ディスカヴァー携書<br> あなたのこども、そのままだと近視になります。

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ディスカヴァー携書
あなたのこども、そのままだと近視になります。

  • ISBN:9784799320419

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内容説明

小学生の30%、高校生の65%が近視という事実を知っていますか?
そして、近視が進むと失明に至ることをご存知でしょうか?
いま、世界中で近視のこどもたちが急増しています。
もはや、パンデミックと呼びたくなるようなレベルです。
しかし、その本当の原因は知られていません。
「近視は予防できない」という通説を覆し得る大発見と、
近視にさせない、進ませないための具体策をご紹介します。

---以下「はじめに」より抜粋---
 最近、子どもたちの近視が増えているような気がしませんか? 実際に自分のお子さんが近視、または周囲に近視の子どもが多いことから、心配しているお母さんやお父さんも多いでしょう。

 自分が近視でないにしても、周囲に一人も近視の友人や家族がいないという人はいないでしょう。メガネやコンタクトによる煩わしさはあるものの、それでも特に問題なく日常生活を送れているはずです。
 そのおかげで、一般の人たちはもちろん、私たち眼科医でさえも「近視はたいした病気ではない」と思っていました。今でも多くの人がそう感じているはずです。正直に言えば、私自身も以前は「近視くらい」と思っていました。
 しかし、「ここまで一気に近視が増えるのはやはりおかしいんじゃないだろうか?」と思うことが増えてきました。

 文部科学省の調査では、裸眼視力が0.3未満の小学生は、1979年に比べて3倍以上も増えています。しかも、裸眼視力0.3未満の人の割合は年齢が上がるにつれて高くなり、高校生の近視率(裸眼視力1.0未満)は65%にものぼります。

 そんな中、唯一確実だとされていることは、「外で遊ぶと近視になりにくい」というものです。できるだけ長時間外で遊ぶことがたいせつだとされていますが、「毎日1時間以上」「毎日2時間以上」「週14時間以上」などなど、近視抑制効果があるとされる「外で遊ぶ時間」については研究者によってかなりのバラツキがあります。
 というのも、どうして外で遊ぶことで近視を防ぐことができるのか、そのメカニズムが明らかになっていないので、目安となる時間を算出することができないのです。

 本書のテーマは、外で遊ぶことがなぜ近視抑制効果を持つのかを明らかにすることです。
 未知の部分も多いこのテーマについて、私たちは世界で初めてそのメカニズムを発見。すでに治療への応用まで考えています。
 詳しくはこれから本書の中でじっくりご紹介していきますが、現代社会で失われていた「ある特定の波長の光」が影響していることを見つけました。
 私たちは、この新しい発見を活かし、近視を予防・治療して、多くの患者さんに快適な視界を届けたい、そう願っています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

28
最近娘の視力がやや不安定ということもあって、ちょっと気になってみて読んだ1冊。小学生の30%、高校生の65%が近視という状況の一方で、そういう子どもが急増している本当の原因は明らかになっていない現状。どうして近視になるのかという原因の解説や書かれている一部の内容は何とも評価が難しかったですが、詳しいメカニズムこそ明らかでないもののバイオレットライトを浴びることは近視防止に効果があるらしく「外で遊ぶことで近視になりにくい」のは確かなようです。それならすぐにできることですし、改めて意識してみようと思いました。2017/03/28

カナコ

6
私も主人も近視。子供には目が悪くなってほしくない。とにかく外で遊ばせなくては!!2017/07/19

たか

4
 自分も強度近視なので、これからの自分、さらには息子に同じ二の舞はさせたくないので、熟読。2019/06/18

みのにゃー

3
タイトルより中身、特に「強度近視→病的近視→失明」ということが恐ろしい。近視を予防、治療するための最新の研究を紹介。紫光が近視の予防になるかもしれないそうだ。そのために2時間は外(日陰可)で遊ぶことを推奨している。眼鏡をかけっぱなしにすると近視が進むのは、こういう訳か。興味のある方は是非一読を。2017/06/01

makio37

3
子どもが眼鏡をかけ始めたので借りてみたが、思いがけず強度近視である自分自身の失明リスクも考えることになった。まず、近眼とは眼軸長が長くなるために起こるのだと知った。そして、近視の原因は波長380nmのバイオレットライト(紫光)不足であった、というのが著者らの発見のようだ。確かに、近年は眼鏡や車や住宅のガラスもみなUVカット加工がされており、この波長の光も遮断されている。早速、子どもには眼鏡をはずして外遊びをするよう声がけを始めた。自分も意識的に裸眼で日光を浴びる機会を持とうと思う。2017/05/05

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