の心理学が実際にあるところを鑑みるに、共感する人も少なくないんだろう。僕は精神科医フランクルの考えが好きだ。その内容が知れただけでも十分である。2017/03/21