富士見L文庫<br> 翠玉姫演義 ―宝珠の海の花嫁―

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富士見L文庫
翠玉姫演義 ―宝珠の海の花嫁―

  • ISBN:9784040720685

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内容説明

実家に疎まれ、売られたも同然の政略結婚に向かう途中、義賊集団に攫われた商家の才女・香月。人生諦めモードだった彼女だが、脳筋義賊のザル会計に我慢できず口出したことから、事態はとんでもない方向に転がり!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

73
読みやすく、スイスイと読みきった。ただしこれが面白かったか?というとちょっと厳しいものがある。まずヒロインに天性の商才があるということなんだけど、これがめざましい見せ場もないし、やることも発想も平凡なのでほんのちょっと商売上手な女の子程度にしか思えない。さらにキャラクターやシチュエーションを掘り下げる前に、どんどん先に進むのでまったく気持ちが入らないのは、困りもの。書き込むとこは書き込んで積み重ねてくれないとノレないです。表層のあらすじだけを読んでしまったような印象。2018/09/08

hirune

45
嫁入り途中で海賊に拉致された豪商の箱入り娘のはずが、そろばん片手に海賊を仕切って運命を切り開いていくとは、なんて男前なヒロインでしょ(笑)翠玉姫(中国的にはキラキラネームらしい^ ^)と海賊たちから名付けられた彼女、まるで浪速の商人のように抜け目ない^^;楽しませてもらいました。最後がちょっとあっさりしてたし 頭目の列英のパッとした活躍がなかったですが、続編では頑張るのかしら?2017/11/08

瀧ながれ

37
武力ではなく、知恵と算盤で土地を栄えさせて国を興そう、てハナシでおもしろかったです。最後に駆け足で書かれている辺りをふくらませて、複数巻にわたる大長編にできそうなネタなので、この一冊に収めてしまうと、中途半端感が否めませんですな。ヒロインに好感を抱いたので、最後の最後の一文が、どういうことなのかわからなくて、唖然とした顔で読了しちゃいました。…なにがどうしてこんな伝説が成ったのでしょう?2016/12/29

スズ

32
大商家の側室の娘香月は、政略結婚により80歳の老人の側室として嫁がせられる船旅の最中、海賊に捕縛される。恐怖に怯える侍女を守る為、香月は自身の商才を海賊に売り込み、侍女の解放を条件に海賊達に手を貸す事になるが…。薄幸な人生を生き延びる為に培ってきた商売の腕を己の武器に変え、クソ食らえな縁談も蹴り飛ばして訳アリ海賊団の仲間として、腐り落ちる寸前の果実の如き腐敗した国家を変革する土台作りに嬉々として取り込む翠玉姫の誕生にワクワク感が止まらず、豊富な知識で金と利益を生み出していく海賊団の姫君香月の活躍が最高です2021/07/02

よっち

32
商才を秘めながらも豪商の事件を起こした側室の娘と疎まれ、取引先の当主(80歳)に売られたも同然の政略結婚を決められた香月が、輿入れの最中に海賊に攫われてそこに居場所を見出してゆく物語。人生をすっかり諦めていた香月と訳ありの海賊業をしていた烈英らとの運命の出会い。海賊のアバウトな運営を見逃せずにうっかり口を出してしまい、才能を発揮できる居場所を与えられ烈英の目標を実現することに生きがいを見出していく展開はなかなか面白かったです。最後にその後がさらっとまとまってましたけど、その過程をまた読めたら嬉しいですね。2016/10/16

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