内容説明
“居酒屋の達人”太田和彦が春夏秋冬、東京の街を散策。田端、浅草、銀座、新宿、麻布、下北沢――その街での出会いや発見、街への愛着や思い出を描いていく。そして、一杯。居酒屋探訪30年の新境地!【目次】春・田端/夏・浅草/秋・阿佐谷/冬・新宿/春・湯島/夏・銀座/秋・日暮里/冬・麻布/春・下北沢/夏・佃/秋・神保町/冬・千駄ヶ谷/松本――東京前史/あとがき
目次
春・田端
夏・浅草
秋・阿佐谷
冬・新宿
春・湯島
夏・銀座
秋・日暮里
冬・麻布
春・下北沢
夏・佃
秋・神保町
冬・千駄ヶ谷
松本――東京前史
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DEE
11
TVKで再放送してる太田さんの番組「ふらり旅 いい酒いい肴」が好きで、録画したものを見ながら一人飲みするのが楽しみなのだけど、これはそれとほぼ同じ内容。 悪くはないんだけど、もっと居酒屋やお酒に関して書いて欲しかった。2020/01/04
mitsu
4
居酒屋訪問という感じではなく70才近くなられた太田さんの東京へ来た際の半生のような内容でした。資生堂時代の話などは少し面白かったですが、自分は居酒屋放浪記の太田さんの文章がいいですね。2018/11/22
yoshizawa tutomu
2
太田和彦さんの本。居酒屋探訪みたいな番組を見て、彼のことを知りました。他の本をたまたま本屋で見かけてから、本も出しているんだと思って買ってみたのが始まり。これは何冊目かの彼の本。これは他の本と違って、彼が若いころ過ごした東京のあちこちを当時を振り返りながら散策するといった内容。高度成長期のスクラップアンドビルドの中、町の片隅に残った古き良き居酒屋の思い出を語る。それのほとんどがもう残っておらず、今あるのもいつまで残るか。この本の中にだけ、往時の姿をとどめている。2021/03/08
Kazuo Ebihara
2
著者がかつて暮らした街を訪ね、 そこで出会った映画、演劇、芸術、文化や情景を回顧しつつ、 馴染みの飲み屋を巡る哀愁に溢れたエッセイ集。 田端、浅草、阿佐谷、新宿、湯島、銀座、 日暮里、麻布、下北沢、佃煮、神保町、千駄ヶ谷。 新宿「深夜プラス1」では、内藤陳会長との想い出が詳しい。 最後の章は、松本。 ここは、松本深志高校の想い出のみで、飲み屋の話題は一切無し。 学生の自治会活動が盛んな学校で、 政財界人から文化人まで多くの著名人を輩出している。 2017/05/09
でろり~ん
1
酒場の話が少ないっすよ。まあね、居酒屋はサブタイトルだし、メインはエレジーってんだからしょうがないんでしょうね。最後はノスタルジーでしたけれど。著者も書き上げた時点で70歳ですか。そうねえ、エレジーってことになるんでしょうねえ。酒飲みも後ろ向きになっていきますんでしょうねえ。にしても、いろんな場所に出かけて、飲んで、帰ってくる、って凄いなあと改めて思いました。遠くで飲んでの帰り、電車で座れることも稀だし、だるいですけれどね。あ、そっか、著者はタクシー、とか、そゆことかな? コロナ禍、アルコールは7時まで×2020/04/14