60年代ポップ少年

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60年代ポップ少年

  • 著者名:亀和田武【著】
  • 価格 ¥1,628(本体¥1,480)
  • 小学館(2016/11発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093884716

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内容説明

ポップ史観で60年代を辿る自伝的エッセイ。

1960年、12歳。坂本九の「悲しき60才」でポップスに目覚めた亀和田少年は、ビートルズの登場で、それまで全盛だった和製ポップスが懐メロ化してしまったと嘆く。渋谷道玄坂で、毎月1がつく日に開催され、プロ作家も参加したSF好きの「一の日会」に通い、東京オリンピック開会式の日は、お祭り騒ぎに興味がなくて、ひとり千鳥ヶ淵でボートを漕いだ。吉祥寺の私大で右翼学生と渡り合い、デモで別セクトにいた美少女に恋をする。そして、童貞少年が夢中になった吉行淳之介の性小説、新宿のジャズ喫茶、映画館など、多感な少年時代をポップに生きた著者の痛快ネタ満載。「ビートルズとバリケードが俺の青春だ」なんて嘘っぱちだ。卓越した記憶力で、既成の60年代史観をくつがえす、名コラムニストの会心の作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

56
期待してたのと違った。江口寿史の表紙に魅かれて読んだ。時代が違って学生運動がよくわかんないので、いまいちピンとこなかった。半分くらいはまともに読んだけど、あとに行くほど流して読んだ。よくわかんないのは、私の理解力のなさと老化によりあまり理解する努力しないせいであろう、多分。2017/01/20

momogaga

34
1960年代のB面を駆け抜けた亀さんのイタイ自慢話が心地良かった。A面だけ見ていたら、薄っぺらい60年代しか分からなかっただろう。2023/08/14

シッダ@涅槃

32
「ポップとは金持ちの思想である」(村上龍)。ともかくこの少年は金あるなあ、と思ってしまった。だって中学時代はレコード収集、高校時代はジャズ喫茶通いだもん。自分がバイトしたことは書かれていない。ぼくもろくにバイトはしなかったがぼくの十代とは大違いの過ごし方。と嫉みを含んでわりかし批判めいたこと書いたが、”ポップ”というのは”楽しい”んだよ。著者の友人の言「ほかに楽しいことないからデモに行くんだよ」って感覚。「ポップ少年」という本書もやや眩しさを感じながらも”楽しく”読めた 。2017/02/03

おひゃべりのナオ@【花飛】ヤオイは三月の異名にあらず

32
懐かしいな亀さん、一の日会でよく話してた。しっかりと僕の出してたファンジンの名前があった。通い慣れてたジャズ喫茶、店では遭遇したことがない。内緒話だが彼の通称は亀の子たわし。2016/11/04

阿部義彦

21
サブカルチャーコラムニストの亀和田武さんの青春時代回顧録、私にとっての著者といえば「劇画アリス」の編集長につきます。そんな亀和田さん(ジュリー)の中学から学生運動に明け暮れた大学時代までの時代の気分に溢れています。ジャズ喫茶とSFとの出会い、漫画、澁澤龍彦、吉本隆明の言説の影響そして、アンチビートルズの音楽観など私が生まれたばかりの60年代を回想しています。2016/10/19

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