内容説明
花嫁の晴夏は、「新郎を殺せ」と、ある人物から命じられている。
晴夏の実家に何年も棲みつき、家族全員から「先生」と慕われている、深海魚似の醜い男、“洗脳師”深作だ。
この男を追って、晴夏と同じホテルには、「洗脳外し」のプロや美人ペテン師が集結していた。
彼らは救世主か、それとも……。誰を信じる? 生死を懸けた駆け引きに“全員”が騙される！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
120
★★★☆☆18065 夏の沖縄美ら海水族館が舞台です。(夏〜といえばサザン,チューブ、分かるー！冬なら広瀬香美、Xmasなら山下達郎？話が逸れたけど、この水族館良かった〜)目まぐるしく場面が変わり、ひっちゃかめっちゃか状態で次々と人物が登場。【どんなんだい話】◯ゴールデンレトリバーに似てる人ってどんなんだい？(ついでに、イケメンとは女性にとって観賞用らしい)◯アルトサックスみたいな音の屁ってどんなんだい？(次はトランペットが出そうだ？マイルスデイビス激怒じゃね？)◯静岡は蛇口からお茶が出る？どんなんだい。2018/08/16
ehirano1
112
このスピード感とどんでん返しは止められないです。シリーズの出演者も幾人か登場し物語を彩ります。エンタメ本としては群を抜いていると思います。2021/12/21
ehirano1
79
晴夏の悲惨な境遇を聞かせられた見ず知らずの長髪の男は言います「軽々しく言ってごめんな。頑張れとしかいえねぇわ。俺、貧乏だからこれぐらいしかできないけど（と言って五千円を晴夏に渡します）・・・・・・負けんなよ（ｐ126）」。エンタメ本でこういうシーンが味わえるのが著者ならではないかと思います。「（悲惨な境遇にも）負けんなよ」、いいじゃないですか、なんか読んでるこっちが元気が出て来ましたよ！2022/12/24
mayu
73
悪夢⑩。今回の舞台は沖縄の水族館。このシリーズ特有のドタバタを楽しんだ。洗脳された家族を救うため、洗脳外しのプロに依頼。助けられるのは婚約者か家族どっちかのみって、そんなの選べるわけない！誰が洗脳されてて、誰がされてないのか。敵と味方が入り乱れて、まさかの展開。あなたも洗脳者だったのね…。いろいろな家族がいるんだろうけど、理由とその選択は悲しいなぁと思ってしまう。エピローグ2の夫婦愛には感動、良いラストだった。マッキーも控えめながら登場、これまでのエピソードも交えつつ。悪夢シリーズはこれにてコンプリート？2022/01/30
papako
73
久々悪夢シリーズ。舞台は沖縄美ら海水族館。洗脳を使った復讐。相変わらずサクサク読めますが、ドタバタ加減は控えめかな。テーマが家族とは？いろんな家族が出てきました。洗脳っていう手段がピンとこなくて、騙し騙されもそんなにおお！ってならなくて。なんとなく読了かな。悪夢シリーズ既刊制覇です。もう書かれないのかしら。2020/09/28
